アートな旅
2024年7月11日(木)
2024年7月11日(木)
先日、旅行に行ってきました
平湯温泉で湯治旅行です
雨に降られることもなく一旦高山へ
リスの森でリスとふれあいしました
シマリスとエゾリスがいましたが、シマリスが活発です
食いしん坊な子、乱暴な子、控えめな子、性格がまちまちで見ていて飽きませんでした
お昼を食べて、のんびり過ごそうと、15:00過ぎの早めのチェックイン
旅館のお部屋は木々の茂る中庭に面していて、より涼しく感じました
木々の中の露天風呂、お湯もサイコーです
翌朝、朝食を食べてまたお風呂へ
野鳥が鳴き、朝日の中でお湯につかるという贅沢
このとき人生で初めてカケスを見ました
全体に茶色く、顔にはマスクをつけたような黒いライン、羽根の一部に美しい青色
30㎝以上はあるであろう意外と大きな体で、かっこいい鳥でした
チェックアウト後、安房トンネルを抜けて長野県の安曇野へ行きました
まずは「安曇野ちひろ美術館」
こちらの美術館は建築家内藤廣の設計です
内藤廣氏は「図書館と美術館の間のようなものを作りたいと思った」と語っておられたのも納得
いわさきちひろの絵が展示してあるだけかと思いきや、体験型のコーナーや世界の絵本が手に取れるコーナーがあり、楽しむことができました
公園の芝生に切妻屋根を連ねた外観は、その奥にある北アルプスを連想させ、美しい建物でした
安曇野の美術館の代表格は碌山美術館です
メイン建物は教会風でお洒落、他に数棟の建物があります。
安曇野生まれの碌山(ろくざん)の彫刻作品を主に展示しています
この碌山さん、同じく安曇野生まれの相馬愛蔵・黒光(こっこう)夫妻と深く関わるのですが、
この相馬夫妻が新宿中村屋(日本初のクリームパンやインド式カレー、中華まんで有名ですよね)の創始者だというから驚きです
中村屋は当時パン屋として創業しましたが、碌山をはじめ多くの文化人が集まるサロンのような場所でした
碌山は芸術に造詣が深い相馬黒光さんに憧れ、慕い、黒光さんが先輩の奥さんであることに苦悩します
碌山の代表作「女」や「デスペア」はこの黒光さんへの複雑な思いがあって生まれたもの
碌山はニューヨーク、パリへ留学、再びニューヨーク、パリで芸術を学び、29歳で帰国、30歳で亡くなります
わずか2年制作活動の間に日本の近代彫刻を代表する作品を生み出したなんで、なんだかドラマのような舞台と人生です
碌山という芸術家の一生に感嘆でした
帰路は高速で
温泉とアートな旅でした