外壁塗装がボコボコになる原因や対処法を解説!塗装の膨れを放置するリスクも紹介

公開日:2024.9.13 最終更新日:2024.9.17

「外壁塗装が膨れてる原因を知りたい」

「ボコボコを放置するとどうなるの?」

「補修に必要費用がわからない・・・」

 

あなたはこんな悩みをお持ちではないでしょうか?

 

外壁塗装のボコボコは膨れのことで、主に経年劣化や水分の浸入・施工不良が原因で発生します。膨れの放置は住宅全体の劣化が進み、寿命を縮めてしまう恐れがあります。また、劣化が進行すると、補修に必要な費用も高額になるため、外壁の異常を見つけたら、早めの対処が必要です。

 

本記事では、外壁塗装の膨れが気になる方に、原因や対処法・補修の費用相場について解説していきます。外壁塗装の膨れが気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

外壁塗装のボコボコは塗装が膨れている状態

外壁塗装のボコボコは、外壁塗装が膨れている状態のことです。膨れは住宅の外観を損なうだけでなく、建物内部に問題を引き起こす可能性があります。

 

というのも、塗料が外壁にうまく密着しないと、塗膜と外壁との間に隙間ができてしまうからです。すき間から浸入した空気や雨水は内部から塗膜を押し上げ、外壁塗装の膨れを引き起こします。

 

特に日当たりの良い外壁では、日光による熱で湿気が温められ、塗膜が膨張と収縮を繰り返し、外壁塗装の膨れが生じやすくなります。膨れている部分は塗装の防水性や保護機能が低下しているため、壁に触ると塗装が簡単に剥がれてしまいます。外壁塗装の膨れを発見したら、早急な対策が必要です。

 

外壁塗装が膨れる原因

外壁塗装の膨れが発生する原因は、主に以下の4つになります。

 

  • 経年劣化
  • 水分の浸入
  • 塗料の乾燥不足
  • 下地の処理が不十分

経年劣化

外壁は常に雨風や紫外線にさらされているため、経年劣化が進みやすい場所です。劣化が進むと外壁の保護機能が低下し、以下のような症状が発生します。

 

  • 外壁のひび割れ
  • カビやコケの付着
  • 塗装の色褪せや剥がれ

 

ひび割れなどのすき間から雨水が浸入すると、外壁の膨らみに繋がります。なぜなら、日光によって住宅内部の気温が上昇すると、浸入した雨水は水蒸気となり、内側から塗膜を押し上げてしまうからです。

 

築年数が長いと、経年劣化が進んでいる可能性があります。注意深く観察してみましょう。

水分の浸入

ひび割れが起きている外壁では、雨水や結露などが塗膜と外壁材の間に浸入しやすくなります。浸入した水分は気温の上昇とともに、水蒸気となり塗膜を内側から押し上げていき、外壁塗装の膨れが発生します。

 

また、雨の多い日や湿度の高い日に塗装を行うと、塗膜が乾燥する間に水分が入り込みやすくなります。

塗料の乾燥不足

塗料を乾燥させずに次の塗装を行うと、塗膜内に空気が入り込み、外壁の膨れを発生させる可能性があります。

 

たとえば、高圧洗浄で使用した水が残っていたり、雨の日が長く続いたりすると、乾燥が不十分になってしまいます。外壁塗装の性能を維持するために、塗料の乾燥は大切な工程です。塗料の乾燥は、最低でも1日ほどかかります。

 

天候や季節によって2日以上かかる場合もあるため、乾燥には1〜2日ほど必要だと覚えておきましょう。

下地の処理が不十分

外壁塗装を行う前には、高圧洗浄で下地を綺麗にする必要があります。なぜなら、汚れが残っていると、塗料の密着性が低下するからです。

 

汚れが残っている状態で塗装を行うと、塗料が浮いてしまい、外壁塗装の膨れを引き起こす可能性があります。カビやコケが広範囲に及んでいる場合は、適切な洗浄剤を使用して除去します。塗料本来の性能を発揮させるために、下地の適切な処理は必要不可欠です。塗料の密着が不十分だと、外壁塗装の早期劣化をまねく恐れがあります。

 

外壁塗装の膨れが起きた時の対処法

外壁塗装に膨れを見つけたら、まずはその原因を突き止めることが大切です。なぜなら、塗装が膨れる理由は様々あり、素人目では判断が難しいからです。

 

原因によって対応方法も変わってきます。原因を詳しく知りたい場合は、外壁塗装の専門業者へ相談するのがよいでしょう。また、契約している保証の期間内であれば、補修費用をカバーしてくれる可能性があります。補修を始める前に、一度契約内容を確認してみましょう。

専門業者へ相談し原因を特定する

外壁塗装の膨れを見つけたら、まずは専門業者へ相談をしましょう。というのも、原因を特定するには、専門的な知識が必要だからです。

 

外壁塗装が膨れる原因は、以下のとおりになります。

 

  • 施工不良
  • 水分の浸入
  • 経年劣化

 

業者への相談を検討する際は、施工実績や口コミを確認しましょう。実績が豊富な業者なら、トラブルが起きても柔軟に対応してくれるため、安心して工事をまかせられます。

 

また、ホームページに口コミや依頼された方のインタビューが掲載されていると、業者の選びの参考になります。「実施にどんな工事をしたのか」「対応は丁寧なのか」などが気になる方は確認してみましょう。

契約している保証の内容を確認する

保証の期間内であれば、施工不良や外壁の不具合に対して、補修費用をカバーしてくれる可能性があります。

 

ですが、保証が適用されるには、保証の期間内でないといけません。また、塗装の膨れが保証内容に含まれているか、事前の確認も重要です。条件を満たしていれば、保証を使って外壁の補修費用を抑えることに繋がります。

 

外壁塗装の膨れを補修する方法

外壁塗装の膨れを補修する方法は、以下の2種類になります。

 

  • 部分補修
  • 全面塗装

 

膨らみの進行具合によって、補修方法は変わります。膨らみが部分的なら「部分補修」を、膨らみが広範囲にわたる場合は「全面塗装」を行いましょう。

部分補修

外壁の一部に膨れが発生している場合は、部分塗装で対応できます。施工の工程は、以下のとおりです。

 

  • 膨らんでいる箇所を取り除く
  • 下地処理を行う
  • 外壁の塗装を行う

 

部分補修は短時間で終わり、費用を安く抑えられます。しかし、高所での作業は足場の設置が必要になり、別途足場の設置費用が発生します。

全面塗装

膨れが広範囲に及んでいる場合は、全面塗装が必要です。高所での作業も行うため、仮設の足場を設置します。

 

全面塗装は以下の工程で行っていきます。

 

  • 仮設の足場を設置する
  • 膨らんでいる箇所を取り除く
  • 外壁の高圧洗浄を行う
  • 下地処理を行う
  • 外壁全体を塗装する

 

外壁全体の塗装になるため、工事の時間は長くなりやすく、費用も高額です。また、住宅の大きさによって、費用は異なります。

 

外壁塗装の膨れを補修する費用相場

外壁塗装の膨れを補修する方法は、「部分補修」と「全面塗装」の2種類あり、それぞれの費用相場は以下のとおりです。

 

  • 部分補修:1㎡あたり約2,000~5,000円
  • 全面塗装:約40~200万円

部分補修の費用相場

部分補修の1㎡あたりの単価は約2,000〜5,000円で、膨れの状態によりますが、1〜10万円ほどになります。外壁の一部に膨れが発生した場合は、部分的な塗装で対応可能です。しかし、既存の外壁との色合わせが重要になるため、追加の費用が必要になります。

 

また、高所での作業は足場の設置が必要です。設置には10〜20万円程度のコストがかかります。

全面塗装の費用相場

全面塗装の費用相場は、住宅の大きさによって異なります。坪数ごとの相場一覧は、以下のとおりです。

  • 20坪:40~90万円
  • 30坪:60~100万円
  • 40坪:70~120万円
  • 50坪:90~160万円
  • 60坪:120~200万円

膨れが広範囲に及んでいると、外壁全体の統一感を保つために、全面塗装での対応が必要になります。

また、使われる塗料によって、相場より多くの費用がかかる場合もあります。こちらの記事で、外壁塗装の費用やおすすめの塗料ついて解説しています。あわせて読んでみてください。

【ブログ】外壁塗装の塗り替えの費用はいくら?最新の相場紹介

 

外壁塗装の膨れを放置すると住宅の寿命を縮める

外壁塗装の膨れは、住宅の見た目や耐久性に影響を及ぼすだけでなく、補修費用の増加につながります。そのため、膨らみを見つけたら放置はせず、早めの対処が重要です。ここからは、放置によって発生する被害を4つに分けて紹介していきます。

外壁材の劣化が進む

膨らみを放置すると塗膜が破れて、外壁材が露出してしまいます。外壁塗装は外壁を守る盾のようなものです。塗膜が破れてしまうと、外壁を守るものがなくなり、雨風や紫外線に直接さらされてしまいます。

 

劣化の進行が早くなり、外壁のひび割れや塗装の剥がれ・内部の腐食に繋がります。

雨漏りが発生する

外壁塗装の膨れを放置すると、塗料の密着低下によるすき間が大きくなってしまいます。そのため、雨水が浸入しやすくなり、外壁からの雨漏りを発生させます。雨漏りが広範囲に及ぶと、内部の腐食や金属部分の錆に繋がり、住宅の耐久性を下げてしまいます。

 

放置をすると住宅の寿命を縮める恐れがあるため、雨漏りが起きる前の対処が必要です。

シロアリの被害が拡大する

雨水の浸入による腐食が進むと、シロアリが繁殖しやすくなります。なぜなら、雨水が浸入すると、住宅内部の湿気が増すからです。住宅内部は湿気がこもりやすく、シロアリの繁殖に適した場所です。

 

シロアリによって柱などが損傷を受けると、住宅の耐久性が著しく低下し、地震や台風などの自然災害で倒壊するリスクが高くなります。

補修費用が高くなる

外壁塗装の膨れが拡大すると、大掛かりな補修が必要になります。具体的には、仮設の足場を設置したり、外壁の高圧洗浄を行ったりします。工事の期間も長くなるため、費用だけでなく近隣への配慮も必要です。

 

住宅のまで劣化している場合は、外壁だけでなく下地の交換や補修も行うため、補修にかかる費用はさらに増加します。

 

外壁塗装の膨れを防ぐ方法

外壁塗装の膨れを防ぐには、下地処理を適切に行い、塗料の密着性を高める必要があります。また、外壁の素材や環境に適した塗料を選べば、水分の浸入を防ぎ、劣化の進行を食い止められるでしょう。

 

施工後の定期的なメンテナンスも重要で、異常にいち早く気づけます。自己判断の補修は外壁を傷める可能性があるため、異常を見つけたら専門業者に見てもらいましょう。

適切な下地処理を行う

塗装前の下地処理は洗顔のようなもので、古い塗膜を除去しないと、新しい塗料がうまく密着しません。高圧洗浄で洗い流し、塗料を十分に乾燥させることで、塗料本来の性能を発揮できます。

 

下地処理が適切でないと、塗装から数年で膨れが発生する恐れがあります。塗料の耐久性向上のために、下地処理は重要な工程です。

外壁材と相性のよい塗料を選ぶ

外壁材と相性のよい塗料を選ぶと、適切な密着性を確保できるため、塗膜が外壁からはがれにくくなります。耐久性や防水性も向上し、膨れの発生リスクも減らせます。また、塗料の通気性の確保も重要になります。

 

というのも、膨れは水分の蓄積によって発生するからです。通気性のよい塗料だと、湿気を外に逃がせるため、膨れの予防ができます。適切な塗料の選択は、長期的に外壁の保護ができ、美観の維持に繋がります。

定期的なメンテナンスをする

塗装後の定期的な外壁チェックは、異常の早期発見に繋がり、トラブルになる前の対策ができます。

 

汚れやひび割れから膨れが進行するため、注意深く観察してみましょう。万が一、異常を発見したら、専門業者への診断をおすすめします。なぜなら、まったく知識のない状態での補修は、外壁を傷める可能性があるからです。膨れの原因によって対処法も異なります。自己判断での補修は劣化に繋がるため、専門業者への診断を検討してみましょう。

 

外壁塗装の膨れ補修事例紹介

ここからは、三輪塗装で対応した外壁塗装の膨れ補修事例を紹介します。

岐阜県関市十六所 セキスイハイムの家 熱膨れの外壁改修 塗り替え

https://www.p-miwa.co.jp/sekou/105189.html

before after
  • リフォーム内容:外壁塗装
  • メーカー:アステックペイント
  • 材料:超低汚染プラチナリファイン2000MF
  • リフォーム期間:32日間

 

こちらの住宅は塗装の退色に加え、鋼板部分の錆や軒裏天井の劣化も進んでいます。今回は付帯部分の塗装とあわせて、外壁塗装を行いました。

 

塗装前は高圧洗浄で、汚れや塗膜を洗い流していきます。外壁には塗装が熱で膨れている箇所があり、膨れを取り除いたら外壁の塗装を開始します。

 

付帯部分の塗装も施工し、クリーニングを行ったら工事は完了となります。全体の印象が明るくなり、綺麗な外観に生まれ変わりました。

岐阜県関市 モルタル外壁補修と塗装

https://www.p-miwa.co.jp/sekou/119299.html

before after
  • リフォーム内容:外壁塗装
  • リフォーム期間:31日間

 

外壁には塗装の膨らみやひび割れも確認でき、軒天や手摺りの塗膜剥離も発生しています。劣化が進行している箇所が多く、付帯部分の塗装とあわせて、外壁塗装を行いました。

 

高圧洗浄で汚れを洗い流し、新しい塗料が密着するための下地処理をします。下地処理後が完了したら、外壁の下塗りと上塗りを施工。

 

最後に窓やサッシのクリーニングを行ったら、工事は完了になります。外壁と付帯部分の塗装によって、綺麗な外観を取り戻せました。

岐阜県加茂郡坂祝町酒倉 サイディング外壁塗装 アステックペイント・超低汚染リファインSi-IR使用

https://www.p-miwa.co.jp/sekou/92444.html

before after
  • リフォーム内容:外壁塗装
  • メーカー:アステックペイント
  • 材料:超低汚染リファイン1000Si-IR
  • リフォーム期間:23日間

 

外壁には汚れや膨れが発生しているため、シーリング工事と付帯部分の塗装をあわせて、外壁塗装を行いました。

 

塗装前は外壁の高圧洗浄で、汚れを綺麗に洗い流していきます。膨れた箇所を取り除いたら、下塗りを1回・上塗りを2回行い、塗装工事は完了となります。

 

塗装前に目立っていた汚れがなくなり、新築のような見た目に仕上がりました。

 

まとめ

本記事では、外壁塗装がボコボコになる原因や対処法・補修方法について解説しました。外壁塗装のボコボコは、塗装が膨れている状態のことで、経年劣化や水分の浸入によって発生します。膨れている箇所が一部分なら、部分的な補修で対応でき、費用も安くすみます。

 

ですが、被害が広範囲に及んでいる場合は、全面塗装になる可能性もあり、補修には多くの費用が必要です。また、内部まで劣化が進行していると、塗装だけでは対応できない場合もあります。

 

劣化の進行を防ぐためには、早めの対応が肝心です。自己判断せず、専門業者への診断をおすすめします。三輪塗装では外壁塗装の専門店で、診断・見積もり・相談を無料で行っております。WEBやお電話から受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。

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