外壁塗装の浮きを補修する方法を解説!原因もあわせて紹介
「外壁塗装の浮きの補修にかかる費用を知りたい」
「信頼できる業者を見つけたい」
「浮きと膨れの違いってなに?」
あなたは、上記のような悩みをお持ちではないでしょうか?外壁塗装の浮きは、塗料が劣化しているサインです。
というのも、外壁は常に雨風や紫外線にさらされているため、築年数が長くなると、劣化が発生しやすくなります。浮きを放置してしまうと、より劣化が進行してしまう恐れがあります。そのため、浮きを見つけたら、早めの対処が必要です。
そこで本記事では、外壁塗装専門店の三輪塗装が、外壁塗装の浮きの補修方法や原因・費用相場を解説していきます。本記事を読み終わるころには、外壁塗装の浮きへの疑問が解消されていますよ。
目次
外壁塗装の浮きが発生する原因
外壁塗装の浮きが発生する原因は、主に以下の4つになります。
- 経年劣化
- 外壁材と塗料の相性が悪い
- 下地処理の不足
- 塗装後の乾燥不足
経年劣化
外壁は外にさらされているため、雨風や紫外線の影響を受けやすく、外壁の塗膜は徐々に劣化していきます。外壁塗装に使用される塗料には、それぞれ性能を発揮できる耐用年数があります。塗料の種類によって耐用年数は異なりますが、一般的な耐用年数は10年程度です。耐用年数を過ぎると、塗料の劣化が進行しやすくなり、外壁塗装の浮きに繋がります。
また、長年の温度変化によって、塗膜の収縮と膨張を繰り返すことで、塗装の浮きが発生しやすくなります。
外壁材と塗料の相性が悪い
外壁塗装を行う際は、外壁材と塗料の相性も重要です。なぜなら、外壁材には様々な種類があり、それぞれに適した塗料が違うからです。
相性を無視して塗装を行うと、塗膜の密着性が保てなくなり、塗膜の耐久性の低下にも繋がります。その結果、塗装の浮きが発生しやすくなり、外壁の保護機能が十分に発揮できなくなります。したがって、外壁塗装を計画する際は、使用されている外壁材の種類を把握し、最適な塗料を選ぶことが重要です。
下地処理の不足
外壁塗装を行う前には、高圧洗浄機を使用して外壁の汚れや古い塗膜を丁寧に洗い流す必要があります。というのも、汚れなどが付着していると、新しい塗料が密着せず、塗装後の不具合に繋がるからです。
具体的には、以下のような原因で、外壁塗装の浮きが発生しやすくなります。
- 表面の汚れやカビが残存
- 古い塗膜が除去できていない
- 洗浄後の乾燥が不十分
下地処理が不十分だと、外壁塗装の耐久性に影響すると覚えておきましょう。
塗装後の乾燥不足
外壁塗装では、塗料の乾燥が不十分だと、塗膜の内部に空気や水分が残りやすくなります。残っている水分が気温の上昇により蒸発すると、塗膜を内側から押し上げ、浮きの原因になってしまいます。
乾燥不足が起きる理由は、主に以下の3つです。
- 乾燥時間が足りなかった
- 雨など悪天候時の塗装
- 各工程ごとの乾燥が不十分
各塗装の工程の間には、通常3〜4時間ほどの乾燥時間が必要です。天候や季節にも左右されやすく、予定よりも乾燥時間が長くなる場合もあります。そのため、すべての工程を含めると、乾燥には最低でも1日はかかります。
外壁塗装の浮きによって起こる問題
ここでは、外壁塗装の浮きによって起こる問題について解説していきます。
外壁塗装の浮きが発生すると、以下の3つの問題が発生しやすくなります。
- 塗膜が破れやすくなる
- 雨や紫外線の影響を受けやすくなる
- 外壁の劣化が早くなる
塗膜が破れやすくなる
外壁塗装が浮いていると、塗膜が破れやすくなってしまいます。なぜなら、浮いた塗膜は、外壁との密着性を失っている状態だからです。外壁塗装は本来、外壁を守る盾のような役割を果たしますが、浮きが発生すると、その保護機能が低下します。
そのため、外壁塗装が浮いていると、少しの刺激で簡単に剥がれてしまう可能性があります。
雨や紫外線の影響を受けやすくなる
塗膜が破れると、外壁は雨風や
紫外線に直接さらされる状態になります。浮いた部分から雨水が入り込むと、外壁内部にまで水分が浸入する恐れがあります。また、紫外線の影響によって、外壁塗装の色褪せが進行しやすくなります。劣化がさらに進むため、外壁の保護機能が失われる悪循環を引き起こします。
外壁の劣化が早くなる
外壁塗装が浮いている箇所は、通常よりも劣化が進行しやすくなります。具体的には、以下のような症状の発生に繋がります。
- 外壁塗装の色褪せ
- カビやコケ・藻の発生
- 外壁材のひび割れ
- チョーキング現象(外壁に触れると白い粉が付着する)
これらの問題は、美観を損なうだけでなく、住宅の耐久性を低下させる原因になります。塗膜の劣化が進行すると、住宅の寿命を縮めてしまう恐れがあるでしょう。
外壁塗装の浮きを放置した場合のリスク
外壁塗装の浮きを放置すると、雨漏りの発生や内部の腐食に繋がり、住宅の耐久性を低下させる可能性があります。また、被害が拡大すると、補修にかかる費用が高額になりやすいです。そのため、放置はせずに、早めの対処が大切です。
雨漏りによって内部の腐食が進行する
浮いた箇所は、雨水が浸入しやすくなり、外壁の雨漏りを引き起こす原因となります。雨漏りが進行すると、建物内部に様々な被害が発生します。たとえば、天井や床が濡れたり、家財へ被害が出たりする場合もあります。
さらに深刻なのは、雨水の浸入による建物内部の腐食です。腐食した箇所は湿気がたまりやすく、シロアリの絶好の繁殖環境になります。これにより、建物内部の腐食がさらに進み、住宅の寿命を縮める可能性があります。
住宅の耐久性低下に繋がる
雨水の浸入を放置すると、住宅の耐久性が著しく低下します。というのも、内部の腐食が、住宅の寿命を縮める原因となるからです。湿気の多い環境は、シロアリが繁殖しやすいです。シロアリは、木材を栄養源としているため、住宅の木材部分を食べてしまいます。
さらに、湿気によって、木材を腐らせる「腐朽菌」も繁殖しやすくなります。木材の劣化を加速させるため、住宅の腐食がより進行します。
補修費用が高額になる
外壁塗装の浮きを放置すると、塗膜が破れたり腐食が進行したりすると、被害の範囲が広がってしまいます。その結果、補修にかかる費用も高くなる可能性があります。
特に、劣化が内部にまで及んでいる場合は、塗装を塗り替えるだけでは対処が困難です。外壁材の張り替えや下地の交換など、より大掛かりな補修が必要になるでしょう。被害の拡大を防ぐためには、早めの対処が重要です。長い目で見ると、補修費用を抑えることに繋がります。
外壁塗装の浮きを見つけたらすぐにやるべきこと
「浮きを見つけたけど、対処方法がわからない…」という方は多いと思います。そんな方に、外壁塗装の浮きを見つけたら、すぐにやるべきことを3つ紹介していきます。
- 原因を特定する
- 浮きの範囲を確認する
- 外壁塗装の専門業者へ相談する
原因を特定する
外壁塗装の浮きを見つけたら、まずは原因の特定が必要です。なぜなら、原因を正確に把握することで、根本的な修理ができるからです。外壁の浮きには様々な原因があり、それぞれの原因に応じた適切な対応が求められます。
たとえば、施工不良が原因の場合、下地処理や塗装後の乾燥時間を確保することで、浮きの発生を抑えられます。このように、原因を特定することで、状態にあわせた補修方法を選択できます。結果として、浮きの再発予防に繋がります。つまり、原因の特定は、解決策を見つけるための重要なステップと言えるでしょう。
浮きの範囲を確認する
浮きが発生している範囲を確認することは。補修規模の把握に役立ちます。たとえば、浮きの範囲が小さい場合は、局所的な問題だと予想ができます。また、補修にかかる費用の予測にも役立ちます。当然ですが、浮きの範囲が小さければ、補修費用は安くなります。
一方で、広範囲に及んでいる場合は、補修費用は高くなりやすく、補修にかかる期間も長くなってしまいます。被害の状況は、規模の把握だけでなく、予算の組み立てに役立つでしょう。
外壁塗装の専門業者へ相談する
外壁塗装の浮きを発見したら、専門業者への相談をおすすめします。というのも、浮きが発生する原因は様々で、素人には特定が難しいからです。原因ごとに補修方法は異なるため、自己判断での修理は、失敗するリスクが高くなります。
外壁塗装の専門業者なら、外壁の状況にあわせた最適な補修方法を提案してくれるでしょう。また、業者によっては、アフターフォローなどのサービスを行ってくれます。「外壁塗装の浮きを直して、再発予防もしたい!」という方は、まずは専門業者に相談をしてみましょう。
外壁塗装の浮きを補修する方法
外壁塗装の浮きを補修する方法は、次の4つの流れで行っていきます。
- 古い塗膜を剥がす
- 高圧洗浄で汚れを落とす
- 洗浄した外壁を乾燥させる
- 外壁の塗装を行う
古い塗膜を剥がす
まず最初に、古い塗膜をヘラなどで剥がしていきます。なぜなら、新しい塗料の密着性を高めるためです。古い塗膜が残っていると、新しい塗料がうまく密着せず、浮きが再発したり、外壁の耐久性が低下したりする可能性があります。
古い塗膜を除去することで、新しい塗料が外壁にしっかりと密着し、外壁の耐久性向上にも繋がります。
高圧洗浄で汚れを落とす
古い塗膜を剥がした後は、高圧洗浄機を使って外壁を洗浄していきます。というのも、塗膜を剥がす作業だけでは、細かい汚れやホコリを落としきれないからです。外壁に汚れやホコリが残っていると、新しい塗料がうまく密着せず、塗装後の仕上がりに悪影響を及ぼします。
高圧洗浄は、外壁の「洗顔」のようなものです。顔に汚れが残っていると、化粧水が肌に浸透しません。そのため、塗膜を剥がした後の高圧洗浄は、塗装前の下地作りに欠かせない工程でもあります。
洗浄した外壁を乾燥させる
高圧洗浄を行った後は、外壁を十分に乾燥させることが重要です。その理由は、乾燥が不十分だと、塗料が外壁に密着しないからです。濡れたまま塗装を行うと、残っていた水分が原因で、外壁材と塗料の間にすき間ができてしまいます。
このすき間は、塗料の密着不足を引き起こし、浮きの発生リスクを高めることになります。通常、高圧洗浄後の乾燥には1日ほどかかります。ただし、雨などの悪天候が続く場合は、乾燥にかかる時間が増えてしまう場合があります。
外壁の塗装を行う
汚れを洗い流して外壁を十分に乾燥させたら、外壁塗装を行います。外壁塗装は通常、「下塗り」「中塗り」「上塗り」の流れで行われます。
それぞれの工程には以下のような役割があります。
- 下塗り:塗装のベースを作る
- 中塗り:上塗りの補強と色むらの調整
- 上塗り:仕上げと美観の向上
3回に分けて塗装を行うのは、塗料の特性を最大限に活かすためです。下塗りは外壁と塗料の密着性を高め、塗料の浮きを防ぎます。中塗りと上塗りで十分な厚みを持たせることで、外壁の耐久性向上にも繋がります。
外壁塗装の浮きを補修する際の費用相場
外壁塗装の浮きを補修する方法は、主に以下の2種類になります。
- 部分補修
- 全面塗装
それぞれの方法によって、費用の相場が異なります。詳しく見ていきましょう。
部分補修の場合
外壁の浮きが一部分にのみ発生している場合は、部分補修で対応できます。部分補修の費用相場は、15~40万円ほど。工事の規模によって、費用は変動します。浮きが高所に発生している場合は、作業の安全性を確保するために、足場の設置が必要です。足場の設置費用は、20〜30万程度になります。
全面塗装の場合
浮きが外壁全体に及んでいる場合は、全面塗装での対応が必要です。全面塗装の費用は、住宅の大きさによって異なります。
以下に、坪数ごとの費用相場を表にまとめました。
坪数 | 費用相場 |
20坪 | 約40~90万円 |
30坪 | 約60~100万円 |
40坪 | 約80~150万円 |
50坪 | 約100~160万円 |
60坪 | 約120~200万円 |
なお、これらの費用は目安のため、塗料のグレードによっても費用は変わってきます。たとえば、耐用年数が長い塗料だと、塗装にかかる費用は高くなりやすいです。グレードの高い塗料による全面塗装では、より費用が高額になる場合があると覚えておきましょう。
施工事例
ここでは、三輪塗装による外壁塗装の施工事例を紹介していきます。
岐阜県関市関ノ上 輸入住宅 外壁塗装 木製窓枠修繕
https://www.p-miwa.co.jp/sekou/108781.html
before | after |
- リフォーム内容:外壁塗装
- メーカー:アステックペイント
- 材料:超低汚染プラチナリファイン2000MF コバルト
- リフォーム期間:29日間
こちらの住宅では、塗替えの目安となる「チョーキング現象」がみられました。塗膜の剥離も進んでおり、釘部の木材が欠けています。外壁の劣化が進んでいるため、今回は全面塗装での対応となりました。
塗装の前は、塗料の密着性を高めるために、高圧洗浄機で汚れを落としていきます。その後は、外壁の下塗りを1回、上塗りを2回施工しました。軒天や軒桶・窓枠の塗装も、あわせて行いました。外壁の色が白から青に変わったことで、外観が一新され、新築のような見た目を取り戻しました。
岐阜県関市東町 外壁ガルバリウム鋼板カバー工法 屋根塗装工事
https://www.p-miwa.co.jp/sekou/98564.html
before | after |
- リフォーム内容:外壁板金工事・屋根塗装工事
- メーカー:アトミクス
- 材料:遮熱バリアルーフSi
- リフォーム期間:29日間
外壁には、ひび割れやボードの浮きが見られ、劣化が激しいため、塗装でなくカバー工法での対応となりました。また、屋根の錆が広範囲に及んでいるため、屋根塗装もあわせて行いました。
まずは外壁の幕板を撤去し、下地となる胴縁の取り付けを開始。取り付けが完了したら、板金を張り付けます。屋根塗装の前は、サンダーケレンを行い、古い塗膜や錆を落としていきます。ケレン後に、下塗りと上塗りを行います。ツートンカラーになったことで、施工前に比べると、明るい印象に生まれ変わりました。
岐阜県美濃加茂市本郷町 石目調サイディング・デザイン塗装 塀塗装工事
https://www.p-miwa.co.jp/sekou/98769.html
before | after |
- リフォーム内容:外壁塗装
- メーカー:アステックペイント
- 材料:超汚染リファイン1000Si-IR
- リフォーム期間:30日間
外壁には、チョーキング現象やひび割れ・塗膜剥離が発生していました。また、外構には、コケやカビも見られたため、外壁塗装にあわせて、塀の塗装も行いました。
高圧洗浄機で、外壁の汚れを落としてから塗装を開始。上塗りと下塗りにあわせて、今回は多色塗りを施工しました。塀の塗装は、下塗りを1回、上塗りを2回で完了になります。多色塗りで個性的な見た目に仕上がり、塀の外観も一新されています。
まとめ
外壁塗装の浮きは、塗料の密着性が低下が原因で起こる現象です。浮きが発生する原因は、経年劣化や施工不良によって発生します。浮きを見つけたら放置せずに、早めに対処をするように注意しましょう。なぜなら、浮きを放置すると、雨漏りや住宅内部の腐食に繋がり、補修の費用が高額になってしまうからです。
浮きが発生している範囲を確認したら、原因を特定するために、外壁塗装の専門業者への相談や依頼をおすすめします。
三輪塗装は外壁塗装・屋根塗装の専門店で、様々な資格を持ったスタッフが在籍しているスペシャリスト集団です。診断やお見積りは、お電話やWEBから無料で対応しております。まずはお気軽にご相談ください。