代表 三輪雄彦ブログ 不易流行

三輪 雄彦
日本ではなぜか厚さ5mmほどしかないセメントで出来た板を屋根材として使っています。
2024年11月4日(月)

 

日本ではなぜか厚さ5mmほどしかないセメントで出来た板を屋根材として使っています。

専門用語で薄型セメント瓦、商品名ではカラーベスト、コロニアルと言います。

 

僕には今のところ、なぜ肝心要の屋根にこんな材料をつ使用するのか意味がわからないです。

 

比較的安いとは言わていますが、瓦と比べてそこまで安いわけでないですし

10数年もするとメンテナンスとして塗装したり、鋼板でカバーしたりする必要があるので逆に高くつくのでは?

 

メンテナンスにはそれなりの知識が必要で、無能な塗装屋に依頼をすると逆に雨漏りするリスクさえある。

 

 

もっとも大きなメリットとも言える軽いという点も

軽いから耐震性が高いとも言うが、今どきの耐震基準でしっかりした構造で作られていれば何ら問題は無いはず。

 

 

岐阜では圧倒的に陶器瓦、いぶし瓦が多いですが、

その1つは三河地域が陶器瓦らの産地で、運搬のコストも関東よりは安く済むとかは想像ですが、

しかし岐阜では圧倒的に瓦の屋根が多いのは事実ですし、

この地域でここ10数年見ててもかカラーベストの新築は、一部の全国展開(関東圏発)する大手工務店くらいで、ほぼ見かけません。

 

 

これは結果的に安く提供したい、安く見せたいという建築業者の問題ではないかと思いますが、

工務店さんがおっしゃると通り、カラーベストは軽くて耐震性能上よい方に働きます。

新築時少し安いです。

でも15年後には〇〇円ほどメンテナンス代がかかりますし、

場合によってはカバー工法で〇〇〇円かかります!くらいは説明があってしかるべきかと思います。

発注者さんは家は建てた日から劣化が始まり10年もするとところどころ劣化が確認できると思います。

後々メンテナンスについてもよく理解しておいて頂きたいと思います。

 

 

因みに先だってお邪魔したお客さんの屋根はいぶし瓦でした。

いぶし瓦か陶器瓦か、どちらが耐久性があるかどうかは、同じようなものだと言われていますが、

いぶし瓦のその上質な風合いは良いと思いますね。実際高価でもあります。

 

 

 

どうして選ばれたのですか?とお尋ねすると

「父親が大工でこれにしとけって言われてね」とおっしゃいましたが、本当に大正解です!

素晴らしい選択であったと思います。

今回しっくいの補修のみで終了でした。