岐阜県の外壁塗装で使える補助金や助成金を解説!申請方法や条件、注意点をご紹介
「外壁塗装は高額だからなかなか実施できずにいる」
「少しでも費用を抑えられるなら方法を知りたい」
「外壁塗装に助成金や補助金があるって本当?」
このようにお家のメンテナンスである、外壁塗装について情報収集しながら不安に感じたり、疑問に思ったりしている方も多いのではないでしょうか。また、費用もかかるため外壁塗装をすべきかどうか悩んでいる方も少なくないでしょう。
外壁塗装は、お家の美しさを取り戻す以外にもお家を守るために重要な役割があることをご存知でしょうか。また、外壁塗装では方法次第で省エネ対策にも有効です。そして国や自治体でも外壁塗装の実施を促すためにさまざまな助成金・補助金の制度を設けています。
そこで本記事では、外壁塗装専門店の三輪塗装が、外壁塗装の基礎知識から助成金・補助金について解説していきます。工事や申請の流れも詳しく紹介するため、外壁塗装を検討中の方はぜひ参考にしてみてください。
目次
お家の外壁塗装とは?
外壁塗装は、お家を保護するために必要なメンテナンスの一つです。外壁塗装はお家の外観を美しく保つためのものと思われがちですが、それ以外にも重要な役割を持ちます。
外壁の表面には「塗膜(とまく)」と呼ばれる層があります。塗膜には防水の役割がありますが、日々の紫外線や雨風の影響で劣化していきます。劣化した状態のままでいると、塗膜が防水の役割を果たさないため、外壁に雨水が浸入します。
さらにその状態も放置していると、被害はお家の内部にまで影響し、雨漏りを引き起こすでしょう。また、お家の柱も腐食していく可能性があり、そうなれば大規模な修繕工事が必要です。このようなトラブルを防ぐために、定期的に行うのが外壁塗装です。
外壁塗装を行う周期
外壁の塗り替えをすべきタイミングは、塗料の種類やお家のある環境、劣化具合によって異なります。しかし、一般的には10〜15年が目安とされ、さらにお家の状態をより良く保つためには7〜10年に一度くらいの周期で塗り直すことが推奨されています。
最近では選ぶ塗料の種類によって、さらに耐久年数が長くできることもあるため、多少高価なものでも周期をなるべく長くして長期的なコストダウンをしたいという場合は、業者に相談してみましょう。
外壁塗装の劣化具合を見る方法
外壁塗装の一般的な周期は10〜15年ほどであるものの、劣化具合はお家によってさまざまです。定期的にチェックして、次の状態がみられる場合は、早めに業者へ相談してみてください。
【劣化具合のチェック項目】
・表面の艶がなくなる
・変色や退色がみられる
・チョーキング現象(表面に白い粉が浮くような現象)がある
・藻やカビの繁殖がみられる
・クラック(ひび割れ)が起きている
・塗膜のはがれや膨れがみられる
・外壁にサビが発生している など
外壁塗装の助成金・補助金とは?
助成金や補助金とは、それぞれの条件を満たす場合、申請によって国や自治体からお金を受け取れる制度です。
経年劣化により、色褪せや塗膜の防水効果が落ちた外壁のメンテナンスである外壁塗装には、国をはじめ多くの自治体で、助成金や補助金の制度が設けられています。対象になるものや、助成・補助の金額、申請方法はそれぞれによって異なりますが、10〜20万円の補助が出るものが多くあります。
なぜ個人宅のメンテナンスに、国や自治体がお金を出すのか、疑問に思う方も多いのではないでしょうか。以下で、支給される理由など助成金や補助金にまつわる疑問を詳しく解説します。
助成金や補助金制度を設けている理由
近年は以前に増して、地球温暖化や省エネなどの環境問題に注目が集まるようになりました。そのため国や自治体も環境対策に取り組む傾向にあり、外壁塗装においてはヒートアイランド対策やエコリフォームを目的にした工事などに助成金や補助金を設けるようになりました。
この取り組みによって、家庭で消費される電気・ガスを削減し、CO2の排出量を減らしたり、エネルギーの安定供給の維持を促進します。
また、環境やエネルギーに対する取り組み以外にも、助成金・補助金を設けるのにはメリットがあります。例えば、工事の費用を少しでも軽減することにより、外壁塗装工事を行う家庭が増えます。
そうすると、工事の依頼を受ける塗装業者には多くの仕事が入るようになるため、地域企業の利益貢献につながり、経済の活性化や雇用の創出がサポートできるのです。なお、外壁塗装に関連する助成金・補助金の制度は、主に以下で紹介する3種類の目的のために設けられています。それぞれの目的について詳しく解説します。
ヒートアイランド対策
ヒートアイランド対策の制度では、遮熱塗料や断熱塗料を使った外壁塗装工事に対して助成金や補助金を設けるものです。
ヒートアイランド現象とは、高層ビルが立ち並ぶ植物の少ない都市部で気温が上昇してしまい、自然環境だけでなく人々の健康にとっても悪影響を及ぼすことをいいます。このヒートアイランド対策には、外壁塗装だけでなく、断熱効果の高い住宅整備を整えるのに、助成金や補助金制度が多くの自治体で取り入れられています。
遮熱塗料・断熱塗料を使用した外壁は、お家を夏は涼しく冬は暖かい空間にする効果があるため、環境に良いだけでなく電気代の節約にもなり、メリットが多い工事といえるでしょう。
エコリフォームの推進
エコリフォーム向けの助成金は、省エネ性能の高い資材を使用して外壁や窓・天井などに断熱工事を行う場合に支給されるものを指します。ヒートアイランド対策の助成金と申請条件や工事内容が共通することも多いですが、エコリフォームはオール電化・節水型トイレ・二重サッシなど幅広い改修工事が対象となるのが特徴です。
「エコジョーズ」「エコキュート」といった省エネ性能の高い給湯器や、太陽光発電・燃料電池といった設備の導入も助成金の対象です。
エコリフォーム向けにも受けられている助成金や補助金は、省エネ機能の高い素材を用いた外壁工事を行う際に支給されます。また、外壁だけでなく、窓や天井の断熱工事も対象になることが多くあります。
ヒートアイランド対策と似てはいるものの、こちらはお家の外壁以外にも、オール電化や二重サッシ、節水トイレなどお家のなかのさまざまなものに対応しているのが特徴です。一例として、「エコキュート」や「エコジョーズ」などの給湯器や、太陽光発電・燃料電池といった設備の導入が対象になっている場合があります。
一般的なリフォームの助成金
先にも外壁塗装の補助金・助成金は「ヒートアイランド対策」や「エコリフォームの推進」に関連するもので受けられることが多いと紹介しました。しかし、それ以外のリフォームに関連する工事でも外壁塗装への助成や補助が受けられる場合があります。
一例としては、耐震リフォームや二世帯住宅にするためのリフォーム、中古物件のリフォームなどがあります。これらの工事で外壁塗装も行う際は、一度申請できる制度がないか調べてみたり、依頼先の業者に相談してみたりするとよいでしょう。
助成金と補助金は何が違うのか
助成金や補助金は、外壁塗装をはじめとした建築や住宅に関するもの以外にも、多くのものに設けられてます。
いずれのジャンルであっても条件を満たすとお金を負担してもらえる制度には、「補助金」と「助成金」があります。どちらもお金が受け取れるものですが、どのような違いがあるのでしょうか。まず、どちらにも共通するのは、条件を満たし、申請して受け取ったお金は返済する必要がありません。
補助金は、一般的にそれぞれの制度に予算の制限が設けられている場合が多く、条件を満たせば受け取れる権利はあるものの、予算に達してしまっていると受け取ることができません。一方で、助成金は申請の条件を満たしていれば、支給を受けられるケースが多い傾向にあります。
これらのことを踏まえると、助成金の方が受け取るのにハードルが低く、受け取れる可能性が高いといえるでしょう。しかし、助成金と補助金に明確な定義は設けられていません。そのため、助成金とあっても申請期間や予算が決まっているケースもあるため、制度を利用したいと考える際には、制度の名称だけでなく詳細まで確認しておくことが重要です。
助成金と補助金はどのように探すのか?
「外壁塗装を検討しているけれど、どのような助成金や補助金制度があるのかわからない」とお困りの方も多いでしょう。対象の制度があるかどうかは、次の方法で探してみるのがおすすめです。
市区町村のホームページを調べる
助成金や補助金は、国や地方自治が交付元です。そのため、お住まいの自治体のホームページを使えば、どこでも気軽に制度の有無を調べられます。なお、自治体のなかでも「市」が助成金・補助金の制度を設けている場合が多いため、まずはお住まいの市のホームページからチェックするのがおすすめです。
支援制度検索サイトで調べる
「地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト」は、全国の地方公共団体が実施する住宅リフォーム支援制度が検索できるサイトです。検索条件を設定するだけで、簡単に好きなエリアのさまざま制度が調べられるため、「外壁塗装だけでなく、お家のいろいろな箇所をメンテナンス・リフォームしたい」というときに便利です。
最新の情報が反映されていない可能性もあるため、対象の制度を見つけたら、念のため該当の自治体サイトで最新情報も確認するようにしてください。
お住まいの自治体の役場に直接問い合わせる
お時間がある方は、直接役場に出向いて担当の窓口で、検討している外壁塗装などのメンテナンスやリフォームが助成金・補助金の対象になっているか相談してみるのもよいでしょう。
制度の有無だけでなく、アドバイスをもらえたり、申請方法も聞けたりするため、より確実な情報収集になります。時間がない場合は、まず一度電話で問い合わせて制度の有無を確認し、日を改めて詳しい話を聞きに行くようにしてください。
国から出ている助成金・補助金制度
では次に、国から出ている助成金や補助金のご紹介をいたします。
長期優良住宅化リフォーム推進事業
長期優良住宅化リフォーム推進事業とは、外壁塗装やリフォームなどにかかる費用の一部を国が支援することで、既存住宅ストックの質の向上や、子育てのしやすい環境づくり、防災性・レジリエンス性向上を目的とした制度です。
こちらの制度には、「通年申請タイプ」と「事前採択タイプ」があります。補助限度額は、評価基準型の場合1住戸につき80万円、認定長期優良住宅型の場合1住戸につき160万円と設定されています。
なお、令和6年度分の事前採択タイプの申請期間に関しては、すでに終了しています。しかし来年度も継続して実施される可能性があるため、随時最新情報をチェックしてみてください。
既存住宅の断熱リフォーム支援事業
既存住宅の断熱リフォーム支援事業は、既存住宅においてCO2関連の投資によるエネルギー消費効率の改善と、低炭素化を総合的に促進する制度で、高性能建材を用いた断熱改修を支援しています。外壁塗装では、使用する塗料に遮熱塗料や断熱塗料を用いることで、こちらの制度を利用できるでしょう。
なお、令和6年度の申請については、現在令和6年11月分の公募を受付中ですが、12月13日に締め切りとなります。また、次回は1月下旬〜3月上旬に公募受付予定となっているため、定期的な実施が予想されます。対象期間に工事の実施ができるよう、随時チェックしてみてください。
岐阜県から出ている助成金・補助金制度
2024年11月現在、岐阜県で外壁塗装に関する助成金・補助金制度は実施されていませんでした。来年度以降に新たな制度が実施される可能性があるため、定期的に最新情報をチェックしてみてください。
関市から出ている助成金・補助金制度
2024年11月現在、関市で外壁塗装に関する助成金・補助金制度は実施されていませんでした。来年度以降に新たな制度が実施される可能性があるため、定期的に最新情報をチェックしてみてください。
なお、外壁塗装以外では、次の助成金・補助金などの制度が実施されています。外壁塗装工事と一緒にお家のリフォームやメンテナンスを検討中の場合は、あわせてチェックしてみましょう。
木造住宅無料耐震診断
関市では、令和6年4月より、昭和56年5月31日以前に着工した木造一戸建て住宅を対象に、耐震性の無料診断を実施しています。申請には「関市木造住宅耐震診断事業実施申込書」「誰でもできるわが家の耐震診断」が必要になるため、準備が出来次第申し込みましょう。上限数に達した場合は終了となりますが、現在の状況や来年度の実施状況を確認の上、ご検討ください。
参考:木造住宅無料耐震診断
木造住宅耐震改修工事費補助
関市では、令和6年4月より、昭和56年5月31日以前に着工した木造一戸建て住宅を対象に、岐阜県木造住宅耐震相談士により設計及び工事監理がされる耐震改修工事の補助を行っています。
なお上記に加えて、一般財団法人日本建築防災協会発行「木造住宅の耐震診断と補強方法(改訂版)」に基づき実施した耐震診断の結果、上部構造評点が1.0未満である建物を1.0以上となるよう実施する耐震改修工事もしくは、上部構造評点が0.7未満である建物を0.7以上となるよう実施する耐震改修工事が補助の対象です
補助金の上限額は200万円ですが、補助を受けられる戸数はかなり少なく、上限に達している恐れもあるため、最新情報を確認して検討を進めましょう。また来年の実施状況も確認してみてください。
空き家情報バンクリフォーム補助金
こちらは空き家情報バンク登録物件のリフォームを行った入居者(市外からの転入者)もしくは対象の物件を所有している人にリフォーム補助金を交付する制度です。
既存のお家のメンテナンスを考えている方は、対象外になる制度ではありますが「中古物件を購入予定で、外壁塗装をして済むことを検討していた」という場合は、制度の利用が可能かどうかも確認してみてはいかがでしょうか。
助成金・補助金の注意点や利用条件
助成金や補助金を利用するには、利用する制度の条件を満たし、決められた申請を行わなければいけません。きちんと申請してお金を受け取るには、次のことに気を付けて工事の検討や業者への依頼を進めていきましょう。
助成金や補助金の制度は自治体ごとに内容が異なる
外壁塗装の工事が対象になる助成金や補助金制度は、国単位でも実施されていますが、基本的には自治体単位で行われているものが多くあります。自治体ごとに実施しているということは、お住まいの地域によって、制度が異なります。
そのため、エリアを限定していないサイトで見た情報が、必ずしもお住まいの地域で実施されているとは限りません。まずは、なるべく早めにお住まいの地域の自治体のホームページを確認したり、市区町村の窓口に問い合わせるようにしましょう。また、申請方法も自治体によって異なる場合があるため、募集の有無と一緒に確認してください。
申請の受付期間内に手続きを済ませる必要がある
補助金には、申請受付期限が設けられているケースが多くあります。また助成金には、期限の縛りがない場合もありますが、助成金・補助金に明確な定義や区別の決まりがないため、助成金の場合も申請に期限があるケースが存在します。
制度を利用できる条件を満たした外壁塗装を行なったとしても、受付期間外では助成金や補助金の受け取りができません。受付の締め切りは、制度によりさまざまですが、年末に終了するものが多い傾向にあるため、年末や年度末はより注意するようにしましょう。
また、制度を利用することが決まったら、事前に調べておくようにして、後々慌てることのないようにしておいてください。
予算を超えたら期間内でも終了することがある
基本的に補助金(助成金)には、予算が割り当てられています。毎年実施されている場合も、1年ごとや年度ごとに予算が設けられていることが多く、申請者が多く予算が早々に使い切られてしまうと前倒しで終了してしまう恐れがあります。
そのため、外壁塗装や外壁リフォームで助成金の利用を検討している場合は、早めに業者へ問い合わせてその旨も伝えておくとよいでしょう。また、自治体によっては、現在の状況を公開していることもあるため、自治体のホームページで確認したり、直接問い合わせてみたりすると安心です。
塗料が指定されるケースもある
特に地球温暖化やヒートアイランド対策を目的とした助成金・補助金については、遮熱効果や断熱効果のある塗料を使用しなければいけません。また、遮熱塗料の場合は基本的に屋根への塗装になりますので、外壁の塗装だけでは条件にあてはまらないケースもあります。
外壁塗装の助成金・補助金制度は、地球温暖化やヒートアイランド対策を目的としているものが多くあります。そのため、地球温暖化やヒートアイランド対策ができる塗料を用いる必要があり、遮熱や断熱効果のある塗料に指定が入るケースがあるのです。
また制度によっては、外壁塗装だけでなく、屋根塗装もセットで行わないと、助成・補助の対象にならない場合もあるので、注意が必要です。
助成金や補助金の対象塗料がお家に向かないこともある
外壁塗装の工事で、助成や補助の対象になるには、遮熱・断熱塗料の利用が必須の場合があります。しかし、これらの塗料を使用して外壁塗装する前にお家の状況を思い出してみましょう。遮熱塗料は夏の暑い時期に太陽光を遮断する一方で、冬も太陽光を遮断してしまうため、室内が温まりにくい可能性があることも覚えておきましょう。
工事の条件が細かく決められている場合がある
塗料の指定だけでなく、工事条件も詳細に決められている場合があります。細かい条件も把握して、工事を進めないと、申請しても通らない可能性があるため、細かな注意事項まできちんと目を通す必要があるでしょう。
申請から認定までには時間を要する場合がある
通常、助成金や補助金は、申請手続き後に認定されてから支給されます。認定が降りるのには、一般的に3週間〜1ヶ月程度かかるとされています。
申請には期限があったり工事完了の報告書を提出する必要があったりするため、書類不備や間に合わないということがないように計画的に進めなければいけません。そして書類を不足なく提出してから、審査が始まります。
つまり、助成金や補助金は工事後に受け取るものになるため、一度は全額を自費で支払い、後にいくらか受け取れるということを覚えておきましょう。
助成金や補助金を上手く活用して外壁塗装するためには…
外壁塗装工事の費用負担を助成金や補助金の利用で軽減したい方は、次のポイントを押さえながら依頼の検討をしておくとよいでしょう。
長期的にメンテナンスの計画を立てる
「そろそろ外壁塗装しないと!」「ひび割れが見つかったからすぐに依頼しなきゃ!」と慌てて対応するのではなく、10〜15年に一度は行うものとあらかじめ理解して、どれくらいのタイミングで実施するかを決めておきましょう。日々のチェックや簡単なメンテナンスを続けることで、大きなトラブルが起きる前に対処できるようにしておくことも大切です。
また、多くの助成金や補助金は年度始めから年末あるいは年度末までの申請期間を設けていることが多いため、計画する際には、この期間に申請できるように工事の時期を検討しておくのがおすすめです。
最新情報をこまめにチェックする
特に補助金の場合は、予算が定められており、申請受付期間内であっても途中で募集を締め切る可能性があります。また、昨年と同じ制度であっても、一部の内容が変わっている場合もあるでしょう。
そのため、ホームページや窓口で最新情報をチェックして、「申請しようとしていたのにできなかった」とならないようにしておくことも大切です。
業者にきちんと相談する
助成金や補助金の申請には、必要書類の提出があり、なかには公的な証明書が必要なケースもあります。また依頼した業者から発行される「外壁塗装の見積書」なども必要になることが多いでしょう。
業者に工事を依頼する際に「〇〇の助成金制度を利用したいと考えている」と、事前に伝えておけば、必要書類を受け取れなかった。という事態を防ぐこともできるため、相談は必須です。
申請から受け取りまでの流れ
申請方法は、助成金や補助金の制度によって異なる場合がありますが、一般的な流れを解説します。どれくらいの工程が必要なのかや、どれくらいの期間で進めるものなのかをイメージするのにお役立てください。
ステップ1| 住宅がある自治体の助成金・補助金を調べる
まずは、これまでにも紹介した通り、自治体のホームページや支援制度検索サイトを利用して、検討している外壁塗装で利用可能な助成金・補助金があるかを調べてみましょう。
多くの助成金や補助金は、申請条件に「省エネ工事」「断熱工事」が含まれていることを定めているケースが多いため、断熱効果のある塗料を使う外壁塗装工事を検討しておくことも大切です。
また、申請条件は細かく設定されているケースも多く、遮熱塗料・断熱塗料の使用が決まっているだけでなく、なかには塗料のメーカーや種類の指定がある場合も少なくありません。いろいろな確認事項があるため、安心して進めるには、不明点や提出書類は自治体に直接問い合わせておくのもよいでしょう。
ステップ2| 助成金・補助金にも詳しい業者に見積もりを依頼する
助成金や補助金の申請には、業者から受け取る書類も必要になるケースがほとんどです。そのため、制度を利用した経験がある業者にお願いした方が、書類不備を防げたり、申請期間内に間に合うよう計画を立てて進めてもらえるでしょう。
また、業者選びは助成金や補助金に詳しいだけでなく、信頼できる工事を行なってもらえるかの見極めも重要です。できるだけ数社から相見積もりを取り、適切な工事が行われるかや、適正価格であるかどうかの見極めをしましょう。
さらに担当営業とのやり取りがスムーズに行えるかどうかは、助成金・補助金の申請にも関わってくる可能性があるため、その点も見極めてください。
ステップ3| 工事前に申請
基本的に助成金や補助金の申請は、工事の着工前に行います。自治体のホームページや窓口で確認しながら必須書類をもれなくそろえて、提出しましょう。申請に必要となる書類には、次のものがあります。
・外壁塗装業者との契約書
・住宅の平面図・見取り図
・施工前写真
・使用塗料の性能が記載されたカタログ
・住民票
・納税証明書 など
工事に係るものに加え、納税証明書が必要になることがあります。これは、大前提として「自治体にきちんと税金を納めていること」がポイントとなるため、その確認が必要だからです。そのため、税金の支払いは日ごろから滞りなく行なっておきましょう。
ステップ4| 外壁塗装の工事を実施する
助成金や補助金の申請には、2週間〜1ヶ月程度かかり、承認されると自治体から通知が届きます。工事は、審査通過を確認してから開始しましょう。
塗装工事の期間中、常に在宅している必要はないことが多いですが、途中で進捗確認や計画と異なる作業が必要になった際の相談が入る可能性もあります。定期的に在宅するか、日中でも連絡が取れるようにしておくと安心です。
万が一、工事中に塗料の変更や工事範囲の変更が必要になった際は、自治体へ追加申請しなければいけないこともあります。業者から変更の相談を受けたら、自治体にも確認をとりましょう。
ステップ5| 報告書の提出・審査
外壁塗装工事が完了したら、「工事完了報告書(実績報告書)」の提出が必要です。報告書には、施工前・施工後の写真を添付し、加えて「請求書」の提出も必要になります。
書類に不備があると、事前に承認を受けていても助成金や補助金の受け取りができなくなるため、施工業者と確認しながら手続きを完了させてください。また、報告書の提出は、工事完了日から2週間〜1ヶ月以内での提出と決められている場合もあるため、早めに対応しましょう。
ステップ6| 補助金を受け取る
報告書を提出すると、1〜2ヶ月ほどで、自治体から「交付確定通知書」が届きます。この書類が届けば、審査が通ったことになり、補助金や助成金が受け取れることがわかります。さらに「補助金交付請求書」を提出すれば、通常2週間〜1ヶ月ほどで助成金・補助金が振り込まれるでしょう。
助成金・補助金が振り込まれれば、無事にすべての手続きが完了したことになります。
外壁塗装の相場費用
外壁塗装は、塗装する面積や家の大きさによって費用が異なります。費用の目安と共に、外壁塗装の作業工程も紹介します。
外壁塗装の費用相場
外壁塗装にかかる費用は塗装面積や使用する塗料によって大きな幅があります。一般的に相場は、以下の通りです。こちらを参考にどれくらいの予算が必要になりそうかイメージをつけつつ、より具体的な金額は外壁塗装業者までお問い合わせください。
■〜30坪程度(約120㎡):60~100万円
■〜40坪程度(約160㎡):80~130万円
■〜50坪程度(約200㎡):100~160万円
■〜60坪程度(約240㎡):120〜200万円
※()内は塗装面積の目安
なぜ外壁塗装にこれだけの金額がかかるのかというと、外壁塗装には、塗料代だけでなく人件費も必要だからです。実際に金額の内訳も材料費は全体の20%程度で、そのほか人件費30%、足場代20%、諸経費30%ほどがかかるとされています。
外壁塗装は足場組みから引き渡しまでの全工程に約2週間〜1ヶ月を要するため、期間が長くなればなるほど、人件費も増えることを覚えておきましょう。
外壁塗装工事の流れ
外壁塗装工事は、一般的に次の流れで実施します。しかし、季節や天候によってこの通りに進まない可能性もあるため、あらかじめ業者に確認したり、変更がある際にはすぐ報告をもらうようにしましょう。
①足場の仮設工事とシートの設置
外壁塗装をするために作業員が使用する足場組みと、塗装しない箇所や近隣住宅へ塗料の飛散を防ぐためのシートの取り付けをします。
②高圧洗浄
汚れが付着したまま塗装すると、十分な効果が発揮できなかったり、耐用年数が短くなったりする恐れがあるため、高圧洗浄機でしっかりと洗い落とします。
③乾燥
高圧洗浄の後は、外壁の表面を乾燥させます。できれば、48時間ほどしっかり時間をとって乾燥させることで、塗料などがしっかりと密着するようになります。
④下地調整と養生
下地調整では、もし外壁にひび割れや剥がれなどが起きていた場合に修復する作業です。修復ができたら、塗料がついてはいけない箇所をシートやテープでしっかり養生します。
⑤外壁の塗装
ここまでの準備が完了したら、いよいよ外壁塗装をします。外壁塗装は、基本的に下塗り(下地)・中塗り・上塗りの3工程で行います。雨など天候が悪い場合は、作業を行わず日を改めることが多いため、スケジュールには余裕を持ちましょう。
⑥付帯部の塗装
外壁の塗装が済んだら、外壁まわりの付帯部にも塗装を施します。また、屋根塗装をセットで行う際は、外壁塗装と屋根塗装を互いに乾燥期間を組み合わせて行う流れになるでしょう。外壁も付帯部も、塗装後はしっかり乾燥させる必要があるため、気温が低く、日照時間の短い冬場は通常よりも乾燥期間を多く取ることもあります。
⑦養生取り
しっかり乾燥したら、養生を丁寧に剥がしていきます。その際、塗り残しや養生箇所への塗料の付着がないかもチェックし、問題があれば丁寧に直していきます。
⑧業者と依頼者による確認作業
作業と確認が完了したら、依頼主立ち会いのもと、最終チェックをします。このときにもし気になるところがあれば、遠慮なく伝えましょう。アフターサポートがない場合は、ここできちんと伝えておかないと、のちの対応が有料になる可能性もあります。
⑨足場解体や清掃
すべての作業が完了したら、足場を解体して、きれいに清掃を済ませ、引き渡し完了です。
外壁塗装の費用を抑える方法
外壁塗装を行うのには、高額な費用を要するため助成金や補助金を利用するだけでなく、さまざまな方法でできるだけ安くしたいと考える方も少なくないでしょう。どのような工夫で費用を抑えられるかを紹介していきます。
相見積もりをとる
外壁塗装をはじめ、お家のメンテナンスを依頼する際には、複数社に問い合わせて相見積もりをとるようにしましょう。複数の見積書を確認すれば、適正な作業工程や価格の見極めができ、費用を抑えるだけでなく、必要な工事を依頼できるようになります。
地域密着の事業者に依頼する
地域の業者に依頼すれば、近隣も作業している可能性が高く、身近な施工事例を確認することもでき、安心して依頼できるでしょう。また、大手ハウスメーカーやリフォーム業者に依頼するのも問題はありませんが、施工はハウスメーカーが下請け業者に依頼して行うため、中間マージンが発生し、費用が高くなる可能性があります。
必要なスペックの塗料を選ぶ
最近の塗料にはさまざまな種類があります。ハイスペックなものは、耐用年数が高かったり、防カビ・防藻機能がついていたりします。今後も長く住み続ける場合や、工事の周期をなるべく伸ばしたい場合は、このような塗料を選ぶのも良いですが、今後の見通しも考えて必要な塗料を選ぶようにしましょう。
火災保険の利用ができないか調べる
加入している火災保険の対象であれば、外壁の劣化理由が、雪やひょうなどの自然災害によるものであると認められた場合、保険が適用できる場合もあります。また、火災保険のほかにも「住宅総合保険」に加入していれば、そちらを利用できる可能性もあります。
いずれも経年劣化によるものは対象外ですが、外壁塗装を検討する際には、一度保険証券を確認してみましょう。
施工事例
最後に三輪塗装で施工した外壁塗装の一例を紹介します。工事の詳細は、各リンクにてご確認ください。
岐阜県美濃市 外壁塗替え トヨタホームの家
https://www.p-miwa.co.jp/sekou/122725.html
before | after |
- リフォーム内容:外壁塗装
- メーカー:アステックペイント
- 材料:シリコンREVO1000-IR
- リフォーム期間:24日間
経年劣化により、外壁には藻が発生したり、一部ひび割れが見られたりしている状態でした。また、外壁下の土台水切りの塗装は退色し、基礎巾木にも藻が発生していました。塗装前に高圧洗浄で付着している汚れをきれいに落とし、修復を行なってから塗り直しを行うことで、美しい外観に蘇りました。
こちらでは、外壁塗装に加え、屋根塗装も実施しています。どちらも足場組みが必要な工事になるため、一緒に行うと足場組みに必要な費用が一度で済むため、屋根も気になる場合は一緒に行うのがおすすめです。まずはご検討箇所の見積もりを取って、必要なところだけに絞った工事の実施も大歓迎です。
岐阜県美濃加茂市 窯業系サイディング塗装 黒×白のツートンカラー
https://www.p-miwa.co.jp/sekou/122913.html
before | after |
- リフォーム内容:外壁塗装
- メーカー:アステックペイント
- 材料:超低汚染プラチナリファイン2000MF-IR
- リフォーム期間:27日間
経年劣化した外壁に見られるチョーキングという粉吹きのような症状が見られるほか、外壁の継ぎ目であるシーリングにひび割れが見られました。ひび割れは、放置すると雨水が浸入する恐れがあるため、こちらの修復のためにも外壁塗装を実施しました。コーキングは、塗装前に高圧洗浄できれいに粉を落としていきます。
また三輪塗装では、高圧洗浄をする際に塗装範囲でないご自宅の玄関や土間も一緒に洗浄させていただいております。外壁だけでなく、お家全体をリフレッシュできるとご好評いただいています。
岐阜県岐阜市にて外壁の塗り替え工事をしました 遮熱効果のある無機系の塗料を使いました
https://www.p-miwa.co.jp/sekou/124198.html
before | after |
- リフォーム内容:
- メーカー:アステックペイント
- 材料:超低汚染プライチナリファイン2000MF-IR
- リフォーム期間:31日間
色褪せだけでなく、シーリング(継ぎ目)にひび割れや破断が見られる状態でした。塗装前の準備段階でこれらを修復するだけでなく、破損していた土台水切りも修復しました。近年、地球温暖化の影響を受け、冷房の利用頻度が上がり電気代が増えているため、塗料は遮熱効果のあるものを選び、見た目を美しくするだけでなく、省エネ対策もしています。
また、外壁塗装とあわせて屋根棟などの調査も実施し、修復が必要な箇所の対応も一緒に行っています。施工箇所以外にもお家のことでご不明点や不安なことがあれば、お気軽にご相談ください。
まとめ
外壁塗装は、お家の見た目を元のように美しくするだけでなく、イメージチェンジも可能です。塗装前に修復作業を行うことで、ひび割れやコケの発生していた箇所をきれいにし、防水機能も元通りにもできます。
さらに最近では断熱効果のある塗料も多く流通しているため、従来の目的以外に省エネ対策としても有効であることから国や自治体も、外壁塗装工事の斡旋に注力しており、多くの助成金・補助金制度が設けられています。
申請には期間が定められていたり、提出書類が複雑であったりすることもあり、「自分たちだけで進めていくのは不安」と感じている方も多いでしょう。その際はお気軽に三輪塗装までご相談いただけましたら、丁寧にサポートいたします。
三輪塗装は外壁塗装・屋根塗装の専門店で、様々な資格を持ったスタッフが在籍しているスペシャリスト集団です。診断やお見積りは、お電話やWEBから無料で対応しております。まずはお気軽にご相談ください。