足立 愛子
日照時間の話
2019年6月13日(木)

梅雨に入りました。

今日はお天気ですが、明日からまた雨が降りそう。

梅雨の晴れ間を狙って洗濯を行わなくては。

 

天気と生活、天気と塗装の関係は切っても切れないものです。

というわけでタイトル「日照時間」 の話。

日照時間とは日の当たる時間の事です。

昼間、雨が降っていれば雨雲に覆われて日照はありませんし、快晴の日には太陽が昇っている間はすべて日照があるということになります。

日照時間に対し「可照時間」という言葉がありますが、これは雲が無いと仮定して太陽の光が得られる時間のことです。

暦に冬至・夏至とありますが、これは太陽の昇っている時間=可照時間が

年間を通して一番短い日が冬至、長い日が夏至ということになるわけです。

 

気象庁のデータでは岐阜県の1981年~2010年までの統計によると各月の日照時間の合計は

1月160.3、2月163.6、3月188.3、4月196.0、5月199.0、6月159.4、

7月167.0、8月202.2、9月157.8、10月174.2、11月157.3、12月160.2(単位:時間)となっており

突出して4月、5月、8月は多いですが、他の月は大きな差はありません。

少なめの1月と6月は大差がありませんが、

1月は昼間の時間(可照時間)が短いため、日照時間が短くなっています。

逆に6月は雲が多く晴れ間が少ない印象がありますが、可照時間が長いため日照時間が1月とほとんど変わりません。

つまり、日照時間からいうと、どの月も塗装作業を行うことはできるということです。

 

日照時間に関して、もう一つ太陽が建物へ与える影響のお話をしておきます。

日照時間は地面(水平面)に太陽光の当たる時間を言いますが、建物は垂直面です。

しかも、東西南北の面がある為、面によって可照時間が異なります。

また季節によって太陽の高さが違うため、垂直面に当たる角度は異なります。

これらを総合してエネルギー換算した「日射量」で考えると下のようなグラフになります。

このグラフから、夏至の前後1ヶ月は北面にも日照すること、南面よりも東西面の方が日射量が多いことがわかります。

夏は北面も紫外線の影響を受けるし、南面より東西面の方が熱くなりやすいということです。

これから日差しが強くなりますが、同じ面積の窓ならば南面の窓にすだれをつけるよりは、東西面の窓に付けた方が効果的です。

 

あくまでも学術的なお話しです。

建物は周辺の環境に大きく左右されます。

近くに大きな建物や山などがあればその方向からの日射は遮られるかもしれませんし、

必ずしも建物が真南を向いて立っているわけでもありませんからね。

少しでもみなさんの生活と、塗装のご計画にお役に立つといいのですが・・・