代表 三輪雄彦ブログ 不易流行

三輪 雄彦
三輪塗装で11年前に施工させて頂いた関市内のお宅の話
2021年5月9日(日)

三輪塗装で11年前に施工させて頂いた関市内のお宅です。

当時張り替え工事を行ったサイディングのシーリングの劣化が気になるとの事で再度ご用命頂きました。

 

11年前、雨が直接当たるベランダ外側の外壁をメインにその関連周辺の張り替えを行いました。

(劣化が激しく塗ってメンテナンス出来ないと当初判断してのこと)

 

 

そして今回気づいたこと。

11年前に貼り替えたサイディングのシーリングはすっかり劣化していたこと。

但し劣化が認められるのは陽当たりの良い、しかも雨がかかる場所のみ

玄関を入ったところ、ポリカーボネートの庇の下も劣化は極端に少ない

(↑玄関入ったあたりの上の方。ほぼ陽は当たらない)

 

(↑庇の下。若干劣化)

 

それに対し、塗装を行ったところのシーリングは全く劣化(亀裂、ひび割れ)が見られなかったこと。

塗装はアステックペイントのEC2000という弾性塗料。

ツヤこそ低下が見られますが、亀裂はまったくなく、一切雨の侵入がない状態でした。

 

 

これらが意味することとは?

多色サイディング(今回でいう茶色の外壁のところ)に打ったシーリングはオートン社のサイディングシーラントであったと思いますが、

性能が良いと言われてはいますが、やはり陽があたり且つ雨があたる場所に置いては10年が限界・・・

それに対し、その他の塗装面はシーリング打設後に塗装してあるのですが、

ほぼ完璧に太陽光(=紫外線)からシーリングを守った事になる。

 

シーリングが切れ、雨水が浸入することは、まさに外壁の大敵!

 

一般的にシーリングの上の塗膜はひび割れます。

原因はシーリングの弾性と塗膜の弾性が違うから、

またシーリングとの相性が悪いからいろいろ有りますが、やはり弾性性能の差だと思います。

 

塗装屋さんによっては塗装後のシーリング上の塗膜のひび割れがクレームになると言うことで

全てシーリングを後打ち(化粧打ちとも言う)にする方も見えますが、

私は切れる事は承知の上で塗装する方が、結局はシーリングの為になると思い基本的に後打ちはオススメしていません。

 

シーリングの為とは、長くシーリングの性能が保たれると言うこと、

劣化しないと言うこと。

 

因みにシーリングの上の塗膜は普通は切れるものという認識で良いかと思いますが、

今回の塗装のようなアステックペイントのEC2000という弾性塗装は大変有効であったと改めて思いました。

 

 

化粧打ち、化粧シーリング、後打ちとはシーリングしてその上に塗装しない状態のことを言います。

多くはサイディングの色(特に目地色)に合わせて、色をつけます。

それに対して後打ちとはこのような状態です。

上に塗装しますので基本は白色です。

 

切れるのを恐れて後打ちか?

切れる事を想定して先打ちか?

僕は絶対に先打ちですね!

 

因みに11年でシーリングが劣化したわけですが、

最近ではイクシードという超耐久シーリングが存在します。

三輪塗装も今では適材適所でこちらのご提案をさせて頂いております。

 

そしてこちらのお宅は、この茶色のサイディングの部分のシーリングのみ

打ち替えのご提案をさせて頂きました。

御見積価格は数万ですが非常に有効な工事だと思います。