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三輪 雄彦
飲酒運転の事故について考える
2024年12月11日(水)

僕らが若い頃、確かに飲酒運転は今ほど厳しく取り締まられていませんでした。

しかし、大きな事故をきっかけに法律が改正され、飲酒運転に対する厳罰化が進んできました。

 

 

特に大きな転換点となったのが、以下の2つの事件です。

1. **1999年の東名高速での飲酒運転事故**

この事故を受けて、2002年から飲酒運転に対する罰則が強化されました。

2. **2006年の福岡海の中道大橋飲酒運転事故**

家族連れが巻き込まれた痛ましい事故で、社会に大きな衝撃を与えました。

この事件以降、さらに厳罰化が進みました。

これらの事故を経て、飲酒運転に対する意識は確実に変わり、違反者も減少したと思われます。

しかし、2020年頃からここ数年間を見ると、下げ止まりしているような状況が続いています。

 

 

### 飲酒運転が減らない理由

飲酒運転が下げ止まっている背景には、以下の理由があると考えます。

1. 啓蒙活動の限界

社会全体で飲酒運転防止の啓蒙活動が進んできましたが、長年同じ方法では影響力が薄れてしまう側面があります。

2. 取り締まりの減少

罰則が強化されても、検問や巡回といった取り締まりが昔に比べて圧倒的に減少していると思います。

取り締まりが少ないことで、つい「バレないだろう」と思ってしまう人がいるのではないでしょうか。

3. 経済的な問題

特に若い世代の中には、経済的に厳しい状況に置かれている人が多く、代行やタクシーを利用する余裕がないという声も聞かれます。

4. 田舎特有の交通事情

公共交通機関やタクシーの数が限られている地方では、代わりの移動手段がないことも、飲酒運転のリスクを高めています。

 

 

### 30代・40代の飲酒運転が多い理由

統計を見ると、30代・40代の飲酒運転が他の世代よりも多いことがわかります。

その理由としては、20代に比べて酒を好む割合が高いことが挙げられます。

働き盛りで体力もある、飲み会や会合が増える年代であることも、影響しているのかもしれません。

 

 

### 飲酒運転をなくすために

飲酒運転の下げ止まりをさらに減らすことは、非常に難しい課題です。

現状の社会的制裁だけでは十分ではないかもしれませんが、

飲酒運転が人生にどれだけ大きな影響を与えるかを考えれば、

行動を見直すきっかけにはなるはずです。

会社や組織においても、飲酒運転が発覚した場合、

懲戒免職や取引停止など厳しい処分が避けられない場合があります。

これは社員だけでなく、関係協力業者にも当てはまることです。

 

 

### 先だって超残念な知り合いが・・・

「僕は6時間ルールがあるから大丈夫だ」と言っている知り合いがいました。

飲酒状態が解消されるのは時間ではないです。体調や飲んだ量に左右されます。

僕言ってやりました。「君は仲間じゃない」って。

彼はそのまま帰ったのか、どうしたのかわかりません。

 

 

飲酒運転をする前に、もう一度自分の行動がどんな結果を招くのかをしっかり考えてください。

そして、飲酒後は必ず代行やタクシーを利用するなど、安全な移動手段を選んでください。

 

 

「自分だけは大丈夫」
そんな考えが、大切な命や人生を一瞬で変えてしまうことを忘れないでほしいと思います。