代表 三輪雄彦ブログ 不易流行

三輪 雄彦
悪質訪問販売業者~情報リテラシーの低さは社会的弱者になり得る
2025年3月3日(月)

悪質な訪問営業にご注意ください!

先日、数年前に工事をさせていただいたOB顧客様から連絡をいただきました。

内容は「近隣で仕事をしていた業者が、お宅の屋根にひび割れを見つけたので無料で調査しますよ」と訪問営業をしてきたというものでした。

お客様は気になったようで、当社に相談してくださいました。

弊社の担当者が現地に伺ったところ、確かに近隣でミサワホームが工事をしていましたが、

一流メーカーがこのような訪問営業を行うことはまずあり得ません。

どうやら、「現場がある」とまるでその関係者であるかのように装い、「無料点検」を口実に営業をかける手口のようです。

 

ドローン点検の結果は……

実際にお客様の屋根をドローンで点検したところ、何の異常も見つかりませんでした。

つまり、根拠のない営業トークで不安を煽り、工事を受注しようとする悪質な手口だったのです。

こうした事例は、実はこの1年だけでも3〜4回ほど発生しています。

正直なところ、「いい加減にしろよ!」と言いたくなるほどです。

どの業者がこのような営業を行っているのか、私たちはすでに把握しています。

しかし、「点検をしましょうか?」という段階では法的に訴えるのが難しいのが現状です。

 

訪問販売詐欺は昔から存在する

こうした悪質な訪問販売業者は何十年も前から存在しています。

特に、新型コロナウイルスの影響で在宅率が上がった際に、一気にその勢力が増したように感じます。

社会全体が不安定な時期には、人々の心理につけ込む手口が横行しやすくなるのです。

こうした問題については、何十年も前から注意喚起がなされてきました。

それにもかかわらず、依然として被害が後を絶たないのは、「一定数の人が騙されてしまう」という現実があるからです。

 

その多くは、

・業者の話を疑わない

・すぐに人を信用してしまう

・自ら調べることをしない

といった特徴を持つ方々です。

つまり、情報リテラシーが低い人々がターゲットにされやすいのです。

 

情報リテラシーの低さは社会的弱者になり得る

情報を正しく判断する力がないと、こうした詐欺まがいの営業に引っかかりやすくなります。

今や、情報リテラシーの低さは社会的弱者につながる要因の一つとも言えるでしょう。

このような悪質な業者の手口は、おそらく今後もなくなることはないでしょう。

しかし、私たち一人ひとりが正しい知識を持ち、慎重な判断をすることで被害を防ぐことはできます。

 

もし訪問営業を受けたら?

もし、「無料点検します」といった訪問営業が来た場合、以下の対応をおすすめします。

  1. その場ですぐに契約しない:不安を煽るような営業トークに乗せられないことが大切です。
  2. 業者の名前や会社情報をしっかり確認する:名刺をもらい、会社名・連絡先・ホームページなどを確認しましょう。
  3. 信頼できる業者に相談する:以前に施工を依頼した業者や地元で信頼できる業者に点検を依頼しましょう。
  4. 家族や知人に相談する:一人で判断せず、周囲の意見を聞くことも重要です。

私たちの業界でも、こうした悪質な訪問営業の被害が出ないよう、引き続き情報発信をしていきます。

大切なお住まいを守るために、冷静な判断を心がけましょう!