関市 瓦屋根 棟瓦 積み直し工事
2016年5月21日(土)
2016年5月21日(土)
プロタイムズ岐阜関店 (有)三輪塗装はご承知の通りお住まいを守る事が仕事です。
お住まい、建物を守り、そこで暮らす人の安心安全の確保を目的に日々業務に励んでおります。
しかしながら会社名の通り主業務である「塗装」だけで建物を守ることは出来ません。
限界があることはちゃんと知っています。
ですので塗装工、板金工、左官工、アルミ工、瓦工、外壁工など、様々な専門工事業者と連携してチームで建物を守るのです。
屋根は建物を守る為に最も重要な部位です。
いわば屋根は傘であり、もしそれが損傷したら家全体に雨が侵入し、湿気をもらい木材を腐らせ急速に家を劣化させます。
湿気により、カビダニも発生し健康被害も心配です。
っと言う事で家を守る会社、プロタイムズ岐阜関店 (有)三輪塗装は瓦屋根についても専門工事店として得意分野であるわけです。
今回施工させて頂くのは、私もこよなく愛する和食の名店「だいえい」さん
屋根の最上部のところを棟(むね)と言い、瓦屋根の場合は「棟瓦(むねかわら)」と言います
築35年以上経過し、劣化も見られます。
瓦は瓦そのものの劣化が進み、雨漏りにつながるのではなく、押さえる役目のワイヤーや漆喰、また水の浸入により土が流れるなどして、瓦がずれたり、沈んだりする事によって徐々に痛んで(水が侵入したり)行きます。
今回、割れがありました・・・
まずは棟瓦の撤去作業です
今回は積み直しなので、瓦は再利用します。
丁寧に取り外し仮置きします
これがいわゆる、土葺き(ドロ葺き)のドロです。
瓦師曰く「このドロの量が多すぎても少なすぎても行けない適度な量があるんです」と。
リフォームの場合、この乾燥した土が、近隣に飛散(飛んだりする事)する事もあります。
慎重に慎重にバラして(外して)行きます。
仮置き中の瓦
もしもの雨に備えてブルーシートで雨対策を行います。
ここで対策せず雨が降れば、室内ダダ漏れ・・・です
荷揚げ用の設備。瓦、ドロなどを運搬します
先ずは最下層のドロを配ります。
最も量が多いです。
このときの注意点は量。
多くても少なくてもダメです。適度な量を、適度な巾で、適度な厚みで!
再下層のドロを配り中!
カタチを整えて行きます
三日月漆喰(防水の役目をします)
(実は行程から見ると先に塗っておくものなんです。)
三日月漆喰(みかづき しっくい) 15年ほどで塗り替えを行います
一段目の四角い瓦を伏せた後、銅線を仕込みます
後に全体をを縛り上げます
2段目の四角い瓦も同じようにドロを持ってから伏せます。
1段目に比べるとだいぶ少ないです。
ほどよいタイミング積んで行きますが、イメージはミルフィーユですね。
今回は5層のミルフィーユです(^0^)
(関係ありませんが、私が最も好きなケーキはミルフィーユです。)
積み上がったら、ステンレス棒と銅線できっちり固定します。
鬼瓦部の隙間は元々は漆喰が充填されていましたが、どうしても耐候性に問題があるため、今回はシリコンで対処しました。
けらば部分は長さ10cmほどのある長いステンレスビスで新たに強化し強風に備えます。
ここは腕の見せ所です
↓
前回のかわら屋さんは合わせ部の隙間があったんでしょうか?
大量のシリコン剤が充填されています。
うちの施工だとシリコンは明らかに少ない!
収まりが良い綺麗な仕事である事がわかります。
完成です。 工期は5日かかりました。
我々は塗装やですが、建物は塗料・塗装だけでは守れません。
しっかりと専門業者と連携してチームで建物を守って行きます。