代表 三輪雄彦ブログ 不易流行

三輪 雄彦
お客様はこの柱を抜いて欲しいとおっしゃるんですが・・・
2016年6月9日(木)

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現在おおよそ90坪ある木造大邸宅の全面リフォームのプランを練っております。(石原が・・・!)

 

お客様

「この柱を抜いて大きな部屋にして欲しいンです!」

 

石原曰く、

「木造軸組構造の場合、抜ける柱、抜けない柱がありますが、

現状で長年建物が維持されてきた訳なので、抜くのはかなり慎重になる必要があります。

場合によっては強度が落ちたり、音がし出だしたり・・・

そんな事にならぬようにせねば行けません。

 

よく調査し、どこからの力もかかっていない状況(厳密にはあり得ない)を確認しますが、

原則としては抜く行為はよろしくありません。

よく簡単に抜いてしまうリフォーム屋さんがいるようですが、

「私はプロですから安全に関する重要な事に関してはダメなものはダメと言わせて頂きます」

ときっぱり。

その後、小屋裏に入り入念にチェックしましたが、まだ見えないところがある模様。

 

今回新築当時の設計図がなく、かなり苦労しております。

目視できる分は良いのですが、やはり経験に裏打ちされた想像のところで一端、プランを進める事にしましたが、再調査となりそうです。

 

こんなケースに立ち会うとやはり建築士の仕事はひと味違うと感じました。

経験と勘も重要でしょうが、しっかりした建築理論を持った上で正しい建築物を建てて来たモノしか出来ない芸当と思いました。

 

お前が何関心してんだ!!??と言われそうですが・・・(笑