塗装業界 手抜き工事、不良施工の構図
2018年11月17日(土)
2018年11月17日(土)
塗装工事を実際に行う人は誰でしょうか?
もちろん塗装職人ですね
施工品質を守るのは誰でしょうか?
職人でもありますが、実は経営者の方針信念によるものが大きいと考えています。
三輪塗装に出入りして下さる職人さんは何10人にもおります。
その職人さんと先だって話しているとこんなこと言っていました。
「最近ある塗装会社の仕事をやったんですよ~」
職人さんはいろいろな会社から仕事を請け負っている場合が多く
100%三輪塗装の仕事だけと言う職人はおりません。
(これに関してはいろいろあるのですが、100%三輪塗装でこちらの指示で動く職人は下請けではなく社員と同じでは無いのか?という議論なんですがいろいろ細かい社会保険上の問題がありますので割愛・・・)
「あの会社はイカンです。
社長が儲け主義で見合う手間賃をもらう事が出来ないんです。
交渉しましたがダメでした。
私たちも食って行かなきゃいけないので、言われた3回塗りなどできなくて2回塗り終わって帰ってきましたよ~」
もちろん、これは許された事ではありません。
しかし情状酌量の余地はあると思います。
問題は発注者にあり!と思う訳で、ある意味立場の弱い職人さんが解決できる問題ではないと。
そ塗装職人と言うのは、貰える手間賃によって自分の施工品質を変えてしまうことがあるんです。
工事が終わるのに2人で5日かかるとします。
それに対し5日間しっかり手間ヒマをかけるだけのお金をもらえなければ
早く仕事を終わらせるしかありません。
1日に2回、あるいは3回と塗装塗り重ね間隔のルールも無視して・・・
これがいわゆる、手抜き工事、不良施工となるわけです。
しかし世の中の手抜き工事の多くはこうした
止むに止まれぬ状態から起こるものも実は少なくないのではと思うのです。
ほとんどの職人さんは誇りを持ってやってますから!
職人さんは皆本当はいい仕事やりたいんです。
しかし生活があります。
適正価格と言う言葉にはいろいろな意味があるかもしれませんが
安値を歌っている会社のほとんどは、何かを削っている可能性があります。
それはもっとも品質への影響が大きい職人の手間か材料を削る!
悲しい現実です。
三輪塗装は正直少し高いと言われます。
しかしその少し高い分をしっかり手間に回していると言う自負があります
そして頂いた利益は将来の保証の為にも使わせて頂いております。
もしもの時にお客様にご迷惑をかけないように損害賠償保険もしっかり入っております。
仮設足場も安全なものとなっています。
もちろん社員の生活を守る給料にも!
適正な利益はお客様と末永く円滑な関係を築く為に必要な原資です。
どうかご理解くださいませ。