2017年4月12日(水)
普通の会社としての体を成すこと
世間の会社で働くほとんど方が加入する社会保険(健康保険、年金、介護・・・)
しかし「一定の条件を満たす国民は社会保険に加入して保険料を負担する義務が在る」
にも関わらず加入率が著しく低い我々の建設業界。
未加入者には2通りあります。
・会社に属しているが、会社が入ってくれないパターン
会社側は負担を嫌い、社員には当月の収入が減ることを理由に加入をしない事が多い。
但し会社負担は決して経済的に楽ではないのが現状。死活問題。
また社員はそこまで社会保険に対する知識、意識が高くないのでお互い納得して(納得したかのような状態)加入しないケーが多数。
・一人親方という形態のパターン
一人親方と呼ばれる形態は、会社に属せず、自分(と家族)で行っている形態を言い、元請け先や現場を渡りあるく。
なぜそのような形態が多いか?
例えば元請け側の塗装店は
仕事がないときは頼まず、あるときに頼めば固定費が安く済む。
逆に会社負担出来ないから(したくないから)社員に出来ないという見方もある。
一人親方側からするとたぶん自由であることが最大の原因。
一国一城の主である。誰にも属さないという自由さに魅力を感じている場合が多い。
しかし、病気・怪我(けが)・災害・失業等によって生活に困った時に満足な保証がなく、不安な状況であることは間違いありません。
塗装業界大手団体の(一社)日本塗装工業会では「普通の会社になる」との方向を示します。
三輪塗装は多いにそれに賛成し、30年程前から全社員が加入しています。
但し微妙な問題もあります。
「普通の会社になる」とは言わば「職人のサラリーマン化」とも言えます。
やったらやっただけ収入が増えることはありません。
決まった休日は原則休んでもらうことになるでしょう。
逆の言い方をすると、ドンドン頑張って収入を増やしたい方には向いていないかもしれません。
但し、職人のガッツある職人のやる気を損なわない為に、キャリアアップ制度にそった昇給すると言うカタチにします。
↑ 3年前のウカイ、アベ、シバサキ みんな可愛い(笑)
我々建設業の労働者減少は今後の一大問題です。
若者の採用と教育を社を上げて取り組んで行かねば、会社の存続もですが、日本の建設業も衰退しかねません。
それには雇う会社側の経営能力も多いに向上に取り組まなければなりません。
若者に入社して貰う為には、社会保険は当たり前、
更に法定休日の確保と人事制度は必須と感じ、三輪塗装もただ今改善中です。
先ずは我々の業界全体が普通の会社としての体を成すことが先ですね。