物置塗装
2023年3月31日(金)
2023年3月31日(金)
営業の三室です。
だんだんと暖かくなり過ごしやすい気温となってきましたね。
塗装業界では、この時期から夏にかけて物置塗装や車庫屋根塗装などの小工事の案件が増えてきます。
そこで今回は物置塗装の工程を紹介させていただきます。
少し大きめの倉庫です。まずは、
①ケレン作業
ケレンという言葉に馴染みがない方も多いと思います。私もこの業界に入りたての頃はさっぱりわかりませんでした。
ケレンとは、主に鉄部に行う下地調整を意味します。目的は主に2つあります。
1つ目は、塗布面の整調です。
塗装は、下地の建材をダメージから守るために行われるものです。
この効果が最大限発揮されるためには、塗膜が下地に密着していることが重要となります。
そのため、錆びや塵、埃といった邪魔なものをできるだけ取り除く必要があるのです。
2つ目は、密着力の向上です。
例えば、鏡のようなつるつるな表面に塗装をしてもすぐに剥がれてしまいますが、ざらざらな表面に塗装をすると剝がれにくいことはイメージしやすいかと思います。
これは、表面に傷をつけ凹凸ができることで表面積が増えるため、剝がれにくくなるのです。
こういった理由でケレン作業を行います。
鉄部の塗装においては一番大事な作業と言えるかもしれません。
気づけば手が真っ白です。
続いて、
②下塗り
錆止め塗料を塗っていきます。鉄部への塗装の際は必須です。
今回はサビの発生が見られる部分にのみ塗装していきます。
最後に、
③上塗り(2回)
屋根への上塗りは遮熱塗料を塗っていきます。
遮熱塗料とは、太陽光を反射させる機能を持った塗料のことです。
太陽光を効率よく反射させることで、屋根に塗られた塗料や屋根材に太陽の熱が吸収されるのを防いでくれるため、劣化を防ぐことができます。
更に、より遮熱効果を高めたい場合は、日射反射率の高い色、「白」に近い色を選ぶのがポイントです。
日射反射率が高い色ほど、よりたくさんの太陽光を反射し、熱が屋根材に吸収されるのを防ぐ効果を期待できます。また、白に近い色ほど日射反射率は高くなる傾向にあります。
塗膜の劣化因子は「雨水」「紫外線」「熱」の3つです。
そのため、「熱」の吸収を抑えてくれる遮熱塗料を1番太陽光の当たる屋根に塗ることは非常に効果的と言えます。
完成です。
ビフォー↓
アフター↓
綺麗になりました。屋根はホワイト、壁はグレーで塗装しました。長持ちしそうです。
皆さんもこの機会にご自宅の物置や車庫の塗装を検討してみてはいかかでしょうか?