酒井 康成
日本で一番多い外壁材「窯業系サイディング」注意!!
2024年12月14日(土)

営業施工管理の酒井です。今回は、窯業系サイディングの特徴や劣化要因、そしてそれに対する対策についてお話しします。

窯業系サイディングの特徴
窯業系サイディングは、セメントを主成分とした外壁材で、セメントに繊維質の素材を混ぜて作られることが多いです。この外壁材は、耐久性が高く、デザインや色のバリエーションが豊富なことが特徴です。

 

耐火性: 窯業系サイディングは火に強いため、防火性が求められる場所に適しています。

耐候性: 耐久性に優れ、長期間使用できるとされていますが、紫外線、雨、熱などの外的要因により劣化が進行することもあります。

デザイン性: 多彩なデザインや色を提供し、外観の美しさを保つことができます。

メンテナンス性: 定期的な塗装やシーリングのメンテナンスを行うことで、長期間の耐久性が維持できます。

 

窯業系サイディングの劣化要因
窯業系サイディングはその高い耐久性に反して、紫外線、雨、熱などの影響を受けて劣化することがあります。特に南面などの日光を強く受ける場所では、以下の要因が重要です。

 

紫外線による影響

紫外線は外壁の表面を直接劣化させます。窯業系サイディングに施された塗装や表面のコーティングが紫外線に晒されると、塗膜が剥がれたり、表面が色褪せたりします。特に南面は日中強い日差しを受けるため、紫外線の影響を強く受けます。

 

雨水による影響

雨水が外壁に直接当たることにより、窯業系サイディングの吸水性が影響を受けます。セメントを主成分とするため、多少の吸水性があり、これが原因でひび割れや欠けを引き起こすことがあります。特に、サイディングの継ぎ目部分でシーリングが劣化している場合、水分が浸入しやすく、建物内部に影響を与えることもあります。

 

熱の影響

窯業系サイディングは熱膨張と収縮を繰り返すため、日中の温度上昇や夜間の急激な温度低下が原因で、ひび割れや欠けが発生することがあります。特に南面は強い日差しを受けるため、熱膨張と収縮の影響が大きく、劣化が進行しやすくなります。

窯業系サイディングと劣化要因の組み合わせ
窯業系サイディングは、耐久性に優れた外壁材でありながら、紫外線、雨、熱などの外的要因により劣化が進行することがあります。特に南面などの直射日光が強く当たる部分では、これらの要因が複合的に作用して、劣化が早く進行することがあります。紫外線 + 熱: 紫外線による劣化と、日中の高温や夜間の冷却による熱膨張・収縮が繰り返されることで、窯業系サイディングの表面にひび割れが生じやすくなります。特に塗膜が劣化すると、水分や湿気が浸透しやすくなり、内部の腐食が進行する可能性があります。
雨 + 吸水性: 雨水が窯業系サイディングに浸透することで、セメント部分が膨張・収縮し、ひび割れが発生します。また、シーリング材の劣化や欠損があると、水分がサイディング内部に入り込み、長期的には建物全体に影響を与えることもあります。

 

劣化を防ぐための対策
防水塗装の施工

紫外線や雨からサイディングを守るために、高耐久性の防水塗料を使用することが重要です。特に南面には、耐候性の高いシリコン系やフッ素系塗料が効果的です。

シーリングの補修

サイディングの継ぎ目部分のシーリングが劣化していると、水分が浸入しやすくなります。定期的にシーリングを点検・補修することで、水分の侵入を防ぎ、劣化を遅らせることができます。

熱対策

熱膨張や収縮を最小限に抑えるために、熱反射塗料や断熱塗料を使用することが効果的です。これにより、サイディング材の温度変化を軽減し、ひび割れの発生を抑えることができます。
定期的な点検とメンテナンス

 

窯業系サイディングは長期間使用することができるものの、定期的な点検とメンテナンスが欠かせません。特に南面は、劣化が進行しやすいので、早期の点検と適切なメンテナンスが必要です。
まとめ
窯業系サイディングは、耐久性に優れた外壁材ですが、紫外線、雨、熱などの外的要因による劣化が進行しやすいことがあります。特に南面では、これらの要因が複合的に作用し、劣化が早く進行するため、定期的なメンテナンスが重要です。防水塗装やシーリング補修、熱対策などを講じることで、劣化を防ぎ、窯業系サイディングの性能を最大限に保つことができます。

 

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