外壁素材説明
2017年11月30日(木)
皆さんこんにちは。
今年は雪がどのくらい降るのか、、、
ボードの時期になってきましたので今年もいってきたいと思います。
さて、余談はこの辺にして本題に入っていきたいと思います。
今回は、外壁の素材の説明をしていきたいと思います。
まず最初はよく見るサイディングです。
窯業系サイディングボードが使用されています。
セメントが80%、繊維質や増量剤が20%で作られた外壁材となります。
セメントが主成分のため、板自体に防水性はなく塗装によって防水されている外壁材となります。
サイディングは防水性が切れると水を吸ってしまいコケが発生します。放置しておくとひび割れや剥離など外壁の劣化を進めてしまいます。
酷くなると外壁がとれてきてしまうので注意が必要となります。これからの時期水を吸ってしまうと凍害を起こし爆裂を起こしてしまいます。
続いて、ALCについてです。ALCはAutoclaved Lightweight aerated Concreteの頭文字をとって名付けられています。
ALCは軽量気泡コンクリートと言い、主成分としましてはケイ石、生石灰、セメント、発泡剤でスウェーデン発祥の外壁材です。
内部には細かい気泡が無数にあり、これによって、高い断熱性、防火性を持つ外壁材ですが、
この気泡はすべて繋がっており、ひび割れなどが起きると雨が気泡を伝って内部に侵入する恐れがありますのでひび割れには早急な処置が必要となります。
吸水性が高い外壁材のため塗装の防水性が切れると一気に水を吸い込んでしまい剥離などの原因に繋がります。
雨漏りに繋がりやすいのでひび割れなどには早急に対応しないといけません。
続いて、モルタルです。
モルタルとは、セメントと砂(細骨材)を1:3の割合で水と練り混ぜてつくった材料で施工した湿式工法の外壁のことです。
この外壁は非常に丈夫なイメージがありますが、実は、この素材自体の防水性能は低いので、塗装をすることで素材を水から守る役割をしています。
防水機能を果たしている塗膜が劣化してくると、徐々に水分を吸収しクラックと呼ばれる亀裂が生じます。
これを放置しておくと亀裂からさらに水分が入りこみ、壁の内部を腐らせてしまうので塗替えやコーキングの補修などの定期的なメンテナンスが必要です。
続いて、タイルです。
タイルは、土や石を約1300℃の高温で焼き固めたものです。
元の素材の「土」「石」は、全く劣化せず永久的に残る材料ですので、タイル自体も耐久性に優れ、強い日差しや風や雨にさらされても変色や劣化がしにくいという特徴があります。
また、吸水率が約1%と大変低く、外壁にとって大敵な「雨」から建物を守ることができます。
また、寒冷地区では外壁材に染み込んだ水分が凍結して膨張し、外壁にひび割れや破損が生じることがありますが、吸水性の低いタイルではこのような被害の心配はほとんどありません。
いかがだったでしょうか?
劣化が酷くなる前にメンテナンスを行うといいです。
外壁にチョーキング(紫外線などにより塗料の樹脂分と顔料分が分離し粉が浮き出てくること)が出ましたら塗装のメンテナンスを行う目安になります。
今週はこの辺で、、、