金沢旅
2022年1月17日(月)
2022年1月17日(月)
先日、連休を利用して金沢に行ってきました。
何度目かの金沢です。
なので近江町市場や、茶屋街、21世紀美術館、兼六園など、おおよその観光地は制覇した感があります。
ではなぜ、今、金沢なのか?!
それはおでんですよ、おでん。
寒い日のおでん、たまらないでしょ!!
金沢おでんは特に定義はないらしいのですが、おでんのネタは金沢の特徴が出ています。
車麩やバイガイ、赤巻き(練り物の一種)なんかがありますが、なんといっても「カニ面」です。
私の今回の目的も金沢おでんの中でも特に「カニ面」がお目当て。
カニ面とは石川県で水揚げされたズワイガニの雌を丸っと1匹使ったもので、おでんのネタとしてはかなり高級なものです。
この時期の雌は内子(卵巣)、外子(卵)を蓄えています。
カニ面はこの雌のカニをさばいて、甲羅=’面’に内子外子、カニ足をきれいに盛り付けたもの。
注文を受けてから、このカニ面をお出汁に入れて完成させるようなのですが
あまりにもきれいな状態で、お出汁に入れても崩れないのが不思議。
そして美味。
カニのうまみ、コク、カニ身や内子・外子の食感、それらを引き立てるおでん出汁。
これはおでんの意味ありです!
カニ面を食した後は、お酒を飲まれる方には空いた甲羅に日本酒を注いでもらえます(サービスで!)
小さなお店でカウンターに並んだ人は皆、カニ面を食べ、甲羅酒で顔を真っ赤にしてみえました。
これぞおでん屋の風景です。
雌のズワイガニは香箱ガニと呼ばれ、漁の解禁期間が11月初旬から12月末までと特別短いので、
カニ面もわずかな期間しか、食べることができません。
皆様も次の冬、チャレンジし見てはいかがですか?
ちなみに、武家屋敷跡野村家も行ってきました。
贅をなした建物、立体的に作られた庭は正直、古い建物好きの私にはナマツバものでした。
この時期ならではのこもがけも見られました。
広縁や床の間などに使用されている木材はどれも大きく美しい木目です。
樹齢千年の紅葉の一枚板ってすごすぎない?!
野村家、すごく良かったんですが、花より団子になってしまい、「金沢おでん・カニ面しか勝たん」といった今回の金沢旅でした。