時代劇 徒然
2022年1月29日(土)
2022年1月29日(土)
何を隠そう時代劇が好き。
子供のころから水戸黄門や当山の金さん、桃太郎侍などなど、当たり前のように時代劇を見ていました。
今思えば、花も恥じらう(自称)女子大生の頃も、中身は時代劇と酒がが好きな立派なオッサンでした。
子供のころから好きで見てきた時代劇の中でも、「鬼平犯科帳」は別格に好きです。
ドラマの初めに入る、毎回決まったナレーションを暗記するほどに。
「鬼平犯科帳」は、それまでの時代劇から進化した人間模様を色濃くした時代劇ドラマで、
池波正太郎先生の小説の世界観を崩さない、善悪、悲哀、人情などが丁寧に描かれていました。
そして、その主人公長谷川平蔵はあまりに理想的な人間性。
そして二代目中村吉右衛門さんの演じる長谷川平蔵はもう最高でした。
武家の家に生まれながら若いうちは放蕩を繰り返すものの、火付け盗賊改方長官として事件解決に心血を注ぐ長谷川平蔵の生きざまと、
歌舞伎の名優中村吉右衛門の養子でありながら、夜遊びを繰り返したやんちゃな学生時代、
しかし後に人間国宝になられるほど歌舞伎、演技を極めた吉右衛門さんを重ね合わせ、好きで好きでたまらんお人でした。
2008年に坪内逍遥大賞を受賞された際に、美濃加茂市で行われた授賞式を見に行き、
一番最前列で中村吉右衛門さんのご尊顔を拝することができたのは一生の宝物です。
昨年11月、人間国宝二代目中村吉右衛門さんが亡くなられたのは、もうとにかく残念でなりません。
ご冥福をお祈りするばかりです。
近年は時代劇需要が少ないからか、刀を振り回して「拙者〇〇でござる」なんてセリフのいわゆるチャンバラ時代劇の数は少なくなったように感じます。
その分、大河をはじめ時代考証や時代背景、ストーリー、設定がしっかりとし、質が高くなったように思います。
今私が注目している時代劇はNHK「わげもん」です。
長崎の出島の通訳者=通詞(つうじ)=和解者(わげもん)ということらしいのですが、
通訳者にスポットがあったたこと、長崎出島の生活を描いていることなどが新しくて面白い!
残念なことに全4回のドラマなので、もう本日9:00PMからの放送が最終回ですが、ぜひともシリーズ化して欲しいです。
時代劇が好きだから見るのか、時代劇を見るから好きなのかはわかりませんが、
今のように電話やインターネットの無い時代の生活に思いをはせて、イマジネーショントレーニング。
これからも、週に数時間現実逃避を楽しむのでござる。