足立 愛子
高岡へ
2022年4月7日(木)

先日、富山県高岡市を訪れました。

なんといってもこの季節の富山はホタルイカ!

ホタルイカと海鮮食べたさに富山を目指しましたが、それ以外の目的は皆無。

岐阜を出発し、富山市より氷見漁港に少し近い高岡を目指すことにしました。

高岡には新幹線の駅もあり、駅周辺は意外と街でした。

いろいろ探して訪れたお寿司居酒屋で、おめあてのホタルイカやなどなど食していると、

「イキがよすぎる!」「取れない!」「多いよー」と、隣の席が何かの魚の踊り食いでにぎやかに。

思わず目を奪われ、『あれはなんだ!?』と思っていると

「富山のこの季節の旬のお裾分け~」とこちらに分けてくださいました。

「いさざ」という体長5センチ程の川魚ですが、ほんとに透明できれいな魚です。

ポン酢でピョンピョンと跳ね、口の中でのピチピチ暴れる。

隣のご夫婦曰く「ま、おいしいもんじゃないけどこの季節を味わうもんだよね」とのこと。

そこから富山の日本酒勝駒を飲みながら会話がはずみ、高岡のおすすめの観光スポット情報を教えていただきました。

会話の中で、海と立山連峰の見事なコレボレーションの雨晴(アマバラシ)海岸のポスターを指差し「あの景色を見てみたいと思って」というと「ああ、あれ合成写真だからー」と一蹴されてしまいました。

地元では常識のようで、「えーーー」

 

それでも翌日は雨晴海岸へ行ってみましたが、やはり雲がかかって海越しの立山連峰を見ることはできませんでした。

その後、おすすめの千本格子の街並みの金谷町と近くの山町筋へ行きました。

鋳物師が多くいた千本格子の街並みは、職人の街という感じで物静かで風情がありました。

外壁に緑青銅板を使用した家屋が数件あり、さすが鋳物の街と感じました。

 

山町筋は伝統的建造物群保存地区で、古い建物がたくさん。

注目すべきは屋根の棟ののし瓦!

各家ごとに高く積んだのし瓦のデザインがバラエティに富んでいて、なんだか中華風のものもあったりして、面白い!

今はやりの大正レトロ風の銀行建物も保存されていて、(私には)とても楽しい町並みでした。

 

それから高岡美術館へ行き、特別展示の「山本二三展」を見てきました。

アニメーション美術監督の山本二三さんは、「火垂るの墓」や「もののけ姫」などの背景画を描かれた方で、

それらの作品の背景画やイメージボードが展示され、アニメーションのカメラワークに合わせた背景画の技術・手法なども紹介されていてとっても興味深かったです。

 

やっぱり合成写真のような雨晴海岸の景色を見たいと思い帰路につきました。