足立 愛子
富山 よたび
2024年11月13日(水)

またまたまた富山に行ってきました

今度の旅の舞台は黒部市周辺

毎回お天気には恵まれています

まずは下山芸術の森発電所美術館

こちらのホームページはなかなか人を寄せ付けない孤高の造りでしたが

建物が気になり訪問

 

大正時代のレンガ造りの水力発電所の建物を美術館としてリノベーション

展示室は縦にも横にも大きな空間で、私が訪れた時にはブランコと照明を用いたアートが展示されていました

ブランコに乗っても良いとのことで、体験

子供の頃の公園のブランコより長い長い鎖でつるされているからか、ふわーっと優しく揺れて浮遊感があってとってもいい感じでした

 

その夜は早めにホテルに入り、黒部市内の居酒屋にて地酒の日本酒を…

翌日、宇奈月温泉へ向かい、温泉を楽しみました

露天風呂から見える色づいた山々はとてもきれいでした

温泉駅の近くで人気のチーズケーキ屋さん、めずらしく行列に紛れてみました

だって賞味期限10分って言われたら食べてみたいじゃないですか

さてさて旅先で必ず探す古い建物

今回は黒部宇奈月温泉駅近くの「松桜閣」(しょうおうかく)へ行きました

庭も建物もなかなかでした

入場料300円で、かわいいおじいさんのガイド付き!

庭は水路に池、各種木々が配され、近江八景の趣を取り入れたという、富山を代表する名園だそうです

あちこちに石灯籠が点在しており、それぞれ違う形で名前があることを知りました

(おじいちゃんが教えてくれました!)

松桜閣だけあって立派な松もありますが、紅葉も色づいていました

敷地内の建物はお寺と、松桜閣、茶室、もう一つ茶室

お寺以外の建物はどの建物も、京都を思わせる屋根がすっきりした数寄屋造りが、上品さを漂わせています

松桜閣は開放的すぎて、中央が下がってくるため、後から中央に柱を入れて改修したのだとか

それでも東南西、3方の解放感があるのは、雨戸の収納

南面の雨戸は、直角に回して東へ、西へ収納してまうため、南側の戸箱が無いんです

庭に面する部屋は廊下がぐるりと回っており、奥の部屋から着座して庭を眺めることを計算して

雪見障子となっているのも粋な造りです

 

1つ目の茶室は4畳半で、床柱や一部勾配の付いた天井などが良い感じです

この建物の雨戸はなんと、上から下ろすタイプで初めて見ました

 

2つ目の茶室はわずか2畳、庭の隅の池のほとりにたたずんでいます

藤棚があって、藤の花の季節にはさらに趣が増しそう

 

この敷地に建つ建物は、それぞれ建てた時代も、ゆかりも異なるのですが、調和のとれた美しさがありました

 

松桜閣と紅葉と温泉、満足旅でした