雨漏り~データから読み取る!
2017年9月30日(土)
よい青空です。
彼岸花も咲き誇り、金木犀が香ります。
さて、近年三輪塗装では雨漏り相談を受けることが多くなりました。
特に局地的な豪雨や、台風のあとは、雨漏りのご相談の割合が多くなります。
やはり通常の雨では起こりえないことが起きてしまうのでしょうか?
そこで、今日は雨漏りのお話し。
住宅あんしん保証の発行する新聞に、こんな記事がありましたので紹介を。
新築住宅での事故発生の割合
内側の円グラフが事故の内容。
外側のリンググラフが事故発生の建物の部位を示しています。
なんとおよそ9割が雨水に関する事故!
部位を見ると屋根が40%、外壁が32%、バルコニーが13%と弊社の得意とする部分に多く発生しているようです。
なるほど、それで弊社にお問い合わせが来るわけです。
また雨漏り事故の発生しやすい部分は
屋根の棟部分や、谷部分。
下屋根と外壁の水切り部分。
バルコニーの手すり壁や笠木部分など。
これらも弊社の工事ではよく改修を行う部分です。
1つ目のグラフはあくまでも「新築住宅」に限ってのお話しです。
住宅リフォーム紛争処理支援センターの統計資料をみると
新築住宅の相談件数は全体の4.6%。
それに比べ築10年以上の住宅の相談件数が90%を超えています。
新築住宅の約20倍の相談件数です。
特に築15年以降の建物では注意が必要です。
新築住宅での雨漏りは施工不良が原因の事が多く、
「水切りの立上りを高くしなければならないのに、立ち上がりが浅い」というような、
早期発見できる雨漏りが多いと言えます。
築年数の経過した住宅では、施工不良ばかりが原因とは言い難く、施工不良と経年や自然災害の合わせ技で発生します。
じわりじわりと水が浸入し、気付いた時にはボードや躯体が腐食してしまっていたというケースが多いので要注意。
なので最初は分からず、ある時ふと「あれ?もしかして?」と気付くことがあるのです。
ちなみにこのように通常の注意では気付くことのできない欠陥を「隠れた瑕疵」と言います。
この「隠れた瑕疵」、隠れているのでなかなか発見は難しいのです。
建物のメンテナンスをよく人間の健康診断に例えたりしますが、
この「隠れた瑕疵」は精密検査をしてやっと見付けられたガンみたいなもので、
発見された時にはすでに腐食が進行していることが多いのです。
「大雨でなければ漏らないから」「1度だけだから」と思って放置すると
天井裏や屋根下、壁内やでは大変なことになっているかもしれません。
雨漏りは建物の致命的な欠陥です。
早めに相談して、解決していきましょう!