平田 京子
格闘する者に〇、と言いたい。
2019年7月18日(木)

こんにちは。
「りんごちゃん」ご存じですか?
かわいらしい見た目とえげつない(?)モノマネのギャップがすごすぎてはまっています。

最近見始めたドラマ『偽装不倫』が面白かったので、その件について。
東村アキコさん原作、面白くないわけがないです。

婚活に疲れた32歳未婚の主人公(杏)が、なぜか結婚していると嘘をつきつつ恋をするという話。
「え?なんで?」と思うことの多い展開でついていけない・・・と思われるかもしれませんが、ちょっと辛抱して見続けるとアッと驚く心つかまれる言葉が出てくるのが東村さんの作品です。長い目で見ましょう。

先日の放送では、婚活中にはどんな人と会ってもピンとこなかった主人公が久しぶりに恋に落ち、「好きでもない相手にサラダを取り分ける時の、あの頭の中がぐらぐらする感じ・・・、もうあんな思いはしたくない!」と婚活の息苦さを思い返すシーンが秀逸でした。
たぶん、婚活の経験がある人ならぐっと心をつかまれる言葉でしょう。

多様で自由であるはずの”恋愛”の延長線上に、制度上にも世間体的にもなにかと制限のある”結婚”がある、という矛盾をついたお話のように感じます。
そもそも、不倫がダメとか、もしかして自分に自信のない誰かが考え出したシステムなのでは?などと疑問を持ったり、制定された当時の亭主関白的思想やらマッチョイズムを連想したりしてしまいます。
価値観をぐらぐら揺さぶるよい作品と思います。

価値観を揺さぶる作品と言えば数年前大ブームを起こした
『逃げるは恥だが役に立つ』も従来の結婚観に疑問を投げかける画期的な作品と思います。

思いっきり普通の結婚生活を送る自分ではありますが、多様な生き方にも◎をつけられる自分でいたいなあ、と思っています。