すごい論語
2019年10月24日(木)
2019年10月24日(木)
こんにちは。
まだ半そでを着ています。
どうなってるんだ、今年の秋。
読書の秋、とは言わず年中何かしら読んでいます。
先月名古屋のon readingへ行った際に見つけたこちらの本。
とても面白く読みました。
タイトルからして面白いですが、
本を開くといきなり
「『つまらない』のになぜ続いているのか」
とはじまります。
著書の安田登さんは能楽師。
プロローグは、
論語も能も「『つまらない』(と思われている)のになぜ続いているのか?」
という検証から始まります。
「論語」は約2500年前に孔子が言った言葉を弟子たちがまとめたモノ。
2500年以上も伝え継がれている論語と650年前から続く能、
現時点ではどちらも大衆に熱狂的に支持されているものとは言えませんが、
確かに大切にされ続け、受け継がれてきたものです。
そう言われると、なんでだろう?
そういった素朴な疑問から、安田さんがいろんな角度から検証を展開していきます。
お相手にいとうせいこうさん、宗教学者であり、僧侶であられる釈徹宗さん、
情報学研究者・起業家のドミニク・チェンさんを迎えて、
お話は縦横無尽にあちこち広がって論語とは関係なさそうなキーワードもたくさん出てきます。
インターネット、スマホが当たり前になった、2500年前とは全く違って見える現在の世界ですが、
今を生きる私たちにもヒントになりそうなことがたくさん書かれている論語、
やっぱりすごかった!
です。