換気のお話
2020年4月29日(水)
2020年4月29日(水)
話題は新型コロナウィルスばかりで、イヤになるのですが
感染拡大防止のために重要な換気のお話をしたいと思います。
三輪塗装では1時間に1回5分間、全窓を開放して換気を行っています。
朝晩冷え込む日だと、窓を開けていると「さむ~い」という感じなのですが、健康のためガマンガマン。
こうした窓からの換気を自然換気と言います。
窓を開けたら換気になりますが、理屈的には2種類の自然換気があります。
一つは外部の風の力で換気する風力換気。
風圧で室内へ外部の新鮮な空気が流れ込んで、内部の淀んだ空気が出ていもの。
もう一つは空気の重さの違いで換気する重力換気。
これは、空気は温度が高ければ軽く、低ければ重いという空気の重さの違いを利用して、空気の流れを作るものです。
ですので、低い位置に給気目的の窓を設け、高い位置に排気の窓を設けると空気の流れを生み出せます。
ただし、これは元の建物の造りに由来するので、設計段階から窓の位置の計画が必要です。
さて話は飛びますが、シックハウス症候群=建材などに含まれる物質が人体に影響を与えるということで、2013年に24時間換気が義務付けられました。
ここ十数年の間に住宅を新築された方は、24時間換気になっているのではないかと思います。
給気口が各室に設けられ、相応の能力の換気扇を24時間回しっぱなしにすることで、居室の換気を行うものです。
つまり機械で強制的に換気を行うもので、「機械換気」と言います。
この機械換気には3種類あります。
第1種換気:給気も排気も機械で行う。
第2種換気:給気のみ機械で行い、排気は押し出されるような形で自然に行う。
第3種換気:排気を機械で行い、給気は給気口から取り込む。
お気づきの通り、多くの住宅やアパートなどは第3種換気が採用されています。
第3種換気では室内に湿気や汚染物質が溜まりにくいというメリットはありますが、外気を直接取り込むので換気扇の近くでは冬寒く、夏暑いのです。
このため24時間換気を停止したままという方もいらっしゃるようですが、汚染物質や湿気が排出されず、カビなどを招いてしまうので要注意。
エアコンスタート時のみ24時間換気を切って、エアコンが効いてきたら換気をONにするなど、工夫して利用しましょう。
「人間は食べ物、飲み物よりも圧倒的に空気を体内に取り込んでいる」と思うと、いかにきれいな空気を取り込むかが重要。
新型コロナウィルスの流行によって、私たちの生活の根本を見直す機会になりました。