足立 愛子
雨が続くと・・・
2020年7月18日(土)

梅雨らしいと言えば梅雨らしい、

異常気象と言えば異常気象っぽい雨ばかりの毎日です。

 

こう雨が続くと我が社には

「雨漏りするので見てほしい」とか

「樋から水があふれ出てくるので直してほしい」といった雨関連のお問い合わせが増えてきます。

 

ここで樋に関しての豆知識です。

まず初めにご理解いただきたいのは、樋というのは近年のゲリラ豪雨のような短い時間に大量に降る雨を想定していません。

それぞれのメーカーで定める排水計算(屋根面積と樋サイズで決まってくる計算)があり、それらはゲリラ豪雨を想定していないのです。

なので、ゲリラ豪雨などの強烈な雨が大きな面積の屋根に降りそそぐと処理能力以上の雨が軒樋へ集まっていきます。

そしてそれらが縦樋へ流れきれず渋滞を起こしているところへ、また雨が降りそそぐためにあふれてしまうのです。

なので、ゲリラ豪雨で水があふれ出る樋は、決して不良でも欠陥でもありません。

仕方のないことなのです。

 

もう一点知っていただきたいのは、枯葉やゴミや砂などが溜まったり、詰まったりしている場合には、排水がうまくいかないことです。

庭木や近隣のの落ち葉が多いと落ち葉が詰まりますし、

近所の田畑の土などが乾燥時に風で砂埃を巻き上げて樋に溜まることも往々にしてあります。

なかなか高所で難しいことですが、ゴミ詰まっていないか、砂などが溜まっていないか確認してみてください。

意外なものが発見されるかもしれません。

弊社の樋には子供の投げたボールが詰まって完全に塞いでいたことも!!

もちろん通常の雨でもあふれたり、樋の接続部分からポタポタ垂れるといった状況は樋の異常と考えられますのでご相談くださいね。

 

先日、弊社で施工したカーポートの樋があふれ出ているとのことでしたのでお伺いしてきました。

最近のカーポートの樋には下部へ清掃口が設けられています。

ねじねじしてキャップを外すと、やはりゴミが溜まっていました!

これらを取り除いて、無事排水されるようになりました。

こうした清掃口があることをお知らせしていなかった私の落ち度。反省してます。

 

ホームセンターなどでは樋の部材や、落ち葉除けネットなども購入でき、器用な方は自分で樋を掛けられる方もいらっしゃるようです。

しかし勾配を正確にとったり、適切な長さにカットしたり、接続を行ったりと、なかなかの精密な作業ですし、

何しろ高所での作業ですので、樋の修繕をお考えの方はプロにご相談ください。