足立 愛子
色 いろいろ
2021年2月27日(土)

あたたかくなってきたからか、鳥たちが元気に飛び回っている気がします。

先日とある現場でも鳥さんを見ました。

さてみなさん、この鳥の名は?

・・・

正解はメジロです。

ウグイスだと勘違いされている方が多いと聞きますが、みなさんわかりましたか?

 

話は飛びますが、先日カラーの講習を受けました。

その中に日本の伝統色という話がチラッと出てきました。

そもそも日本古来の色は「赤」「青」「黒」「白」の4色だったのだとか。

赤い・青い・黒い・白い---「い」をつけて使うことのできる色名です。

「黄色い」「茶色い」とは言っても「黄い」「茶い」とは言いませんよね。

ましてや「緑い」や「紫い」なんてもってのほか。

そもそも色の認識が4色しかなかったなんて驚きです。

そこから時を経て、聖徳太子(厩戸皇子と言わなきゃいけなかったかしら?)の冠位十二階では紫と黄が追加されました。

それからどんどん進化して色のバリエーションが増えること増えること!

江戸時代の豊かな文化が拍車をかけたのではないでしょうかねー

着物や陶芸、日本画などには様々な日本の伝統色が使われていて、細やかに名前が付けられいます。

ネーミングの由来は染めに使う染料が語源となっている物や、花の色、果実の色、動物の色、鳥の羽の色などもあります。

「紺色」「桜色」「桃色」「藤色」「橙色」「鼠色」などはおなじみですよね。

その細やかなセンスは、日本人ならではだなあと感心します。

 

現在では、印刷物やホームページなどで多くの色が使われるため、日本の伝統色として統計的にまとめられています。

DICグラフィックス株式会社から発売されている「日本の伝統色」のカラーガイドには300色が収録されています。

ORIGAMI-日本の伝統・伝承・和の心のHPでは413色

三重県のWEBデザイン会社さんF-FactoryのHPでは713色が色見本として掲載されています。

700色でも多いと思いますが、まだまだこうした見本から漏れてしまった色名もあるのではないかと想像します。

この色見本帳を見ていると飽きません。

「丹色(にいろ)」「浅緋色(あさあけいろ)」「曙色(あけぼのいろ)」「珊瑚色(さんごいろ)」「甚三紅(じんざもみ)」・・・

これら全部赤系の色なんです。

全く知らない色名もあれば、名前だけは聞いた事があるけれど、実際の色を認識できないものもあります。

「鶯色(うぐいすいろ)」もその一つ。

鶯色は暗くくすんだ黄緑色で、実物の鶯も地味な黄緑色なのですが、

なんとなく黄緑色だという曖昧な認識から、同じ春に見かける黄緑色の鳥のメジロを鶯だと勘違いしてしまっているのかもしれませんね