2019年3月9日(土)
2019プリツカー賞
花粉がすごいですね。
毎年、「今年の花粉量は多い」と言っている気がしますが、今年もすごいようです。
スギ花粉がピークですが、これからヒノキやイネ科の植物も花粉を飛ばしますからまだまだ花粉対策が必要ですね。
私個人的には、目をかきむしったり、呼吸が苦しくなるほどのくしゃみをするぐらいなら、薬に頼った方が良いと思っています。
さて、先日建築界のノーベル賞「プリツカー賞」を磯崎新(イソザキアラタ)氏が受賞されました。
このプリツカー賞は[建築を通じて人類や環境に一貫した意義深い貢献をしてきた」存命の建築家]を対象とした賞です。
この賞は、世界各国の建築家が受賞していますが、今回の磯崎氏は日本人8人目の快挙です。
過去の日本人受賞者は東京オリンピックの舞台代々木体育館や東京都庁などの設計で知られる丹下健三氏、
幕張メッセや代官山ヒルサイドテラスの槇文彦、
コンクリート打ちっ放しの建築で知られる安藤忠雄氏、
金沢21世紀美術館のSANAA(妹島和世と西沢立衛のユニット)、
岐阜市のメディアコスモス設計者・伊藤豊雄氏、
紙の建築で知られる坂茂氏の7名です。
磯崎新氏は丹下健三氏に師事した建築家ですから、師弟で受賞したことになりますね。
ちなみに槇文彦氏も丹下研究室の出身。
日本の建築家として世界に認知され「世界のタンゲ」と言わしめた丹下健三氏の指導力は素晴らしいですね!
丹下氏は日本の現代建築の父と言っても過言ではないのでしょうか。
丹下氏は自身の設計した建築物が建築図書に載る際には、必ず携わったチームのメンバーの名前を自身の名前と同列・同サイズで並べて載せるようにしていたのだとか。
そうすると、日本での活動を知らない海外の方があの丹下健三と肩を並べるほどの設計士だと敬意をはらってくれ、その後の海外での活動がしやすくなったのだそうです。
名の知れた有名建築家が、自身の功績としてではなく、研究室の功績として、携わったメンバーに敬意を払う。
なかなかできることではありません。
槇文彦氏・磯崎新氏がプリツカー賞を受賞するほど、海外で活躍できた裏側に、丹下氏の師匠としての思いが少なからずあったのだと思います。
プリツカー賞から話がそれてしまいました。
このプリツカー賞はアメリカの賞ですが、過去44名の受賞者の内8名も受賞しているのはアメリカと日本だけです。
まだまだ、日本には世界で活躍する建築家がいます。
次の日本人受賞者は隈健吾氏ではないかと、勝手に予想しています(^_^)
東京オリンピックを控え、さらに日本が注目され元気になるといいですね!