外壁塗装の塗料の種類や特徴をプロが伝授!我が家の外壁材に適した塗料選びのコツ
目次
- 1 外壁塗装の塗料の種類や特徴を知って我が家の外壁に適した塗料選びのコツを徹底解説します。
- 2 外壁塗装の種類選びの基本:塗料別のグレード分類と特徴
- 3 外壁塗装の種類選びの基本:特殊塗料の種類と特徴
- 4 外壁塗装の種類選びの基本:自分の家の外壁の種類で塗料を選ぶ
- 5 外壁塗装の種類や色だけじゃない「艶」選び!「艶あり」「艶なし」とは
- 6 自宅の外壁に適した塗料を選ぶコツ
- 7 三輪塗装が教える!おすすめの塗料紹介!
- 8 まとめ
外壁塗装の塗料の種類や特徴を知って我が家の外壁に適した塗料選びのコツを徹底解説します。
外壁塗装を検討するうえでまず知っておくことは「いったいどんな種類の塗料があるのか」を知ることが大事です。
色や価格はもちろんですが、油性塗料や水性塗料、また2023年現在、近年の塗料の進化は目覚ましく、最近の塗料には「高耐久」「低汚染」「遮熱・断熱」といった様々な機能性を兼ね備えた優れた機能性の高い塗料がたくさん塗料メーカーから出されて選択肢が増えています。
塗料の種類によって塗装や補修をするタイミングの初期費用が安く抑えられる塗料から、外壁塗装の初期費用は高くなるが、耐久性もその分高く、生涯コストが抑えられる塗料など選び方はさまざまです。
費用に関わってくるので、選ぶ側のお客様としては「我が家にはベストな方法や塗料はどれなのか?」という悩みは外壁塗装の前に無料見積もりを取る多くの方の共通の悩みであり、相談したい事項です。さらにご自身の家の外壁塗装というのは何十年に一度のメンテナンス工事であり、人生でそう何度も行う事のない事なので迷ってしまうのも当然です。このページでは外壁塗装の際に選ぶ塗料の種類から各塗料のメリット、デメリットなどお客様が選ぶ時に参考になる情報を一覧で見やすく解説しています。
これから外壁塗装を検討する方や少しでもお得に塗装をしたいと希望している方に必見の内容になっているので、ぜひご覧ください。
外壁塗装の種類選びの基本:塗料別のグレード分類と特徴
塗料の5つのグレード
アクリル塗料
塗料の特長
アクリル塗料は、主成分としてアクリル樹脂を含む塗料です。アクリル樹脂は合成樹脂の一種であり、水性または溶剤性の塗料として使用されています。
発色が良い塗料なので、カラーにこだわりのある建物に使われる傾向があります。
一般的に速乾性があり、水性アクリル塗料の場合、水が揮発して塗膜が乾燥するため、比較的少ない作業時間で塗装作業を完了することができ、費用が他の塗料と比べると安価なので、やすく低価格重視の方に利用されます。
塗料の注意点
現在では新築時にも、耐久年数が他の塗料と比べて劣るので、塗り替え時にもほとんど使われなくなった塗料です。「数年持てばいい」といった期間限定の建物の場合に使われることがあります。
耐久年数の目安
〜約5年
ウレタン塗料
塗料の特長
主成分としてポリウレタン樹脂素材を含む塗料のことを言います。
一般的によく使われている塗料で価格と機能のバランスが良い塗料です。またウレタン塗料は均一な塗膜を形成しやすい特徴があり、乾燥時間が比較的短く、迅速な施工が可能で塗りやすいのも特徴です。
塗料の注意点
他のグレードの塗料に比べて耐久性に劣るので、次の塗り替え時期まで建物を守り続ける充分な耐久性のある塗料とは言いにくいです。最初の費用は安く済む場合が多いですが、生涯のメンテナンスコストを考えた時は逆にコストがかかってしまう場合もあります。
耐久年数の目安
約5年〜7年
シリコン塗料
塗料の特長
主成分としてシリコン樹脂を含む塗料のことを言います。
シリコン塗料は耐候性に優れ、高い耐熱性を持っているので、価格と機能のバランスが良く塗装業界では割と一般的な塗料です。また多くの塗料メーカーから出されている塗料になり、その分カラーバリエーションも豊富なので、カラーを楽しみたい方にはよく選ばれる塗料です。
塗料の注意点
一般的によく選ばれる塗料ではありますが、上層の耐久性が高いグレードの塗料と比べると、性能面で劣る部分があるので、超長期的な外壁の美観維持を求める方には不向きな塗料です。
初期費用は安く済む場合が多いですが、上位グレードの種類の塗料と比べてしまうと生涯のメンテナンスコストは多くかかってしまう場合もあります。
耐久年数の目安
約7〜10年
フッ素塗料
塗料の特長
フッ素塗料は、主成分としてフッ素樹脂を含む塗料です。
耐久性を優先する方におすすめな塗料です。耐候性に優れた特殊な合成樹脂であり、太陽光、紫外線、風雨、酸性雨などの外部要素に対して長期間にわたって外壁を保護します。そのため、色あせや変色、劣化を防ぎ、塗装面を美しく保ちます。長期間にわたり艶の落ちも少なく耐久性に優れたレベルの高いの塗料です。
塗料の注意点
コストが他の塗料と比べて高いので、生涯コストを考えて選ぶ方向けの塗料になります。また塗料の塗膜が硬いので、ひび割れがしやすいデメリットがあるので、注意が必要です。
耐久年数の目安
約15年〜
無機塗料
塗料の特長
無機塗料とは主成分として、有機化合物ではなく、自然界の鉱物物質などの無機物質を塗料に配合しているので、塗料自体が紫外線に強い結合エネルギーを持ち、耐久性に優れ長期的に外壁を維持・保護する役割に長けている塗料です。
耐久性、耐熱性、防火性など多くの性能も備えているために、超長期間の外壁保護を目的とした場合に有効な塗料と言えます。
塗料の注意点
鉱物成分を含むために、塗料の塗膜がとても硬く、ひび割れしやすい塗料が多く、モルタルなどの外壁には不向きな塗料です。
耐久年数の目安
約15年〜
外壁塗装の種類選びの基本:特殊塗料の種類と特徴
特殊塗料とは
特殊塗料には、特定のニーズや特殊な環境に対応するために開発された塗料で、一般的な塗料の性能に加えて、例えば、防水塗料、遮熱・断熱塗料、防音塗料などの特殊な性能が追加された塗料のことを言います。
近年、さまざまな種類の特殊塗料が開発・確認されて存在しますが、ここではその代表的な塗料の一部をご紹介します。
特殊塗料が今、人気の理由
特殊塗料が、近年普及した理由には2つの理由があります。1つはそれぞれの塗料の性能が上がってきており、特殊性能があることで、外壁塗装の外装メンテナンスにおける生涯的なコストを安く抑えることができるという点が挙げられます。
外壁のリフォームには塗料の費用だけではなく、塗装工事ごとに足場を組み立てる費用、外壁塗装を行う職人さんへの工賃など塗料代以外にも、たくさんの費用が発生します。
そのため、できる限り耐久性や特殊性能を備えたコストパフォーマンスの高い塗料を使って、短期的なスパンで2度3度と塗装を行わなくてもいいような安心できる環境を整える考えが普及してきたからと言えます。
またもう1つの理由はリフォームローンの使用が一般的になってきたことも理由の1つに挙げられます。
特殊塗料を選ぼうとするとどうしても塗料代が高いため、塗装工事全体の費用も高くなってしまう場合が多いのですが、リフォームローンを使用することができれば、現金が手元になくなってしまうリスクを回避でき、家計の維持費として、計画的に費用を支払いできるようになります。
こうした経済的な利便性やメリットなどから今、特殊塗料を選ぶ方が増えてきています。
防水塗料とは
塗料の特長・メリット
防水塗料は、塗布された外壁表面を水や湿気から保護し、建物の内部への水の侵入を防いでくれます。
防水塗料で塗装された塗膜には、柔軟性があり、建物の動きやひび割れを塗膜の伸縮によって対応することができます。地震などの変動や建物の経年による変形、亀裂なども最小限に抑え、雨漏りなどの被害を防いでくれます。
また防水塗料は耐久性が高く、長期間にわたって効果を維持するように設計されている塗料が多く、太陽の熱や紫外線からのダメージに強いという特徴もあります。
塗料のデメリット・注意点
防水塗料の性能を十分に発揮するためには、メーカーが提唱する正しい施工手法や適切な下地処理が重要であり、熟練したスキルと専門的な知識が必要となります。
施工する側のスキル不足などの施工不良が発生すると、防水性能に影響を及ぼす可能性があります。また一般の塗料に比べてコストが高い傾向にあります。
低汚染性塗料とは
塗料の特長・メリット
低汚染性能の塗料とは建物の外壁を「汚れにくく」し「美観」と「建物保護」を両立させる塗料のことを指します。一般的に高耐久性の成分を塗料内に配合して「外壁の持ち」を保ちます。さらに高耐久性に加え、塗膜の密度を高くし、汚れが付着しにくく、付着した汚れも雨水で洗い流せるように設計されている塗料が多いのが特徴です。
塗料のデメリット・注意点
防水塗料と同じく、性能を十分に発揮するためには、メーカーが提唱する正しい施工手法や適切な下地処理が重要であり、熟練したスキルと専門的な知識が必要となります。
施工する側のスキル不足などの施工不良が発生すると、防水性能が影響を及ぼす可能性があります。また一般の塗料に比べてコストが高い傾向にあります。
遮熱塗料とは
塗料の特長・メリット
遮熱性能がついた塗料とは、太陽光を効率よく反射させたり、赤外線を吸収させないようするといった仕組みで、外壁から室内への熱伝導を抑制して、室内の温度上昇を防いでくれます。これによりエアコンの稼働率を下げることでき、光熱費を最終的に節約することができます。
さらに光熱費の節約と言うことは、二酸化炭素の排出を減らすことができるので、環境にもやさしいのが特徴で遮熱塗料はエコ、環境配慮型の塗料と言えます。
塗料のデメリット・注意点
こちらも防水、低汚染塗料と同じく、性能を十分に発揮するためには、メーカーが提唱する正しい施工手法や適切な下地処理が重要であり、熟練したスキルと専門的な知識が必要となります。
施工する側のスキル不足などの施工不良が発生すると、防水性能が影響を及ぼす可能性があります。また一般の塗料に比べてコストが高い傾向にあります。
防カビ、防サビ性塗料とは
防カビ性や防サビ性塗料の特長・メリット
防カビ性や防サビ性の塗料は、それぞれの原因となる要素を防ぐために改良されている塗料です。
防カビ性のある塗料には、防カビ剤や防藻剤が配合されており、外壁上の菌や藻の発生を抑制して、建物の美観を保ちます。日陰になりやすい北側の壁や湿気の多い地域などに使用する場合が多いです。
また防サビ性の高い塗料には金属表面につくサビを防ぐために、腐食や酸化の原因である酸素や水分から守るために密着性の高い塗料として開発されています。
金属サイディングを使った建物や、海沿いの建物などに使用されることが多いです。
外壁塗装の種類選びの基本:自分の家の外壁の種類で塗料を選ぶ
ここまで外壁塗装の塗料の種類の説明をしてきました。ただ、どの塗料が自分の家にあっているのかがわからない方も多いと思います。
この章ではご自宅の外壁(外壁材)に相性の良い塗料をお伝えします。以下、一覧でご覧ください。
窯業系サイディングの外壁
引用:https://protimes.jp/journal/gaihekitosou/paint-type-2-35555
窯業系サイディングの外壁とは
建築物の外壁に使用される一種の外装材料です。窯業(ようぎょう)とは、陶器や磁器の製造技術を指す言葉であり、窯業系サイディングはその技術を応用して作られた建材です。
窯業系サイディングは、一般的にセラミックサイディングとも呼ばれ、主にセラミックやセメントを主成分とする複合材料です。セラミックやセメントの特性により、耐久性や防火性が高く、また、耐候性や耐蝕性も備えています。
この種の外壁は、建物の外観を美しくするだけでなく、耐久性や保温性、防音性などの機能も提供します。また、耐火性が高いため、火災の拡大を防ぐ役割も果たします。
窯業系サイディングはさまざまな色やデザインのバリエーションがあり、建物のスタイルやデザインに合わせて選ぶことができます。一般住宅や商業施設、公共施設など、さまざまな建築物に広く使用されています。
窯業系サイディングの外壁に向いている塗料とは
窯業系サイディングの外壁に適した塗料としては、以下のような特性を持つ塗料が向いています。
施工時より5年以上経過すると、サイディングの板同士のつなぎ目(コーキング)部分の防水性能が低下するので、防水性能がある塗料がおすすめです、さらに蓄熱性も高いので、遮熱性能がある塗料を選ぶとさらに良いです。
またデザイン性も高いので、防汚染性能のある塗料で美観性を保つこともおすすめします。
ただし、窯業系サイディングのメーカーの指示に従い、適切な塗料を選ぶことが重要です。
モルタル(リシン・スタッコ)の外壁
引用:https://protimes.jp/journal/gaihekitosou/paint-type-2-35555
モルタル(リシン・スタッコ)の外壁とは
モルタル(リシン・スタッコ)は、建築物の外壁に使用される一種の仕上げ材料です。モルタルは、セメントや石灰、砂、水などの材料を混合して作られ、建物の外装を覆うために使用されます。
モルタルは砂の種類や配合の違いによって、さまざまな質感や表情を実現することができるので、建物のデザインや外観に個性を与えたい場合によく使用されます。
モルタル(リシン・スタッコ)の外壁に向いている塗料とは
モルタルは防水性能が低く、ひび割れが起こりやすいので、雨水が浸入する可能性が高く、雨漏りが発生するリスクがあります。
窯業系サイディングと同じく、モルタルの外壁にはひび割れから雨水の浸入を防ぐ防水性能の高い塗料がおすすめです。
またモルタル特有の美観に繋がる、壁表面のゴツゴツした凹凸模様が、かえってその溝に汚れが溜まりやすいというデメリットにもなるので、家が幹線道路沿いなどで、車の排気汚れが気になる方は、低汚染塗料を使用することをおすすめします。
金属サイディングの外壁
引用:https://protimes.jp/journal/gaihekitosou/paint-type-2-35555
金属サイディングの外壁とは
金属系サイディングは、建築物の外壁に使用される一種の外装材料であり、金属(アルミニウム、スチール、亜鉛メッキ鋼板など)の金属材料のサイディングのことを指します。
金属系サイディングは耐久性、耐火性に優れており、さらに表面が滑らかで汚れが付きにくいため、メンテナンスが比較的容易です。また様々なデザインやカラーバリエーションが多く出されていたり、金属特有の柔軟性で曲線や立体的な形状も作ることができるため、建物をおしゃれに仕上げたい方に近年人気の外装材です。
金属サイディングの外壁に向いている塗料とは
金属サイディングは裏に断熱材が入っているので、断熱性や耐凍害に向いている反面、表面に傷がついてしまうとそこからサビが発生することがあります。
なので、防サビ性のある塗料を使用することがおすすめです。
逆に金属は熱の影響を受けやすいので、弾力性のある塗膜で覆ってしまう防水性能のある塗料で塗ってしまうと熱による塗膜の熱膨れが発生してしまうので、使用は不可です。
ALC(軽量気泡コンクリート)の外壁
引用:https://protimes.jp/journal/gaihekitosou/paint-type-2-35555
ALC(軽量気泡コンクリート)の外壁とは
ALC(Autoclaved Lightweight aerated Concrete)は、軽量気泡コンクリートとも呼ばれる外壁の仕上げ材料です。ALCはセメント、石灰、砂、水、アルミニウム粉末などの材料を混合し、高温・高圧のオートクレーブ(蒸気圧力容器)で硬化させることで作られています。
ALCの外壁は、軽量なのに耐火性、耐震性に優れているため、住宅や商業施設、公共施設などで広く使用されています。施工には専門的な知識と技術が必要であり、建築専門業者によって施工されることが一般的です。
ALC(軽量気泡コンクリート)に向いている塗料とは
耐火性、耐震性に優れていますが、小さな気泡が多くあり、吸水性がとても高い外壁なので、一度水が入ってしまうとひび割れや欠けの原因に繋がり、劣化をまねくので防水性能のある塗料を使用することをおすすめします。
外壁塗装の種類や色だけじゃない「艶」選び!「艶あり」「艶なし」とは
外壁塗装を検討する際には、耐久年数や塗料が持つ機能も気になりますが、やはり見た目が一番気になるという方も多いのではないでしょうか?
外壁塗装でどんな種類や色を選んだとしても、「艶」も同じくらいこだわってみると外壁の見栄えが違ってきます。
この章では外壁のおしゃれさをより引き立てる「外壁塗装の艶」について、解説していきます。
外壁の印象を左右する塗料の艶とは
外壁塗装において、同じ塗料でも塗料の艶によって印象が大きく変わります。艶のある塗料(艶あり)と艶の抑えられた塗料(艶なし、艶消し)にはそれぞれ異なる特徴があります。
一般的にお客様から要望がない場合、塗装業者は通例として「艶あり塗装」を選択します。
昔から塗装業界では、艶あり塗装が一般的であり、塗りやすさの観点から艶ありの塗料が多く使用されてきました。艶なし塗料は、艶あり塗料と比べて塗装の難易度や手間も高くなり、色ムラになりやすいリスクがあります。
艶あり塗料と艶なし塗料のメリット・デメリット
艶あり塗料とは
艶あり塗料は表面がテカテカしており、光沢のある仕上がりとなります。また、表面がツルツルしているため、汚れがつきにくいというメリットもあります。
ただし、デメリットとして見た目がピカピカしているため、「塗りたて」という印象を与えることがあります。おしゃれな外壁塗装を目指す方には、後述する艶なし塗料が好まれる傾向があります。
艶なし塗料とは
艶なし塗料はマットな質感であり、落ち着いた雰囲気や高級感を演出できるメリットがあります。おしゃれな外壁を目指す方に好まれます。しかし、塗料の中に含まれる「つや消し剤」のため、顕微鏡で見ると表面が少し凸凹しています。そのため、汚れが付きやすいというデメリットもあります。艶なし塗料を選ぶ際には、外壁の美観を長く保つために低汚染の塗料を選択することをおすすめしています。
艶には「3分艶」「5分艶」「7分艶」のレベルがある
外壁塗装において、塗料の艶にも艶の度合いが存在します。「3分艶」「5分艶」「7分艶」という表現が使われます。これらのレベルは艶の度合いを示し、3分艶が最も光沢が抑えられて、5分艶、7分艶と上がるにつれて艶感が増していきます。
もし落ち着いた雰囲気を求める外壁塗装を希望される場合には、光沢が強すぎる艶あり塗料ではなく、好みの艶感を選ぶことがおすすめです。こうした艶のレベルを選ぶことで、外壁に理想的な雰囲気を実現することができます。
近年の新築住宅では、一般的には艶なし塗料が選ばれる傾向にあります。そのため、新築時から10年後や15年後に外壁の塗り替えを行う際に、艶あり塗料を使用すると外観が「テカテカ」としてしまい、新築時の印象とは大きく異なってしまう可能性があります。
三輪塗装では、アステックペイントジャパンの「超低汚染プラチナリファイン2000」シリーズを特におすすめしています。この塗料は3分艶という艶度合いでありながら、落ち着いたおしゃれな外観の印象を与えます。さらに、艶なし塗料の欠点である汚れやすさをカバーするための超低汚染性能を備えており、耐候性も高く、抗菌効果もあります。この塗料は本当に三輪塗装がイチ押しする優れた塗料です。
「艶」にもこだわりながら、塗料選びを楽しんでください。外壁塗装の仕上がりにおいて、艶も重要な要素の一つです。それぞれの艶のレベルや特徴を考慮しながら、最適な塗料を選択してください。
自宅の外壁に適した塗料を選ぶコツ
生涯メンテナンスのコストや家計にあったパフォーマンスで選ぶ
塗装工事1回だけの費用で比べてみると、低価格を売りにしているアクリル系塗料やウレタン系塗料を選ぶことで費用が抑えられてるので、その場の費用だけ抑えて塗装工事を行いたい初期費用重視の方にはおすすめです。
ただし、費用重視で耐用年数が短い塗装を選んでしまうとすぐに塗替えが必要になってしまい、生涯コストで言うと塗り替え回数が増えた分だけ、外装メンテナンス費用も高くなってコストパフォーマンスも悪くなってしまいます。
逆に、フッ素塗料や無機塗料などに遮熱性能や防水性能などの特殊性能がついたハイスペック塗料を選ぶと一回あたりの施工費用は高くなってしまいますが、生涯の外装メンテナンス回数を抑えることができて、トータル的にお値打ちになることもあります。
ただし、無理をして超高級塗料を選んでしまうと塗装工事後の生活にも支障をきたしてしまうので、冒頭でお伝えしたリフォームローンを活用したり、ご自身の生活や家計にあった費用感でコストパフォーマンスの良い塗料を選ぶことをおすすめしています。
後述する三輪塗装のおすすめ塗料もぜひ参考にしてください。
外壁塗装のプロの意見もしっかり聞く
「プロのアドバイスをちゃんと聞く」ということです。
塗料選びをお客様だけの知識や感覚で決めると、失敗してしまう可能性が高くなります。
やはり、塗装経験のある信頼のおけるプロのアドバイスもしっかり聞くようにしましょう。
世の中には価格帯や性能の異なるたくさんの塗料があり、その中から我が家に最適な塗料を選ぶということはとても難しいです。そんなときもプロが提案する塗料から選ぶと失敗しにくくなるので良いでしょう。
塗料選びと同じくらい信頼のおける塗装業者選びも大切
またどんな高機能な塗料であっても、業者の腕がよくないと、塗料が持つ効力は発揮されません。また塗料の性能だけではなく、下地処理なども丁寧に作業してもらうことも塗料の能力を発揮させるために重要なポイントです。
業者によって得意な塗料や提案内容も異なるため、アドバイスを聞く業者選びも大切になってきます。他のコラムや動画でもお伝えしていることは多いですが、業者選びは「地元で評判の良い塗装業者」を選ぶことをおすすめします。
お客様のお住まいがある地域で長年の評判の良い塗装業者、工事業者ということであれば、地元の気候や街並みのことを熟知しているので、きっとお客様の住まいに適切な塗料を提案してくれることでしょう。
2社以上のプランやサービスを比較することで、プロが認める塗料は何か、おおよその費用相場はいくらか、また良質な業者ならどういった診断や対応をしてくれるか、見極めるための基軸にもなるはずです。
今後の住宅のメンテナンス周期なども考慮しながら、塗装事例実績や経験が豊富な業者と一緒に最適な塗料を選び、満足できる外壁塗装をぜひ実現してくださいね。
三輪塗装が教える!おすすめの塗料紹介!
これまでご紹介したように塗料にはたくさんの種類があります。
納得いく塗料選びをしたいけど、いろんな塗料がありすぎてどれを選べばいいか分からないとここまで読んで嘆いている方も多いのではないしょうか?
そんなあなたのために、三輪塗装が実際のお客様へご提案もしている性能もコストもバランスの良い外壁塗装の塗料を5つご紹介します。
ぜひご参考にしてください。
業界最高水準の「汚れにくさ」を実現した外壁塗料
超低汚染プラチナリファイン2000Si-IR
期待耐用年数約16~19年
超低汚染プラチナリファイン2000Si-IRは、業界最高水準の「汚れにくさ」を誇り「美観」と「建物保護」を両立する革命的超低汚染塗料です。
2液型シリコン塗料に無機成分を配合することで、高耐久性を実現した塗料です。
高耐久性に加え、塗膜の密度が高く水に馴染みやすい(親水性)性質のため汚れが付着しにくく、付着した汚れも雨水で洗い流します。
また、遮熱機能を有しており、シリコンの中で最高ランクの塗料であり、最も人気の高いオススメの塗料です。
この塗料の特長
塗り替え後の美しさを長期間保つために、塗料に求められる「3つの性能」を兼ね備えた塗料です。
・超低汚染性・防カビ・防藻性
→汚れ・カビ・藻が付きにくい
・高耐候性
→紫外線に強く劣化しにくい
・遮熱性・遮熱保持性
→塗膜表面の温度上昇を抑え、熱による劣化を防ぐ
「美観」と「建物保護」を両立できる超革命的な外壁塗料
超低汚染プラチナリファイン2000MF-IR
期待耐用年数:約21~26年
超低汚染プラチナリファイン2000MF-IRの最大の特徴は、2000Si-IRと同様かそれ以上の外壁の汚れにくさを保有していることに加え、更に耐久性が増し21~26年もの間キレイを維持できる最高峰の塗料となっております。
紫外線による劣化を抑える「完全交互結合型フッ素樹脂」を採用しています。
さらに、劣化に強い特殊強化剤(無機成分)をフッ素結合に固着させることでさらなる高耐候性を実現しています。
またこの塗料は限られた認定店でのみ取扱が許された塗料となっております。人気の高いオススメ塗料です。
この塗料の特長
・超低汚染性
→超低汚染性により、建物に汚れが付着するのを防ぎ、雨水で汚れを洗い流し、美観を保持します。
・超耐候性
→期待耐用年数21~26年相当。
フッ素塗料を凌ぐ超対候性で、紫外線などの劣化要因から建物を長期間保護します。
・遮熱性
→特殊遮熱無機顔料の使用により、優れた遮熱効果を発揮し、熱による塗膜の劣化を防ぎます。
・遮熱保持性
→熱を吸収する要因である汚れが付着しにくく、長期間にわたって遮熱効果を持続します。
経済的だけどおしゃれ!高耐久を実現できる塗料
スーパーラジカルシリコンGH
期待耐用年数約12~14年
スーパーラジカルシリコンGHは正直、三輪塗装がオススメする最も安価な材料になります。
なんの変哲もない1液水性シリコンタイプの材料ではありますが、最新の技術であるラジカル制御型白色顔料を使用し同レベル材料より高耐久を実現した経済的な塗料です。
この塗料の特長
・低汚染性
→⼀般的なシリコン塗料に使⽤されているアクリルシリコン樹脂は表層の柔軟性が⾼く、汚れが付着しやすい課題を抱えています。スーパーラジカルシリコンGHは、柔軟性のある層を強靭な層でコーティングした⼆重構造アクリルシリコン樹脂を採⽤しています。塗膜表⾯に汚れが付着しにくく、建物の美観を保持します。
・防カビ性
→「JIS Z 2911 かび抵抗性試験⽅法」および「藻抵抗性試験(社内試験による)」に合格。カビ・藻の発⽣を抑え、美観の維持に貢献します。
塗料の劣化因子「ラジカル」とは?
ラジカルとは、塗料に色を付ける顔料の主成分である「酸化チタン」が、紫外線の影響を受けることで発生する劣化因子です。
このラジカルが発生すると、樹脂の結合が破壊され、塗膜の劣化が進行してしまいます。
アクリルシリコン樹脂や顔料に徹底的にこだわり抜いた塗料
シリコンREVO1000
期待耐用年数約13~16年
シリコンREVO1000は一般的な水性シリコン塗料の3倍のシリコン樹脂を含有することで耐久性を増しています。
シリコン成分の量が多いほど、紫外線等により破壊されにくくなり、より高い耐久性を発揮することが期待されます。
更に遮熱性と低汚染性を兼ね備えたバランスの良い1液水性シリコン塗料です。
この塗料の特長
・低汚染性
→汚れの付着を抑制し、建物の美観を維持する
・耐候性
→紫外線などの劣化要因から、建物を長期間保護
・遮熱性
→高い日射反射率で室内の温度上昇を抑え、生活環境を快適にする
建物への水の浸水を防ぐ「防水性」とフッ素塗料を凌ぐ「高耐候性」に特化
プラチナECコート5000EX
期待耐用年数約12~15年
プラチナECコート5000EXはひび割れに対し非常に強い弾性ゴム塗料です。
通常外壁がひび割れると塗膜も一緒にひび割れてしまいますが、塗膜がゴムのように伸びて水の浸入を防いでくれます。建物を劣化させる3大因子である「雨と紫外線と熱」から強力に外壁を保護する防水塗料です。
特にひび割れが多いモルタルや、ALCの外壁に最適な塗料です。
この塗料の特長
・耐候性
→期待耐用年数18年相当。フッ素塗料を凌ぐ耐候性で、紫外線などの劣化要因から建物を長期保護します。
・防水性
→約600%の伸縮率を持つ塗膜が建物のひび割れに追随。
建物のひび割れを表面化させず、水の浸水を防ぎます。
・遮熱性
→ナノセラミックが、温度上昇の原因となる近赤外線を効果的に反射・放射し、屋根への蓄熱を防ぎます。
・防カビ性
→500種類もの菌に対応の、防カビ・防藻材を配合することで、建物をより美しく、長持ちさせることができます。
三輪塗装のおすすめ塗料については、「オススメ塗料」のページでも詳しく説明していますので、良かったら参考にしてください。
《三輪塗装さん教えて!どの塗料がおすすめ?》
リンク先:https://www.p-miwa.co.jp/recommended-paint
まとめ
塗料の種類やグレード、特殊性能をもつ塗料などさまざまにご紹介してきました。さらに建物の外壁材によっておすすめの塗料もお伝えしました。みなさまのお住まいや理想に適した塗料の種類が見つけられたら嬉しいです。
我が家の外壁をメンテナンスするタイミングは10年~15年に一度と言われており、一生のうちそんなに何度も見積りを取って塗装するようなものではありません。
だからこそ、塗り替えのタイミングではみなさまが後悔をしないように、納得の行く塗料選びができることを当社は祈っております。
塗料選びと同じくらい、「色選び」で困っている方も多いので、そんな方はこちらの記事も合わせてお読みください。
「岐阜県関市における外壁塗装の人気色ランキングTOP3と失敗しない色選びのポイント解説」