外壁リフォームでガルバリウムにしたい人必見!塗装ポイントを解説!
外壁のリフォームを考えている方にとって、ガルバリウム鋼板は魅力的な選択肢の一つです。ガルバリウム鋼板は耐久性や耐候性に優れており、長期間にわたって美しさを保ってくれます。さらに、塗装の手間やコストを削減することができるため、メンテナンスの負担も軽減されます。
本記事では、ガルバリウム鋼板を利用した外壁リフォームのポイントを解説します。ガルバリウム鋼板の特徴やメリット、塗装の際に注意すべきポイントなど、具体的な情報をご紹介しますので、外壁リフォームを検討中の方は、ぜひ最後までご覧いただき、参考にしてみてください。
目次
外壁で使われるガルバリウム鋼板とは
ガルバリウム鋼板とは、鉄鋼板に亜鉛およびアルミニウムをメッキした金属製の外装材で、一般住宅では、屋根や外壁に使われています。昔よく使われていた、トタンよりも優れた特性を持っていて、錆びにくい特徴も持っています。長期間にわたって美しい外観を保ち続けることができるため、外壁リフォームの選択肢として人気があり、最近の新築では、ガルバリウムの外壁の住宅が増えているように感じます。
また、ガルバリウム鋼板は耐久性が高く、耐候性にも優れています。さまざまな天候条件に耐えることができるため、長い期間にわたってメンテナンスをする必要がありません。そのため、外壁リフォームのコストを抑えることができる優れモノです。
さらに、ガルバリウム鋼板は軽量でありながらもある程度強く、強度があるので、施工時の負担を軽減することができます。手軽に外壁リフォームを行うことができるため、多くの方に選ばれています。
ガルバリウム鋼板のメリット
ガルバリウム鋼板のメリットをご紹介します。
腐食やサビに強い
ガルバリウム鋼板は、腐食やサビに強いため、外壁の劣化を抑えることができます。また、耐久性が高いため、長期間にわたって美しい外観を保つことができます。
強度が高い
ガルバリウム鋼板は鋼材の強度と耐久性を維持し、外部環境に対する保護を提供します。これは建築、屋根、壁、フェンス、パイプ、自動車部品など幅広い用途に適しています。
軽量で扱いやすい
ガルバリウム鋼板は比較的軽量でありながら、強度が高いため、建築構造物の設計や取り扱いが容易です。ガルバリウム鋼板は軽量かつ高強度の特性があるため、地震による倒壊のリスクを軽減することができます。そのため、ガルバリウム鋼板は地震に強い建材として安心して利用することができます。
耐火性に優れている
ガルバリウム鋼板は高い耐火性を持ち、火災の拡大を防ぎ、建築物や施設の安全性を向上させます。熱が建物内部に侵入することを防ぎ、火災が近くの建物に広がるのを防ぐこともできます。火災の被害を最小限に抑えることができます。
コスト効率がいい
長寿命と低メンテナンスの特性により、ガルバリウム鋼板はコスト効率の高い建材として選ばれることが多いです。
ガルバリウム鋼板に外壁リフォームできる?
サイディングやモルタル、タイルなどの外壁から、ガルバリウム鋼板の外壁に変えたいけど、できるの?という質問が最近多く寄せられますが、答えは、外壁リフォームでできます。
今の外壁からガルバリウム鋼板の外壁へとリフォームを行う場合には、主に「張り替え」の方法と「重ね張り(カバー工法)」の方法のどちらかになります。
ガルバリウム鋼板へ張り替えの場合
張り替えの工事は、既存の外壁を全て剥がして新しくガルバリウム鋼板を張り替えていく工事になります。今の外壁が、著しく劣化していたり、腐食やひび割れ、剥離が起こっている場合は、この張り替え工事をすることをおすすめします。
張り替え工事をすることによって、既存の外壁をすべて取り払い、下地や断熱材の状態も確認できるため、重ね張りよりも軽量化が図れる上に、断熱性の向上もすることができます。
ただ、欠点として、既存の外壁をすべて取り払うため、その廃材の撤去や処分費用もかさむので、施工費用が高くなる傾向があります。
張り替えの流れ
①現地調査
既存の外壁の状態を確認し、張り替えができるかどうかを確認します。
②外壁材の選定
ご自身の好きなガルバリウム鋼板の色やデザインを決め、どんなスタイルにするかを決めます。
③既存の外壁を撤去
まずは今ある外壁をすべて撤去します。
④下地の調整
既存の外壁が撤去できたら、下地を貼ります。必要に応じて、断熱材を追加したり、強化作業をすることもあります。
⑤ガルバリウム鋼板の取り付け
外壁にガルバリウム鋼板を取り付けます。適切な寸法にカットされ、外壁に取り付けるので、正確な計測と専門的なスキルが必要になります。
⑥シーリング
ガルバリウム鋼板の接合部分やサッシにシーリングを施し、雨や雪の水漏れから保護します。
⑦仕上げ
必要に応じて装飾や塗装などの仕上げを行います。
ガルバリウム鋼板へ重ね張り(カバー工法)の場合
重ね張り(カバー工法)は、既存の外壁の上からガルバリウム鋼板を施工していく工事になります。外壁リフォームの場合、張り替え工事よりも、この重ね張り(カバー工法)を採用するお客様が多いです。なぜなら、既存の外壁の上から施工をするので、撤去や処分費用がかからず、工事日数も張り替えよりも早く終わるからです。
さらに、重ね張り(カバー工法)は、既存の外壁を残したまま上から貼るので、遮音性や断熱性能をより一層高めることができます。
ただ、ガルバリウム鋼板を重ね張り(カバー工法)する場合、既存の外壁がもしトタン系の金属の外壁で、錆びてしまっていると、もらい錆という、新しいガルバリウム鋼板でも錆びて腐食してしまう現象が起きてしまう可能性があります。既存の外壁がさびていたり、腐食している場合は、重ね張り(カバー工法)はおすすめしません。
ガルバリウム鋼板の外壁へと、張り替えにするか、重ね張り(カバー工法)にするか迷っている場合には、塗装のプロである私達にお気軽にご相談ください。
重ね張り(カバー工法)の流れ
①現地調査
既存の外壁の状態を確認し、重ね張り(カバー工法)ができるかどうかを確認します。
②外壁材の選定
ご自身の好きなガルバリウム鋼板の色やデザインを決め、どんなスタイルにするかを決めます。
③既存の外壁の上に下地の調整
既存の外壁の上に、下地を貼ります。必要に応じて、断熱材を追加したり、強化作業をすることもあります。
④ガルバリウム鋼板の取り付け
外壁にガルバリウム鋼板を取り付けます。適切な寸法にカットされ、外壁に取り付けるので、正確な計測と専門的なスキルが必要になります。
⑤シーリング
ガルバリウム鋼板の接合部分やサッシにシーリングを施し、雨や雪の水漏れから保護します。
⑥仕上げ
必要に応じて装飾や塗装などの仕上げを行います。
他の外壁と比較!ガルバリウム鋼板の耐用年数
ガルバリウム鋼板の耐用年数は、おおよそ30〜40年ほどです。張り替えでも、重ね張りでも、30〜40年耐えることができますが、重ね張りの場合、もし既存の外壁に腐食や錆が残ったまま施工をしてしまうと、もしかすると、30~40年より早くリフォームしないといけなくなる場合もあるので、注意しましょう。
ガルバリウム鋼板は、金属製ではありますが、錆に強い性質があります。ですので、雨や雪などの天候によって外傷は少なく、さびにくいので、長く持つ外壁材です。
とはいうものの、外壁はガルバリウム鋼板だけでできているわけではないので、注意が必要です。外壁をつなぐ釘や、下地に使われているルーフィングなどは、ガルバリウム鋼板よりも寿命が短く、早く損傷を起こしやすくなることもあるので、定期的に点検をすることをおすすめします。
ガルバリウム鋼板以外の外壁材の耐用年数
窯業系サイディングの耐用年数
耐用年数:40年
窯業系サイディングは、セメント質と繊維質を板状にしたサイディングです。ガルバリウム鋼板と同じく、非常に長い寿命を持っています。一度設置すれば、十数年以上にわたってその外観と性能を保ちますが、7〜8年ごとにメンテナンスをしてあげましょう。
耐用年数が長いとはいえ、その間はメンテナンスやお手入れをしなくてもいいというわけではありません。定期的に再塗装をしてあげることで、サイディングの表面に塗膜ができ、サイディングを守ることで劣化の進行を防ぐことができ、耐用年数まで美しく保つことができます。
窯業系サイディングはセメントでできているため、水分を含むと膨張し、水分を放出すると収縮するという特性があります。膨張と収縮を繰り返すと劣化してひび割れや反り、浮きの現象が出てきます。サイディングの表面に粉がつくチョーキング現象が起きたら、再塗装のサインです。
金属系サイディングの耐用年数
耐用年数:40年
金属系サイディングは、表面がスチールなどの金属で、裏面に断熱材が入ったサイディングです。材料の種類や施工方法、地理的な条件から、耐用年数は変わりますが、これもガルバリウム鋼板と同様、寿命は長い方です。金属系サイディングの場合、耐用年数は、定期的なメンテナンスによって大きく変わってきます。10〜15年ごとにメンテナンスを行ってあげると、キレイに保つことができます。気象状況によっても状態が変わってくるので、定期的にメンテナンスしてあげるといいでしょう。
金属系サイディングも、窯業系サイディングと同様に、再塗装をしてあげることで、サイディングの劣化を防ぎ、長い耐用年数まで美しく保つことができます。塗膜が劣化しにくい性質があるものの、こまめにサイディングの表面を確認しましょう。
木質系サイディングの耐用年数
耐用年数:40年
木質系サイディングは、天然の木材を使用したサイディングです。適切なケアを行ってあげないと、耐用年数が短くなってしまうこともあります。8〜12年ごとにメンテナンスを行ってあげることで、より美しい木材を保つことができます。
天然の木を使用している木質系サイディングは、熱を吸収しにくく、高い断熱性能があります。ですので、直射日光が当たりやすい立地の住宅や気温差が激しい地域にお住まいのお家では木質系サイディングがいいでしょう。さらに、自然の木目や質感から、高級感のある上品な印象の外観になるため、シックで落ち着いた雰囲気が好きな方に選ばれています。
樹脂系サイディングの耐用年数
耐用年数:40年
樹脂系サイディングは、プラスチックなどの樹脂を使用したサイディングです。10〜20年ごとにメンテナンスを行ってあげることで、より見た目の美しさを保つことができます。
樹脂系サイディングは、塩害に強いという性質があるため、海に近い住宅や、潮風の影響を受けやすい地域のお家におすすめのサイディングです。また、重さが窯業系サイディングの約1/10の重さになるので、カバー工法をするのにおすすめのサイディングです。
モルタルの耐用年数
耐用年数:30年
モルタルの外壁は、砂と水、セメントを混ぜて施工しています。8〜10年ごとにメンテナンスを行ってあげることで、より長く保つことができます。
職人が手作業で塗るため、味のある雰囲気の外観にすることができ、外観にこだわりの高い方にはお勧めですが、ひび割れが起きやすいデメリットもあるので、検討する際には注意が必要です。職人の腕によって仕上がりも異なるので、塗装会社とよく話をして検討しましょう。
ALCの耐用年数
耐用年数:60年
ALCボードの外壁は、発泡剤を加えてコンクリートを軽量化させて施工したものです。10〜15年ごとにメンテナンスを行ってあげることで、美しさを保つことができます。
ALCの外壁は耐久性や耐震性が高い特徴があります。また、内部の気泡の層があるので、断熱性能も高いです。家の断熱材と上手に組み合わせることで、夏は涼しく、冬は暖かい住宅にすることができるので、快適な住まいを手に入れたい方にはおすすめです。
コンクリートの耐用年数
耐用年数:60~100年
コンクリートの外壁の場合は、15〜20年ごとにメンテナンスを行ってあげることで、美しさを保つことができます。
コンクリートは、気密性が非常に高く、熱を蓄積する性質があるので、断熱性に優れています。どの外壁材よりも耐久性が高いので、耐用年数も長く、メンテナンスの回数も少なくて済みます。
タイルの耐用年数
耐用年数:40年
タイルの外壁の場合、メンテナンスが不要といわれていますが、ひび割れなど注意が必要です。
タイルの外壁は、バリエーションが豊富でデザイン性も高いので、自分の好みに合った外壁にしたいという方にはおすすめです。また、タイルは石などの素材で作られているものが多いので、非常に硬く、傷もつきにくいです。
こんな場所のお家は要注意!ガルバリウム鋼板の耐用年数が低下する条件
他の外壁材よりも、耐久性が高く、耐候性にも優れ、耐用年数が長いガルバリウム鋼板ですが、これからご紹介する住宅の場合は、ガルバリウム鋼板の寿命が短くなってしまうことがあるので、注意が必要です。
海に近い住宅の場合
海岸に近いお家は、ガルバリウム鋼板の寿命が短くなる傾向にあります。海に近いと、潮風に当たり、塩害による錆がでてきてしまうことがあります。耐久性に優れて、さびにくい特徴があるガルバリウム鋼板ですが、海岸に近いと、やはり影響を受けてしまうので、海が近い場所にお家がある方で、ガルバリウム鋼板を検討している人は注意が必要です。
落葉樹が周辺に多い住宅の場合
落葉樹がある住宅も注意が必要です。落ち葉が長時間ガルバリウム鋼板に触れると、木酢液の影響で電気化学的な作用が起こり、腐食してしまうことがあります。これを電食作用といいます。桜やモミジ、イチョウなど、住宅の周辺に落ち葉がたくさんある場合には、ガルバリウム鋼板の採用は避けたほうがいいかもしれません。
雨が降らない地域や水溜りができやすい地域の住宅の場合
水履けが悪くて、水たまりができやすい住宅や、雨が降らずに砂埃が溜まりやすい地域は要注意です。耐久性の高いガルバリウム鋼板でも、水たまりができてしまう場所では、効果を発揮できません。また、雨が降らなくて、砂埃が溝に溜まってしまうような地域もおすすめできません。ある程度雨が降る地域では、砂埃を雨が流してくれるので、耐用年数が維持されやすい傾向にあります。
外壁リフォームの予算
外壁リフォームの場合、工事のやり方によって費用が大幅に異なります。また、既存の外壁の劣化状況やご希望の外壁によっても工事のやり方が変わったり金額が変わったりします。また、外壁に取り付けられている給湯器や、電気メーターなどの取り外し、外壁に添うように置いてあるエコキュートや倉庫などの移動が必要となる場合もあるためこれらの費用も見ておく必要があります。費用が安く済めば、希望の外壁で安心安全に過ごすことができるというわけでもないので、リフォームにかける予算は、しっかりとプロと相談しながら決めることをおすすめします。
張り替えの場合の施工費用
一般的に、外壁をガルバリウム鋼板に張り替えをする場合、220万円〜400万程度の費用がかかります。撤去する費用も含まれるので、費用が高くなる傾向にあります。
重ね張りの場合の施工費用
外壁をガルバリウム鋼板へ重ね張り(カバー工法)する場合、200万円〜300万程度の費用がかかります。重ね張りの場合、撤去する必要がないので、比較的安く抑えることができます。
外壁リフォームの予算に関して考慮しておくべきこと
外壁材をどれにするかで費用が変わってくる
どの外壁材を選ぶかによって、外壁リフォームの費用が大きく変わってきます。メーカーによっては、商品のグレードやカラーによっても金額が分かってくるので、自分の予算に合わせた商品を選ぶようにしましょう。
施工が複雑な住宅の場合は費用が高くなる
お家の形状が変わった形状をしていたり、複雑な構造になっている場合、外壁リフォームの費用が高くなる場合もあります。
追加費用が発生することもある
実際に工事を進めてみると、思った以上に腐食がひどかったり、現調では見えなかった部分が見え、改修すべき部分が増えて、追加で費用を請求される場合もあります。悪徳業者の場合、確認もせず、追加工事をすすめて、請求される場合もあるので、追加工事が必要な場合は、事前に確認をしてくれる会社と取引をするように注意しましょう。
人気のガルバリウム鋼板のメーカーと商品
いろんな種類があって、いろんなメーカーがガルバリウム鋼板を扱っているので、どれを選べばいいのか分からない方へ、おすすめのメーカーと商品をご紹介します。
アイジー工業株式会社のガルバリウム鋼板
アイジー工業は、山形県に本社を構える、日本最大級の金属建材メーカーです。シェアは約40%(2014年リフォーム産業新聞より)を占めています。金属の特徴や良さをよく知り尽くしており、耐久性や快適性に優れた商品や製品を開発し、製造しているので、とてもおすすめのメーカーです。
アイジーサイディング「シンプルモダンシリーズ」
アイジーサイディングのシンプルモダンシリーズは、ストライプの模様があしらわれたスタイリッシュでシンプルなデザインが特徴です。カラーはホワイト、シルバー、ブラックなどのモノトーンカラーがメインですが、ブルーやブラウンのカラーもあります。
アイジーサイディング「ナチュラルシリーズ」
アイジーサイディングのナチュラルシリーズは、レンガや木目調の模様があるのが特徴です。遮熱性フッ素樹脂か、防汚クリンフェクトタイプかどちらか選ぶことができます。
アイジーサイディング「ベーシックシリーズ」
アイジーサイディングのベーシックシリーズは、スタッコ風なベーシックなデザインが特徴です。一番価格がお手頃なのも特徴です。
SP-ビレクト
SP-ビレクトは、シンプルモダンシリーズの中の1つで、弊社が推す商品のひとつです。美しい水平ラインが目を惹くスタイリッシュなデザインが特徴です。
ニチハ株式会社のガルバリウム鋼板
ニチハは、愛知県に本社を構える、大手の外壁材メーカーです。シェアは約22%(2014年リフォーム産業新聞より)を占めています。ガルバリウム鋼板などの金属系外壁材のほかに、窯業系外壁材や疑石材を使った、高級感のあるモエンアートなどの様々な外壁材を取り扱っているメーカーです。
センターサイディング「iシリーズ」
センターサイディングのiシリーズは、レンガや石積のリアリティのある質感を再現しているのが特徴です。
センターサイディング「プレミアムシリーズ」
センターサイディングのプレミアムシリーズは、ストライプ模様だけではなく、石積調のデザインもあるのが特徴です。
センターサイディング「モノカラーシリーズ」
センターサイディングのモノカラーシリーズは、ガルバリウム鋼板ならではのメタリックなデザインとカラーが選べるのが特徴です。
NS型ネオスパンプレミアム
NS型ネオスパンプレミアムは、「プレミアムシリーズ」の代表的商品です。細かいラインのデザインで、シャープな印象になるのが特徴です。また、カラーバリエーションが豊富で好きな色を選ぶことができます。
ケイミュー株式会社のガルバリウム鋼板
ケイミューは、大阪に本社を構える、住宅外装材のメーカーです。セメントの風合いを生かした自然素材でできたSOLID(ソリド)が有名ですが、ガルバリウム鋼板もおすすめです。
はる・一番
はる・一番は、ガルバリウム鋼板に遮熱性フッ素焼付塗装を施した、高耐久性のある商品です。さらに軽量なので、カバー工法をする場合にはおすすめの商品です。また、カラーはホワイトやブルーのほか、深いグリーンなどの豊富な色を取り揃えているので、好きな外壁にすることができます。
旭トステム外装株式会社のガルバリウム鋼板
旭トステム外装は、東京に本社を構える、LIXILグループの外壁、外装メーカーです。シェアは約10%(2014年リフォーム産業新聞より)を占めています。
金属Danサイディング「スチールスタンダード」
金属Danサイディングのスチールスタンダードは、ガルバリウム鋼板らしいスタンダードなデザインが特徴的です。
金属Danサイディング「スチールニュースタンダード」
金属Danサイディングのスチールニュースタンダードは、金属の質感を活かしたスタイリッシュなデザインが特徴的です。
金属Danサイディング「プレシャスウッドシリーズ」
金属Danサイディングのプレシャスウッドシリーズは、多彩なデザインがあるガルバリウム鋼板です。金属製ではあるものの、木目のデザインが施されており、高級感漂う印象になるのが特徴です。
ガルバリウム鋼板のメンテナンス方法
ガルバリウム鋼板は、耐久性に優れてはいますが、そのまま放置していると、劣化し、寿命が短くなってしまうので、定期的なメンテナンスが必要です。業者に頼まなくてもご自身でできるメンテナンス方法をご紹介します。こまめにメンテナンスを行い、外壁を長持ちさせてあげましょう。
定期的に水をかけること
雨がよく降る時期はやらなくてもいいですが、雨があまり降らない時期は、定期的に水をかけてあげましょう。そうすることで、表面についた塩分や砂、ほこりなどを落とすことができます。塩分や砂、ほこりをそのままにしてしまうと、錆の原因になってしまうので、要注意です。
また、小動物(鳥など)の糞尿にも注意が必要です。屋根は特に鳥の糞がついてしまうことが多いです。ですが、屋根はあまり見えず、高所での作業は危ないので、定期的に業者に洗浄してもらうといいでしょう。
落ち葉や雑草は取り除くこと
前にも書いた通り、ガルバリウム鋼板に落ち葉や植物が付くと、電食作用で錆が出てしまいます。知らぬ間に外壁にツタが伸びてしまったり、落ち葉が溜まってしまうと、さびてしまうので、定期的に雑草を抜いたり、落ち葉を掃除したりしておきましょう。
塗り替えをすること
ガルバリウム鋼板に、コケやチョーキング、錆が出てしまった場合には、塗り替えをするといいでしょう。ご自身で塗ることもできますが、高い部分まで塗る場合には、足場を組んで塗らないといけないので、その場合には、塗装会社に依頼しましょう。塗装の費用はおおよそ90〜130万円くらいです。
ガルバリウム鋼板の注意点
ここまでガルバリウム鋼板の良さをお伝えしてきましたが、注意したいポイントがいくつかあるので、ご紹介します。
凹みやすいガルバリウム鋼板の商品もある
ガルバリウム鋼板は、薄くて軽量なのが特徴であるゆえに、外部からの衝撃で簡単に凹んでしまいやすいことも特徴としてあります。お家の壁にボールを当てて遊ぶお子様がいる場合、ボールに当たった衝撃で凹み、最悪の場合、穴が開いてしまうこともあるので、注意が必要です。凹みを気にする場合には、腰壁部分はガルバリウム鋼板ではない丈夫な素材を用いて、上部にガルバリウム鋼板を採用するというツートンの外壁にするという方法もいいかもしれません。
デザインやカラーバリエーションが他の外壁材とは少ない
昔よりはデザインが増えてきたガルバリウム鋼板ですが、まだまだ選べるカラーやデザインには限りがあります。デザインをこだわりたい方や、オリジナルの自分らしい外壁にしたい方は、少し物足りなさを感じてしまうかもしれませんので、他の外壁材を選ぶ方がいい時もあります。
遮音性が低い
ガルバリウム鋼板自体には、遮音性はありませんが、加工された建材では遮音性の高いガルバリウム鋼板もあります。どのメーカーのどの商品を選ぶかによっても遮音性の高さが変わってくるので、線路が近い、車がよく通る住宅に住む場合には、少し注意して検討しましょう。
ガルバリウム鋼板の事例紹介
岐阜県関市明生町 外壁 外壁カバー工法 Kスパン使用 車庫外壁・屋根塗装
https://www.p-miwa.co.jp/sekou/102288.html
既存の外壁には、塗り替えの目安となるチョーキング現象が見られ、塗膜剝離も起きていました。サッシまわりのシーリングにはひび割れが起きている状態でした。このお家では、カバー工法を採用し、既存の外壁にガルバリウム鋼板を施工しました。ガルバリウム鋼板は耐久性が高く、外観の印象を一新することができます。外壁からガルバリウム鋼板を施工することで、建物全体の印象がガラリと変わりました。
外壁リフォームには費用もかかりますが、補助金や助成金の利用も可能な場合もあります。また、業者選びの際には信頼性や施工実績などを確認することが重要です。外壁リフォームは建物の耐久性や美観を保つために必要な工事であり、定期的なメンテナンスを行うことが大切です。
ビフォーアフター
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岐阜県関市西貸上 板金工事+サイディング塗装
https://www.p-miwa.co.jp/sekou/96714.html
こちらのお宅はバルコニー部の劣化が特に激しかったため、バルコニー部分だけを板金でカバーすることにしました。バルコニーは紫外線にさらされ、雨もかかるため、住宅の外壁の中で最も傷みやすい場所になります。ここを塗装してもまたバルコニーの外壁材が他の場所に比べ先に劣化することは容易に想像できるため、板金重ね張りの改修を行うことになりました。
この工事を行うことで、劣化が特にひどかった目地シーリングも板金の下に隠れるため、シーリングの劣化を気にする必要もなくなり、建物の老朽化を抑制することができます。
こうしたバルコニーの外壁だけを板金でカバーするという改修方法は、最近多く見られます。
板金のカラーより塗装色のバリエーションの方が豊富であるため、バルコニーに重ね張りする板金の種類や色に合わせて、バルコニー以外の部分の塗装色をどうするか考えると、コーディネートしやすくなります。
ビフォーアフター
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岐阜県美濃市中央 ガルバリウム鋼板屋根塗装
https://www.p-miwa.co.jp/sekou/98436.html
こちらの事例はガルバリウム鋼板のメンテンナンス例となります。既存のガルバリウム鋼板の屋根は、退色していたため、アステックペイントのスーパーシャネツサーモFを使って塗替えを行いました。ガルバリウム鋼板は、耐久性が高く、長い寿命を持つ屋根材ですが、時間が経つにつれて色あせてしまうことがあります。屋根の見た目を改善するために性能のいい塗料を選びました。
アステックペイントのスーパーシャネツサーモFは、優れた耐候性と耐久性を持つ塗料です。この塗料は、太陽光や気候の影響を受けにくく、長期間にわたって美しい色を保ちます。また、耐熱性も高く、屋根が熱を吸収しにくくなるため、夏場の室温上昇を抑える効果も期待できます。
塗替え後の屋根は、見違えるほど美しくなりました。退色していた屋根が、鮮やかな色合いに生まれ変わりました。また、塗装によって屋根の表面が保護されたため、耐久性も向上しました。これにより、将来的なメンテナンスや塗り替えの頻度が減り、経済的にもメリットがあります。
ビフォーアフター
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まとめ
今回の記事では、外壁リフォームでガルバリウム鋼板を検討している方に向けて、ガルバリウム鋼板の外壁リフォームや注意点などを解説しました。いかがでしたか?
外壁リフォームを検討中の方は、まず施工方法としての「張り替え」と「重ね張り(カバー工法)」の違いを理解しましょう。張り替えは既存の外壁材を取り除き、新しくガルバリウム鋼板を施工する方法です。一方、重ね張りは既存の外壁材の上からガルバリウム鋼板を重ねる方法です。それぞれの施工手順についても把握しておきましょう。
ガルバリウム鋼板は、金属製の外装材であり、その独特の質感や風合いが魅力です。それに加えて、ガルバリウム鋼板は近年、屋根や外壁に広く使用されているため、市場での取扱いや施工技術も充実しています。高い耐久性や耐候性から、外壁材として人気がありますが、その美観を長く保つためには、適切な塗装やメンテナンスが必要不可欠です。定期的に水洗いし、落ち葉やほこりなどのサビの原因を取り除いたり、塗り替えなどを行い、鋼板表面の美観を保ちながら、耐久性を高めましょう。
また、ガルバリウム鋼板は不向きな住宅もあるので、外壁塗装のプロと相談しながら、検討を進めてみましょう。さらに、施工業者の選定も重要です。信頼性のある業者を選び、施工前に十分な相談や打ち合わせを行うことが大切です。ぜひ、この記事で解説したポイントを参考に、ガルバリウム鋼板の外壁リフォームや塗装に取り組んでみてください。
もっと詳しい工事の内容が知りたい、工事にかかる費用や日数を知りたいなどのご要望がありましたら、無料でご相談承っておりますので、三輪塗装まで遠慮なくお申し付けください。