外壁塗装が剥がれる原因と補修のやり方

公開日:2024.3.16 最終更新日:2024.3.16

新築時は綺麗な外壁も、年月が経過すると表面が劣化していきます。劣化症状の中に塗装の剥がれがありますが、塗装が剥がれる原因はいくつかあります。本記事では、外壁塗装の剥がれの原因や剥がれることで生じる症状、外壁塗装の剥がれの補修方法について解説します。外壁の剥がれに悩んでいる方、塗装を依頼するか検討中の方は、どうぞご覧ください。

目次

外壁塗装が剥がれる原因

まず、外壁塗装が剥がれるのにはいくつか原因があります。考えられる原因について見ていきましょう。

塗装してから1年以内に発生した場合は施工不良の可能性がある

外壁塗装工事を行ってから数年以内に塗装の剥がれが生じた場合、施工不良の可能性があります。施工不良とは、業者の工事での不備や不具合のことを指します。例えば、以下のような施工不良があった時に、短期間で塗装の剥がれが生じる可能性があります。

  • 洗浄や下地処理が不十分の可能性がある
  • 塗装後の乾燥が不足している
  • 下地に合った塗料が選ばれていない
  • 下塗材が適切な量で正しく塗られていない
  • 正しい方法で塗装されていない

それぞれの施工不良について詳しく見ていきましょう。

洗浄や下地処理が不十分の可能性がある

外壁塗装前には洗浄と下地処理が行われますが、この作業の質によって外壁塗装がどのくらい長持ちするかが決まると言っても過言ではありません。水を外壁に吹き付けて表面の汚れを落とす高圧洗浄や、古い塗料や落ちきらない汚れを電動工具や手作業で落とすケレン、塗料をしっかりと定着させる足付け(目粗し)など、塗料を塗る前にする工程はたくさんあります。

 

これらの工程を十分にせずに塗装作業に入ると、工事が終わって数年経ったころに剥がれや浮きなどの劣化症状が出てきます。

 

しかし、洗浄・下地処理が不十分でも完成直後は全く問題なく綺麗に仕上がって見えることが多いです。そのため、悪質な塗装業者だと人件費を浮かせるために洗浄・下地処理の工程を短くして手を抜いていることもあります。それでも完成した時に美しい仕上がりになっており、何ら問題ないように感じてしまうのです。

 

ですが、そんな綺麗な状態で仕上がっても、施工不良があると1年も経たずに剥がれなどの症状が発生することがあります。その時は、下地処理不足や洗浄不足など、業者の施工不良を疑いましょう。

塗装後の乾燥が不足している

外壁塗装では、下塗り・中塗り・上塗りと3回塗装を行います。そして、それぞれの塗装を行ったら十分に乾燥させる必要があります。塗料メーカーのカタログや仕様書に書かれている塗装間隔時間を元に塗料を乾燥させていますが、業者によってはこの時間を守らずさっさと次の塗装へと進めてしまうことがあるのです。

 

この塗装間隔時間を守らずに塗装をすると、しっかりとした下地ができず塗膜がうまく形成されません。密着性・耐久性も短くなり、耐用年数よりも短い時間で剥がれば浮きなどの劣化症状が生じることがあります。

下地に合った塗料が選ばれていない

外壁材の下塗にはフィラーやシーラーと呼ばれる「下塗り剤」が使われますが、これは下地の材質に合わせて正しく選ぶ必要があります。下地に合う下塗り材を使わないと、外壁の表面が整わず、中塗り・上塗りする塗料もうまく定着しません。定着が悪くなると、短期間で塗料の剥がれが発生してしまうのです。

正しい方法で塗装されていない

塗料は施工方法の通りに塗装しなければ長持ちさせることはできません。塗装に使う量や、使用する道具、塗装回数などが細かく定められているので、塗装業者はその決まりを守った上で作業を行う必要があります。他にも、現場の気温や湿度などによる微調整も必要になってきます。

 

つまり、塗料メーカーの定める施工方法を守りながら、職人の知識や経験によって高品質な外壁塗装工事が完成するのです。施工方法を守らず、経験・知識が不足している業者が施工を行うと、早い段階で剥がれなどの劣化症状が現れる恐れがあります。

 

また、悪徳な業者によっては塗料の費用を浮かすために水などの希釈材を多く使って薄めた塗料で施工を行うことがあるので、業者探しの際には質の高い業者であるかどうかの見極めも重要です。

塗装後に時間が経過している場合は経年劣化

塗装後10年など、かなりの時間が経ってから剥がれが生じた場合は、経年劣化が原因であることがほとんどです。雨風や紫外線に晒されることで、外壁の表面の塗膜は徐々に劣化し剥がれてきます。塗装後にどのくらいで剥がれるかは、塗料の種類・周辺環境によって異なりますが、塗料の種類別の耐用年数は大体以下のようになります。

 

  • アクリル塗料 約4〜7年
  • ウレタン塗料 約6〜10年
  • シリコン塗料 約8~12年
  • フッソ塗料 約15~20年
  • 無機塗料 約20年〜25年

 

上記は大体の目安のため、周辺環境によっては上記の年数よりも早く剥がれが生じる場合もあります。外壁塗装を行う際は、塗料の種類と耐用年数を確認した上でどの塗料を採用するのかを決めるようにしましょう。

 

外壁塗装が剥がれる症状

外壁塗装は、外壁の表面の塗膜が劣化することで剥がれてしまう症状です。塗膜が剥がれるということは、外壁の防水機能が失われることにつながるため、塗膜の剥がれを発見したら早いうちに対処しなければなりません。防水性が失われた部分から水が浸入すると雨漏りにつながる恐れがあるからです。

 

雨漏りは室内の天井や壁から水が落ちてきて、雨染みができるだけでなく断熱材や構造体である柱や梁を傷める危険性もあります。構造体が腐食すると家の寿命を縮めることにもなり、断熱材が傷むことで家の断熱性が損なわれることにもなるので早めの対処を心がけましょう。

剥がれを放置するとどんどん進行する

塗装が剥がれているにも関わらず、「ちょっとだけならいいか」と放置するのは危険です。塗膜は1箇所が剥がれるとどんどん剥がれる範囲が広がり、表面だけでなく下層の塗装までもが剥がれてしまいます。

 

剥がれる部分が広ければ広いほど、水が浸入しやすくなり、雨漏りが発生する事態へとつながります。雨漏りが発生すると柱などの構造部材の腐食にもつながり、補修を依頼した時には外壁の塗装工事だけでなく家全体の補修をしなければならないということにもなりかねません。そうなると、余分に費用を負担しなければならない可能性もあります。塗装の剥がれを発見したら、小さい範囲であってもまずは塗装業者に相談するようにしましょう。

建物の安全性が下がる

外壁塗装の剥がれを放置すると、それに連鎖して構造体の腐食や内部結露、カビ、サビなど劣化症状がさらに進行します。断熱性や防音性、耐震性も著しく低下するでしょう。

 

また、これらの症状は建物の構造そのものにも大きく影響するため、劣化がさらに進行すると建物が傾いたり天井が抜けたりする恐れも出てきます。最悪の場合、家が倒壊するというリスクもあり、非常に危険です。

建物の資産価値が下がる

外壁塗装の剥がれを放置すると、建物の資産価値を下げることにもつながります。特に、将来売却を検討しているのであれば、定期的なメンテナンスを行って建物の資産価値を維持することが重要です。

 

外壁塗装の剥がれ補修方法

外壁塗装の剥がれは放置すると雨漏りなどの様々な劣化症状が連鎖して生じる恐れがあります。剥がれを発見したら早めの補修をおすすめします。塗装の剥がれは、程度によっては自分で補修することも可能です。また、プロにお願いする場合にはいくつかの補修方法があります。自分で補修する場合、プロに補修を依頼する場合の補修方法について見ていきましょう。

自分で補修する

塗装剥がれの症状が軽いようであれば、自分で補修することも可能です。補修は以下の手順で行います。

 

  1. 外壁の汚れを綺麗に洗い流す(必要に応じて高圧洗浄機を使う)
  2. 外壁専用のパテやシーリング(コーキング)などの補修材を使って補修する(ひび割れがあれば一緒に補修しておく)
  3. 下地処理を行う(養生シートを貼って他の部分が汚れないように予防する)
  4. 下塗り・中塗り・上塗りの外壁塗装を行う

 

自分で外壁塗装を行う場合、使用塗料のメーカーが提示している用法・容量を守って塗装をするようにしましょう。

プロに補修してもらう

プロに補修をお願いする場合、3つの方法があります。

 

  • 塗り替え
  • 張替え
  • カバー工法

 

この3つの補修方法について見ていきましょう。

塗り替えで補修する

外壁塗装の塗り替えとは、上塗りで剥がれた箇所を補修していく方法です。外壁塗装の工程は以下のようになります。

  1. 足場の設置をする
  2. 高圧洗浄で表面の埃・汚れ・苔・剥がれかけた塗膜などを洗い流す
  3. ひび割れやサビなどの劣化部分を補修する下地処理を行う
  4. 非塗装面を養生シートで覆って塗料の汚れなどが付着しないように保護する
  5. 下塗り・中塗り・上塗りを行って丁寧に外壁塗装を行う
  6. 足場を解体し、工事は完了

 

上記のような工程で外壁塗装工事が行われます。

張替えで補修する

張替え工事とは、既存の外壁材を剥がして新しい外壁材に張り替える工事のことです。張替え工事を行うメリットは、新しい外壁にリフォームできるため防水性・断熱性などの機能を挙げられる点です。

 

また、古い外壁材を撤去した時に建物内部の下地や防水シートなどの状態も確かめられ、劣化していれば一緒に交換することができます。デメリットは、工期が長くなり費用が高くなる点です。

 

張替え工事の工程は以下のようになります。

 

  1. 足場を設置する
  2. 既存外壁材を解体し、電気メーターなどの付帯部も取り外しを行う
  3. 構造体の劣化状況を確認し、腐食や劣化があれば取り替えや補強工事を行う
  4. 透湿シートの補修や張替え、水切り金物などの補修や取り替えを行う
  5. 新しい外壁材に合わせて下地胴縁を施工する
  6. 新しい外壁本体の施工を行う(サイディングの場合、建物のコーナー部分に役物の施工を行い、サイディングのジョイント部分やサッシなどの開口部周りにシーリングを打つ)
  7. 外壁材の施工完了後に電気メーターなどの付帯部の復旧や取り付けを行う
  8. 足場を撤去し、工事は完了

 

張替え工事では、新しい外壁材を選べるので外観のイメージチェンジをすることも可能です。

カバー工法で補修する

カバー工法とは、古い外壁の上に新しい外壁を重ね貼りする外壁改修工事です。カバー工法を行う場合、軽い金属サイディングを貼って仕上げることが多いです。外壁の剥がれが広範囲で発生している場合にこの手法が採用されることがあります。張替え工事と違い、既存の外壁材を剥がして撤去・処分でき、その分工事費用を浮かすことができます。

カバー工法の工程は以下のようになります。

 

  1. 既存外壁の劣化や傷みがないかを確認する(大きな異常がある場合、カバー工法ができない可能性がある)
  2. 足場を設置する
  3. 外壁を貼る前に外壁の下端に土台水切りを設置し、水が中に浸入するのを防ぐ
  4. 既存外壁の表面に新しいサイディングを打ち付ける胴縁を留め付け(サイディングを直張りしないことで、外壁内の通気性を高めて雨漏りや結露を防げる)
  5. 窓サッシなどの周辺に見切り材を取り付ける
  6. 新しいサイディングを貼り付ける
  7. 防水箇所をシーリング(コーキング)し、乾燥させる
  8. 足場を撤去し、工事は完了

 

足場を撤去し、仕上がりをチェックして問題なければ工事の完了です。

 

外壁塗装の剥がれ補修にかかる費用

外壁塗装では、外壁の塗装・張替え・重ね貼り(カバー工法)の3種類があります。それぞれの補修にかかる費用相場を見ていきましょう。

サイディング外壁の塗装補修

サイディングの外壁塗装は、約30坪の家で約60〜100万円程度かかります。この費用の中には、塗料・養生シート・飛散防止ネット・シーリング材などの材料費と、現場での作業費用がかかります。大きく金額の差が出るのは、塗料の金額です。塗料は種類によって金額が異なります。

 

  • アクリル塗料 1m2あたり1,200〜1,800円程度
  • ウレタン塗料 1m2あたり1,800〜2,200円程度
  • シリコン塗料 1m2あたり2,000〜3,000円程度
  • ラジカル塗料 1m2あたり2,500〜3,500円程度
  • フッ素塗料 1m2あたり3,000〜5,000円程度
  • 無機塗料 1m2あたり4,500〜5,850円程度

 

使用する塗料によって金額が大きく異なり、トータルすると数十万円もの差が出ます。安い塗料を選びたくなるかもしれませんが、安いものほど耐用年数が短いためすぐに劣化症状が出る可能性があります。

長期的に見ると、価格の高い塗料の方が耐用年数も長いためトータルコストを抑えられる場合もあるでしょう。今後のライフプランや費用面も考えて塗装工事に使う塗料を選ぶようにしてください。

サイディング外壁の張替え補修

2階建ての一戸建ての場合、サイディングの張替え工事には大体180〜280万円程度の費用相場がかかります。

全体ではなく、外壁の一部を張り替える場合、劣化の具合によりますが15〜60万円程度かかってきます。ただ、部分的な工事で問題ないかどうかは業者に現場を見てもらって判断してもらうことが必要です。

サイディング外壁の重ね貼り補修(カバー工法)

サイディング外壁の重ね貼り(カバー工法)補修工事の場合の費用相場は、約150万円程度かかります。費用は外壁材のグレードによって変わってきます。

 

外壁塗装の剥がれ補修で使える保証

外壁塗装の剥がれ補修で使える保証について解説していきます。

外壁塗装会社が自社で行っている保証

1つ目は外壁塗装会社が自社で行なっている保証制度です。塗料の種類に関係なく保証制度が適用されるというメリットがあります。一方で、会社が倒産した時に保証制度が適用されなくなるという欠点があります。また、業者によっては保証をお願いしても何かと難癖つけて断られるというトラブルもあるようです。保証期間は3年間・5年間・10年間と会社によって異なります。

塗料メーカーの製品保証

2つ目は塗料メーカーの保証制度です。保証制度が適用されやすく、メーカー保証なので倒産の心配がほとんどありません。また、メーカーが責任を持って行うので、保証を断られる心配もないでしょう。

 

ただし、塗料メーカーの製品保証の場合、特定の地域や塗料にしか適用されないことがあります。また、戸建て住宅ではほとんど適用されないことや、メーカーが認定した業者に依頼しなければならないという条件もあるため注意が必要です。

リフォーム瑕疵保険

リフォーム瑕疵保険とは、工事で瑕疵が発生した場合に適用できる保証制度のことです。

リフォーム瑕疵保険に加入している業者登録をしなければなりませんが、外壁塗装会社が倒産しても保険が適用されるため、信頼性が高い保険でもあります。リフォーム瑕疵保険に加入していれば、塗装した全ての部位を対象に瑕疵保険が適用されます。また、塗料の種類も問わずに保証制度が適用されるため、何か不備が生じた時にも安心です。

外壁塗装で受けられるメーカー保証は少ない

外壁塗装でメーカー保証が受けられることは説明しましたが、実はほとんどの塗料メーカーでは外壁塗装での保証を行っていません。その理由は、管理の難しさにあります。

 

塗料は現場の職人によって使われますが、塗料メーカーは現場の職人が正しく塗料を使っているかどうかまで判断することができません。職人の技術によって品質にも差が出るため、塗料に不具合が発生した時に塗料自体に問題があったのか、職人の使い方やスキルに問題があったのか判断するのが難しい部分があります。

 

そのため、メーカー保証では技術力の認められた特定の塗装業者でなければ保証が適用されないのです。また、全ての塗料が保証対象になるわけでもないため、メーカー保証を付ける際には塗料が保証対象であるか、依頼する業者がメーカー保証適用できる業者であるかどうかを確認しましょう。

 

外壁塗装で保証を受けられる範囲はどこまで?

外壁塗装では保証を受けられる範囲が決まっています。その範囲について見ていきましょう。

外壁が色褪せている

外壁塗装工事後、1~2年しか経過していないのに工事の直後よりも色褪せが生じている場合だと、保証が適用される可能性が高いです。外壁塗装の色褪せを放置すると塗膜が剥がれて防水機能が失われる可能性があるため、色褪せを発見したら早めに対応してもらいましょう。

外壁にチョーキング現象が発生している

チョーキング現象とは、塗膜の劣化で白いチョークの粉のような物が浮き上がる現象のことです。

塗膜の劣化でチョーキング現象が発生しますが、時に施工不良で早い段階でチョーキング現象が発生することがあります。施工不良によるチョーキング現象であれば、保証対象になる可能性が高いです。

外壁がひび割れている

ひび割れは経年劣化で生じることが多いですが、施工不良によって生じる場合もあります。

施工不良であれば、保証が適用される可能性があります。ただし、シーリング部分の塗膜がひび割れた場合には、保証の対象にはならないことが多いです。

外壁が剥がれている

塗装したにも関わらず、数年で塗膜が剥がれた場合、施工不良が疑われ、保証の対象になります。ただ、塗装して10年以上経過している場合は経年劣化によるものと判断されるため保証が適用される可能性は低いです。

外壁塗装で保証対象外になる内容は?

外壁塗装の保証では、保証対象外になる場合もあります。その保証対象外になる内容について見ていきましょう。

火災・天災が原因の場合

火災や天災が原因で損害が生じた場合、保証対象外になります。火災・天災による損害に対しての保証を適用させたい場合は、火災保険が使われることが多いです。

管理不足による症状の場合

例えば、工事後すぐに小さなひび割れがあるのに放置して水漏れが起きた場合、管理不足による症状と判断され保証対象外となります。少しでも不具合を発見したら、早めに塗装工事をしてくれた工事業者に連絡して対応してもらうようにしましょう。

人為的な原因の場合

例えば、車による衝突事故による外壁の剥がれが生じるなど、人為的な事故などが原因の場合、保証は対象外になります。

塗装業者以外による補修をした場合

工事を受けた塗装業者以外や、自分で勝手に補修した場合、保証が受けられなくなります。

自分で補修することは決してせずに、気になる部分を見つけたら依頼した塗装業者に相談するようにしてください。

 

外壁塗装で剥がれにくい塗料

外壁塗装工事による補修をするなら、剥がれにくい塗料を使いたいですよね。剥がれにくい塗料とは、耐久性の高い塗料ということです。ここでは、おすすめの外壁塗料を5つご紹介しています。

日本ペイント「パーフェクトトップ」

日本ペイントで販売されているパーフェクトトップです。外壁塗装の塗料の中でも圧倒的に高い人気を誇っています。人気の理由は、防藻・防カビ機能があり、高耐候性がありながら耐用年数が10〜15年と長く、単価が2,200〜2,700円/m2と比較的手頃な価格で使える点です。耐久性も優れているため、長期目線で見るとかなりお得に使える塗料でもあります。

 

パーフェクトトップの他にも「パーフェクトシリーズ」として様々な商品が出ています。耐久性・防汚性に優れ、色褪せも少ないため外観の美しさを保つことが可能です。一部の製品には長期保証もついているので、安心して使えます。

エスケー化研「エスケープレミアムシリコン」

エスケー化研のエスケープレミアムシリコンは、美しい艶と耐久性の高さが特徴のラジカル塗料です。艶のある仕上がりが特徴ですが、その仕上がりは購入者によっては艶がありすぎるという意見もあり、好みが分かれます。耐用年数が14〜16年程度で、単価が2,200〜2,700円/m2です。

 

また、エスケー化研では「プレミアムシリコンシリーズ」を出しており、耐候性に優れて外部の厳しい条件にも対応しています。防水性も高く色の鮮やかさを長期間維持します。

防カビ・防藻効果もあるので、外壁が清潔に保たれる点も嬉しいポイントです。

エスケー化研「クリーンマイルシリコン」

エスケー化研のクリーンマイルシリコンは、耐候性・耐久性に優れ、防カビ・防藻性も備わった高機能のシリコン塗料です。耐用年数が14〜16年程度で、単価が2,200〜2,700円/m2程度します。他の同グレードのシリコン塗料よりも耐用年数が高く、耐久性の高さが特徴です。透湿性により結露も防止されるため、非常に長持ちします。

アステックペイント「超低汚染リファイン1000Si-IR」

アステックペイントの超低汚染リファイン1000SI-IRは建物の美観を保持する「美観保持機能」と「遮熱機能」を持った高機能のシリコン塗料です。耐用年数が16~19年程度で、単価が2,600〜3,100円/m2程度します。他のシリコン塗料に比べ美観が保てるという機能が高い上に、耐用年数が高いのが特徴です。

OK-DEPOT「スーパームキコート」

OK-DEPOTのスーパームキコートは、耐用年数20〜30年と非常に耐久性の高い塗料です。

石やガラスなどの無機物で作られており、紫外線で劣化しにくく燃えにくい特徴もあります。また、塗料の匂いも気になりにくくひび割れにも強いなどたくさんのメリットがある塗料です。単価は3,700〜4,200円/m2と少し高額ですが、耐用年数や耐久性の高さを考えると長期的に見ればトータルコストが安くなる可能性があります。

日進産業「ガイナ」

日産産業のガイナは、宇宙航空研究開発機のう(JAXA)の高性能断熱塗材の技術を一般家庭用に改良した塗料です。ロケットの先端部にも使われているほど、耐久性と断熱性能が高い塗料でもあります。

 

遮熱性・断熱性に優れているため、室内を夏は涼しく・冬は暖かくなるように保ってくれる塗料とも言われており、性能の高さが伺えます。耐用年数は15年程度で、単価は5,000〜5,500円/m2とです。高額に感じますが、発がん性物質であるホルムアルデヒドの発散量が非常に少なく、臭いの発生も最小限にまで抑えられることから近隣にも優しい塗料でもあるので、費用対効果が高いと言えます。

 

外壁塗装の剥がれ補修をした事例

ここからは外壁塗装の剥がれ補修をした事例をご紹介します。

岐阜県関市 鎧(よろい)張り外壁 修繕 木部塗装

https://www.p-miwa.co.jp/sekou/117758.html

before after
  • 材料名:超低汚染プラチナリファイン2000MF-IR
  • リフォーム期間:41日間

木造民家で使われる鎧張りをされた家の外壁を修繕することとなりました。施工前は苔の発生や塗装の剥がれなど、たくさんの劣化症状が見られるため、塗装による補修を行います。

 

表面の汚れを落とし、シーリングの充填をしていきます。劣化の激しい箇所の木部は取り外して新しい木部に張替えを行いました。その後、外壁と付帯部の塗装工事を行うことで、外観の補修は完了です。木部が補修され、美しい外観が復活しました。

岐阜県加茂郡坂祝町 シャッターボックス取付 モルタル壁・倉庫・塀塗装工事

https://www.p-miwa.co.jp/sekou/118031.html

before after
  • 材料名: 超低汚染プラチナリファイン2000MF-IR
  • リフォーム期間:32日間

 

施工前はチョーキング現象や汚れの付着、ひび割れが見られました。また、樋の退色や軒天の表層の剥がれも見受けられます。全体的に外観の劣化症状が進行しているため、外壁塗装に加えて付帯部の補修も行っていきます。

 

高圧洗浄で外壁を洗い流し、シーリングの充填を先に行いました。続いて外壁塗装を行い、付帯部分の塗装工事も行うことで、綺麗な外観に生まれ変わりました。

岐阜県関市 和風住宅 サイディング塗装

https://www.p-miwa.co.jp/sekou/117650.html

before after
  • 材料名: 超低汚染プラチナリファイン2000MF
  • リフォーム期間:36日間

 

施工前は、外壁にチョーキング現象が見られました。また、樋は退色しており、藻が発生していました。他にも屋根の水切りや破風・庇・雨戸なども退色しており、軒天は塗装が剥がれてくたびれた状態です。外観全体に劣化症状が現れているため、外壁塗装と張替え工事・付帯塗装を行って外観を復活させていきます。

 

まずは劣化している部分のサイディングの張替え工事を行います。続いて劣化の程度が比較的軽度な部分のサイディングは外壁塗装で補修を行いました。色はクリーム色で外観も優しい雰囲気になっています。劣化した樋などの付帯部分にも塗装を行い、外壁とともに綺麗な状態に生まれ変わり、美しい外観が出来上がりました。

 

まとめ

外壁塗装の剥がれの補修について解説しました。外壁の剥がれは放置するとどんどん進行していき、雨漏りや構造材の腐食などにつながる恐れがあります。建物の劣化を防ぐためにも、剥がれを発見したら早めに業者に相談して何かしらの対処をしてもらうようにしましょう。三輪塗装では、無料相談や無料見積もりを随時行っております。岐阜県で外壁塗装が剥がれて不安な方は、ぜひ三輪塗装へいつでもお問い合わせください。

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