屋根塗装の時期を見極めるベストなタイミングはいつ?適切な目安を解説

公開日:2024.5.30 最終更新日:2024.5.31

「そろそろ屋根塗装をしたいけど、どの季節にやったらいいんだろう?」

「屋根塗装をしてからだいぶ年数が経ったけど、そろそろ屋根塗装した方がいいのだろうか?」

このような悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

 

「屋根塗装は屋根が剥げてきたらやればいいや…」といった考えの方も多いですが、屋根塗装に最適な時期や経過年数があります。

 

そこでこの記事では屋根塗装の時期を見極めるベストなタイミングを紹介します。また、屋根塗装のタイミングだけではなく、屋根塗装でかかる工事日数や費用、費用を抑えるコツ、おすすめの屋根材・塗料、屋根塗装における注意点も紹介しますので、参考にしてみてください。

 

目次

屋根塗装に最適な時期

屋根塗装に最適な時期は季節や年数によって決まります。よく言われる「屋根塗装は10年から」といった通説がありますが、季節や経過年数によって異なりますので、どのパターンに当てはまるか確認が必要です。

 

ここでは屋根塗装に最適な時期を「季節」と「年数」にフォーカスして解説します。

季節

屋根塗装に最適な季節は春となっています。以下では何故春が最適なのかについて解説します。また、他の季節についても解説しますので、併せて参考にしてください。

春は屋根塗装にとって理想的な時期の1つです。寒さが和らぎ、乾燥した日が増えるため、塗料が効果的に乾燥しやすくなります。

 

また、春は雨の少ない季節であるため、屋根が十分に乾いていることが期待できます。屋根塗装業者の予約が混み合う可能性があるので、早めの予約がおすすめです。

春に比べれば劣りますが、夏も屋根塗装に適した季節です。日照時間が長く、気温が高いため、塗料が素早く乾燥しやすいです。

 

ただし、直射日光が強すぎる日は、塗料が早く乾燥してしまい、塗りムラや剥がれの原因になる可能性があるため、日陰を利用して塗装作業を進めることが大切です。

春に比べれば劣りますが、秋は気温が比較的安定し、雨の少ない日が多いため、屋根塗装に適した季節です。

 

また、夏の暑さが和らぎ、外気温が下がることで、塗装作業を行いやすくなります。ただし、秋は落ち葉や雨の影響で屋根が汚れやすいので、塗装前に屋根のクリーニングを行うことが重要です。

冬は屋根塗装にはあまり適していない時期です。低温のため、塗料が十分に乾燥せずに凍結する可能性があります。

 

また、天候が不安定であり、雨や雪が多いため、塗装作業が中断されるリスクが高くなります。冬に屋根塗装を行う場合は、気象条件を注意深く確認し、専門家と相談することが必要です。

 

屋根塗装の最適な時期は、地域や気象条件によって異なりますので、専門家と相談しながら、最適な時期を選択することが重要です。

年数

「季節」にフォーカスした屋根塗装に最適な時期を紹介しましたので、今度は「年数」にフォーカスした屋根塗装に最適な時期を解説します。

 

屋根塗装の最適な時期は、建物の年数によって異なりますが、一般的には新築後の5年目から10年目、10年目から20年目、20年目以降が重要な時期とされます。

 

定期的な点検とメンテナンスを行うことで、屋根の寿命を延ばし、建物全体の価値を保護することができます。

 

それでは各年数によってどのような特徴があるか見ていきましょう。

新築後の5年目から10年目

新築後の屋根は最初の数年間は比較的耐久性が高く、特に問題が生じにくい場合があります。

 

しかし、5年目から10年目にかけて、屋根の塗料や防水材料の劣化が始まる可能性があります。この時期に屋根を定期的に点検し、必要に応じて塗装を行うことで、屋根の寿命を延ばすことができます。

10年目から20年目

屋根の塗料や防水材料は10年目から20年目にかけてさらに劣化が進行し、屋根の保護能力が低下します。

 

特に日光や気候の影響を強く受ける場合は、劣化が早まる傾向があります。この時期に屋根塗装を行うことで、屋根の耐久性を向上させ、建物全体の価値を保護することが重要です。

20年目以降

20年目以降の屋根は、劣化が著しく進行している可能性が高くなります。塗料の剥がれやひび割れ、防水材料の劣化などが顕著に現れる場合があります。

 

この時期には、屋根の状態を定期的に点検し、必要に応じて全面的な塗装や修理を行うことが不可欠です。適切なメンテナンスを行わない場合、屋根の損傷が建物全体に影響を及ぼす可能性があります。

 

屋根の種類

みなさんのお家の屋根はどんな屋根でしょうか。屋根の種類によっては、塗装が必要ないものや、塗装の時期が異なるものなどがあります。まずはお家の屋根がどの屋根材なのか確認しましょう。

瓦屋根

瓦屋根とは、瓦で作られた屋根です。瓦は飛鳥時代の少し前に中国から日本に普及されたと記録があるほど、古くからある屋根材になります。瓦屋根は割れやすいというイメージですが、原料は粘土でできており、耐久性に優れています。また、瓦屋根にも3種類ほど種類があります。

セメント瓦

セメント瓦は、砂とセメントでできた瓦のことです。セメントで大量生産できるので、コストが安くなりますが、その反面割れやすく、見た目も古いので、現在ではあまり使われていない瓦になります。

陶器瓦(釉薬瓦)

陶器瓦は、瓦を釉薬というもので表面をコーティングしたものです。青や黒色などの見た目でつるつるとした瓦です。太陽の光でテカっている瓦は、陶器瓦だとみていいでしょう。

無釉瓦(いぶし瓦、素焼瓦)

無釉瓦は、瓦の表面に釉薬を塗っていないものです。日本の瓦ではいぶし瓦、西洋のものではS形瓦がこれに当たります。粘土を焼いてそのままの状態なので、表面はつるつるではなく、マットな感じになります。表面に塗装がされていないので、この瓦は塗装のメンテナンスが必要ありません。ひび割れや破損した場合には、破損した1枚だけ交換すれば大丈夫です。

 

瓦屋根は、瓦屋根の組み方の特徴から、地板や防水シートとの間に空気層があるため、断熱性能がガルバリウム鋼板などの屋根と比べて高いメリットがあります。重みがあるので、耐震性が低くなるということもありますが、現在では、耐震性のことも考えられた軽い瓦の商品も出ています。

トタン屋根

トタン屋根とは、亜鉛めっき鋼板を使用しようした屋根です。他の屋根材よりも安く手に入るものですが、断熱性や耐久性が低いので、あまり住宅には向いていません。工場や倉庫などの屋根に使用されていることが多いです。

また、トタン屋根は錆びやすいので、もし屋根材に使っているのであれば、定期的に錆びを落とすケレン作業や塗装で錆止めをしてメンテナンスをしてあげる必要があります。

ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板は、アルミニウムと亜鉛合金めっきの鋼板になります。耐久性が高く、見た目もお洒落であるため、最近の若い世代に選ばれている屋根材・外壁材になります。トタンよりもさびにくいですが、メンテナンスを全くしなくていいものではありません。トタンと同様、亜鉛めっき鋼板なので、サビが起こってしまいます。15年くらいを目安に塗装をする必要があります。

スレート屋根

スレート屋根とは、セメントを原料とし、厚さ5㎜ほどのうすい屋根のことを指します。コロニアルやカラーベストと商品名で呼ぶこともあります。本来スレートというのは、薄く平たい石でできた天然の屋根のことですが、天然の薄い平たい石は高価なものなので、日本ではほとんど見かけません。大量生産のできるセメントで薄く平たく生成し、天然スレートのようにしたものが、日本でスレート屋根と呼ばれています。

 

軽くて施工も簡単、価格も安いということから、阪神淡路大震災の後にスレート屋根が普及しました。ですが、価格が安いことから性能は高くはなく、数年でボロボロになってしまうケースが多く、葺き替えを検討せざるを得ない場合もあります。また、昔のスレート屋根では、アスベストが使用されていることもあり、アスベストを撤去するには30〜50万円の撤去費用がかかる問題もあります。

 

こんな症状が表れたら屋根塗装すべき

屋根にどんな症状が出たら屋根塗装をするべきか疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。

 

屋根にはさまざまな症状が現れる場合があり、その状態によって屋根塗装が必要かどうかが異なります。以下に、屋根に出た症状とその対処法について解説します。

錆び・色あせや劣化

屋根の色が褪せたり、塗膜が剥がれたりしている場合、劣化が進行している可能性があります。この場合は、屋根塗装が必要です。新しい塗料を塗ることで、屋根の保護機能を回復させることができます。

ひび割れや剥がれ

屋根にひび割れや塗膜の剥がれが見られる場合、雨水が浸入しやすくなっている可能性があります。このような場合も、屋根塗装が必要です。

 

ひび割れや剥がれた部分を修復し、新しい塗料を塗ることで、屋根の耐久性を向上させることができます。

カビやコケの発生

湿度が高い日本では住まいを守る屋根にカビや苔が発生してしまう場合があります。屋根にカビや苔が発生している場合、これらの生物が屋根材を腐食させる可能性があります。

 

カビや苔を除去し、屋根表面を清掃した後、屋根塗装を行うことで、再発を防ぎながら屋根を保護することができます。腐食を放置してしまうと、屋根に穴が空いてしまったり、雨漏りしたりしてしまい危険ですので、カビや苔の発生がみられた場合、すぐに対処しましょう。

屋根が破損した場合

屋根が破損してしまうと、住環境にいちじるしい悪影響を及ぼします。そのため、屋根もしくは屋根材の破損がある場合は即屋根の修理また、屋根塗装を行いましょう。

漏水や浸水

屋根から漏水や浸水が発生している場合、屋根材や防水層に問題がある可能性があります。

 

漏水や浸水を放置すると、建物全体に損傷を与える恐れがあるため、早急に修復が必要です。屋根塗装だけでなく、屋根の修理や補修も行う必要があります。

 

屋根塗装でかかる工事日数

一般的に、1階建ての一般的な住宅の場合、屋根塗装の工事日数は約3日から7日程度とされています。屋根塗装にかかる工事の日数は屋根の状況をはじめとしてさまざまな要因が絡んできます。以下ではどのような要因が考えられるかその要因を紹介します。

屋根の状態

屋根の状態によって、工事日数が変わります。劣化が進んでいる場合や修理が必要な箇所がある場合、その修復作業に時間がかかります。

屋根の面積

屋根の面積が広いほど、塗装作業にかかる時間も増えます。大規模な屋根の場合、足場の組み立てや作業範囲の移動に時間がかかるため、工事日数が増えることがあります。

天候条件

天候条件も工事日数に影響を与えます。雨や風の影響で作業が中断される可能性があるため、天候によって工事日数が変動することがあります。

屋根塗装の作業内容次第

屋根塗装には、下地処理や洗浄作業、塗装作業など、複数の工程が含まれます。作業内容によって、工事日数が変わります。

 

このように、上記の要因によって屋根塗装でかかる工事日数は異なります。建物の状態や作業範囲、天候条件などを考慮し、業者との打ち合わせを行うことで、より正確な工事日数の見積もりを得ることができます。

 

屋根塗装でかかる費用

屋根塗装の費用は、様々な要素によって変動します。一般的には、屋根の面積や形状、材料の種類、塗装方法、業者の料金体系などが影響を与えます。

 

相場としては約40万円〜100万円となってきますが、以下の要因次第で価格は大きく変動しますので、一つの目安としてください。以下では屋根塗装の費用にかかわる要因を紹介します。

屋根の面積と形状

屋根の面積が広いほど費用も高くなります。また、屋根の形状が複雑である場合や、突出部や障害物がある場合は、作業の難易度が上がり、費用も増加します。

材料の種類

使用する塗料や補修材料の種類によって費用が異なります。高品質な塗料や耐久性の高い材料を選択すると、初期費用は高くなりますが、長期的なメンテナンス費用を抑えることができます。

塗装方法

塗装方法によって費用が異なります。一般的な塗装方法としては、ローラー塗装やスプレー塗装などがあります。塗装の手法によっては、作業時間や材料の消費量が変わり、費用に影響を与えます。

業者の料金体系

業者によって料金体系が異なります。作業料金や材料費、追加工事費などが含まれるかどうか、また、消費税や廃材処理料などの追加費用があるかどうかを確認しましょう。

 

一般的に、一戸建て住宅の中規模な屋根塗装の場合、数十万円から数百万円程度の費用がかかることがあります。ただし、これはあくまで目安であり、具体的な費用は上記の要素によって異なります。最も適切な費用を把握するためには、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することが重要です。また、安価な業者を選ぶだけでなく、信頼性や技術力なども考慮に入れて選択しましょう。

 

屋根塗装の費用を抑えるコツ

屋根塗装の費用は決して安いものではありません。そのため、少しでも屋根塗装にかかるコストを下げようと考えている方も多いでしょう。ここでは屋根塗装の費用を抑えるコツを紹介します。

見積りを比較する

複数の業者から見積もりを取り、価格や内容を比較しましょう。安価な見積もりだけでなく、品質や信頼性も考慮して選びましょう。

 

複数の会社から見積りを行うと、どの会社が費用をふっかけているのか、お得なのかが分かりますので、屋根塗装を行う際の相見積は必須です。

塗装のタイミングを見極める

屋根の状態や塗装の必要性を診断し、必要なタイミングで塗装を行いましょう。割れや落ちた塗膜などの状態を見極め、効率的に対処します。

塗料の選定

長期間持続する耐久性の高い塗料を選びましょう。低価格の塗料でも長期間の保護を提供するものがありますので、メーカーや種類を比較して選択しましょう。

DIYに挑戦する

簡単な塗装作業であれば、DIYで挑戦することも考えられます。塗料代や人件費を抑えることができますが、専門的な作業はプロに依頼しましょう。

定期的なメンテナンス

塗装が劣化する前に、定期的なメンテナンスを行いましょう。予防的な対策を行うことで、長期的な費用を抑えることができます。

業者の選定に注意する

優良な業者を選ぶことで、作業の品質や施工技術が向上し、長期間の安心を得ることができます。口コミや評判、過去の実績などを調査し、信頼できる業者を選びましょう。

補助金や割引制度を利用する

地域や自治体によっては、屋根塗装の補助金や割引制度が設けられている場合があります。これらの制度を利用することで、費用を抑えることができますので、情報を収集して活用しましょう。

現地調査を行う

業者に見積もりを依頼する前に、現地調査を行い、作業範囲や状況を正確に把握しましょう。正確な情報を提供することで、見積もりの精度が向上し、不要な費用を省くことができます。

契約内容を明確にする

契約書の内容や料金について、十分な理解を得ることが重要です。不明確な点や不安な箇所があれば、遠慮せずに業者に質問し、納得した上で契約を行いましょう。

 

これらのコツを活用することで、屋根塗装の費用を効果的に抑えることができます。しっかりと計画を立て、適切な判断を行いながら、安心して屋根塗装を行いましょう。

 

屋根塗装でおすすめの塗料

屋根塗装に使用される塗料は様々あります。それぞれの特徴や性能、費用相場などをまとめて解説しますので、これから屋根塗装を検討される方は、ぜひ参考にしてみてください。

シリコン塗料

シリコン塗料は、塗料の中で、費用・性能・長持ちの観点から総合的に評価されている塗料なので、もっとも人気が高い塗料になります。

価格と耐用年数

シリコン塗料は、1㎡あたり2,000〜3,500円程度で、塗装の費用は屋根の大きさや塗装会社によって異なりますが、約35〜45万円です。耐用年数は13年と塗料の中では比較的長く保つ塗料になります。

性能

一口にシリコン塗料と言っても、性能や機能性も幅があり、グレードも異なりますが、一般的には、耐水性・耐熱性の性能があるので、雨や湿気、太陽の熱で塗料がすぐに剥がれることはありません。どの塗料を選べばいいのか分からないという場合は、とりあえずシリコン塗料を選んでおけば間違いはないでしょう。

アクリル塗料

アクリル塗料は、値段が安い塗料としてよく知られている塗料です。

価格と耐用年数

価格としては、1㎡あたり1,500円前後で、塗装費用は約15万円と言われています。耐用年数は、約5〜7年で短めです。

性能

安いことには理由があるように、アクリル塗料は、性能があまり高くはありません。紫外線に弱いので、劣化が早く、数年で表面がボロボロと剥がれてくるケースがあります。こんな塗料ではありますが、短いスパンで、屋根の色を定期的に変えていきたいという場合や、とりあえずそのときだけ安く済ませたいという場合には、アクリル塗料を選ぶのがいいでしょう。何度も塗り直しをする場合には、アクリル塗料は長い目で見ると費用が高くなることもあるので、今後何年塗り直しをするのかを考えたうえで、塗料を選ぶようにしましょう。

ウレタン塗料

ウレタン塗料は、アクリル塗料の次に価格が安い塗料として知られています。

価格と耐用年数

価格は1㎡あたり1,500〜2,200円前後で、塗料費用は約25万円です。耐用年数は、約8年となっています。

性能

ウレタン塗料も安いので、あまり性能は高くはありませんが、アクリル塗料よりも少し光沢がある仕上がりになるので、高級感のある外観になるのが特徴です。また、アクリル塗料同様に、紫外線に弱いので、メンテナンスの時期も早くなります。ウレタン塗料を使う部分としては、費用を抑えるため、雨樋や戸袋などの家の細かい部分に採用するというケースもあります。そうすることで、家全体の塗装費用を抑えることができます。

フッ素塗料

フッ素塗料は、費用も高く耐用年数も長い高級な塗料になります。

価格と耐用年数

価格は、1㎡あたり4,000〜5,000円ほどで、塗装費用は約50万〜70万円、耐用年数は約18年になります。

性能

フッ素は親水性があるので、雨水とともに埃や汚れを落としてくれる効果があるので、耐用年数も長くなり、お手入れする時間がない人にとってはうってつけの塗料になります。しかし、費用が高いので、手を出しにくい塗料にはなりますが、メンテナンス時期が長くリフォームも必要ないので、長い目で見れば、お得な塗料になります。

無機塗料

無機塗料はフッ素塗料と同じく高価で耐用年数が長い塗料になります。またこの塗料は施工の技術が求められるので、腕の悪い職人が扱うと、仕上がりが悪くなる可能性があります。

価格と耐用年数

価格は1㎡あたり4,500〜5,500円、塗装費用は約70万円、耐用年数は、約20〜25年になります。

性能

無機物を配合させた塗料なので、経年劣化しにくく、コケやカビも生えにくい特徴があります。また、防汚性にも優れているので、汚れにくい性質もあります。この性質から、無機塗料の上に違う塗料を塗っても剥がれてしまうので、無機塗料を塗ったら再塗装ができないという特徴もあります。

 

 

屋根塗装の注意点

屋根塗装を行う場合、様々なトラブルが発生する可能性があります。トラブルを未然に防ぐことも重要ですが、トラブルが発生した際に冷静に対応できるように様々な事例を知っておくことは大事です。ここでは屋根塗装を行う際に考えられる注意点を紹介します。

梅雨時期や台風シーズンは避けよう

屋根塗装の時期を選ぶ際には、梅雨時期や台風シーズンを避けるのがポイントです。リフォームの方法や種類、外壁塗装との関連性も考慮し、無料の見積もりを依頼しましょう。

温度にも注意しよう

現在の気温や紫外線の影響次第ではうまく屋根塗装できないケースも考えられますので、スムーズな施工を進めるには工事を依頼する時期をしっかり考える必要があります。

落雪に注意

北海道など、屋根の上に多くの積雪がある地域は屋根塗装をした年は雪が流れてしまい、落雪が起きてしまうケースがみられます。積雪の多いエリアに自宅を保有している場合は、屋根塗装と同時に雪止めを必ず付けるようにしましょう。

 

雪止めにはアングルタイプや羽根つき、扇形といったさまざまなタイプがありますので、自身の住宅にあったものを取り入れましょう。

塗料や屋根材の選択に注意

長い耐久性や耐候性を持つ塗料や屋根材を選ぶことが重要です。高品質な塗料を選ぶことで、塗装の効果を長期間にわたって維持できます。地域によっては屋根が高温になってしまったり、積雪があったりとその環境は様々となっています。家のデザインもそうですが、地域の特性にあった塗料や屋根材を選択するようにしましょう。

屋根塗装の補助金をもらうのに多大な時間がかかってしまう

屋根塗装の塗装工事を行う際に大きな助けとなるのが、各自治体や商工会議所などが用意している補助金や助成金です。しかし、補助金や助成金は条件が厳しい場合があり、書類をすぐに揃えるのが難しいケースもあります。

 

また、書類不備によって問合わせや質問を行った場合、さらに時間がかかってしまいます。

 

そのため、屋根塗装の補助金や助成金を申請したばっかりに余計なコストがかかってしまうこともあります。このような状況になってしまっては元も子もありません。補助金や助成金を申請した際のメリットやデメリットをしっかり考えた上で申し込むようにしましょう。

 

屋根塗装についてよくある質問

屋根塗装についてよくある質問をまとめました。

なぜ屋根塗装が必要なのですか?

屋根塗装は、屋根を劣化や腐食から保護し、建物の外観を美しく保つために必要です。また、塗装によって防水性や耐候性も向上させることができます。

屋根塗装はどのくらいの頻度で行うべきですか?

一般的には、屋根塗装の頻度は約10年から15年に一度が推奨されます。ただし、建物の環境や気候条件、塗装の状態によって異なりますので、定期的な点検が重要です。

屋根塗装にはどのような工程がありますか?

屋根塗装の工程には、下準備、洗浄、補修、下塗り、中塗り、上塗り、仕上げの工程が含まれます。それぞれの工程で丁寧な作業が必要です。

屋根塗装の失敗例はありますか?

屋根塗装の失敗例を挙げると、塗料の選定ミス、塗装工程の不備、施工不良などがあります。信頼できる業者を選ぶことや、適切な塗装プロセスを実施することが重要です。

屋根塗装を行う季節はいつでもいいのでしょうか?

屋根塗装を行う季節はいつでも良い訳ではありません。特に冬はNGとなり、可能であれば春が望ましいですが、夏や秋でも大丈夫です。

屋根塗装の時期はいつがベストですか?

屋根塗装のベストな時期は、気温が5℃以上で雨が少ない期間です。一般的に、春や秋が適していますが、繁忙期である夏や梅雨時期を避けるのが理想的です。

屋根塗装の見積もりを依頼する際、何をチェックすればよいですか?

見積もりを依頼する際には、外壁や屋根の現状調査や塗装内容、料金の詳細、保証内容などを確認しましょう。それぞれの業者のサービスや実績を比較し、より良い選択ができます。

屋根塗装の料金はどのくらいかかりますか?

屋根塗装の料金は、屋根の面積や素材、塗装方法、施工内容によって異なります。一般的には数十万円から百万円程度が相場ですが、実際の見積もりを取ることで具体的な金額が分かります。

屋根塗装をDIYで行うことは可能ですか?

屋根塗装は専門知識や高圧洗浄機、安全対策などが必要なため、DIYでの実施は推奨されません。専門業者に依頼することで、安全かつ品質の高い塗装作業が行えます。

 

まとめ

今回は屋根塗装の時期を見極めるベストなタイミングを紹介しました。

 

屋根塗装を行う際はスレートや金属などの素材の違いや、断熱効果、価格の比較も重要です。お客様の声や実績、プロの意見を聞きながら、最適な会社を選びましょう。施工時の進行具合や仕上がりの品質も重視し、安くても品質の高い工法を選択することが必須です。

 

屋根塗装の最適なタイミングは季節や年数、使った屋根材によっても変わりますので、施工して終わりではなく、定期的に屋根塗装のタイミングを考えておくことが重要です。

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