ベランダやバルコニーの防水工事にいくらかかる?費用相場や費用を抑える方法を解説!

公開日:2024.6.5 最終更新日:2024.6.5

ベランダやバルコニーは雨にさらされることが多く、強固な防水機能を持たせておくことが欠かせません。とはいえ経年劣化でヒビ割れが発生したり、ふと気づいたときには雨漏りや排水口の詰まりが生じていていたりすることもあるので注意しましょう。僅かでも違和感を覚えたときは、建物全体に被害が広がる前に防水工事することが大切です。

 

本記事では、ベランダやバルコニーの防水工事にかかる費用の相場について解説しています。費用を抑える方法や注意点、安心して任せられる業者の選定法にも触れているので、ご参考ください。

 

目次

ベランダとバルコニーの違い

ベランダとバルコニーはどちらも建物の2階以上に設置されることが多く、屋外の専用スペースであるという点では同一です。しかし、「屋根の有無」が異なる点に注意しましょう。一般的には、屋根のある方がベランダ、屋根のない方がバルコニーとして定義されます。

ベランダであれば雨の日でも大きく濡れることはありません。洗濯物を干したりちょっとしたリラックススペースとして活用したりすることができ、生活と密接に関連する場所として使われています。

一方、バルコニーは解放感を味わうために外壁から突き出して設けられた手すり付きスペースで、一時的にものを干したり鉢植えを置いたりして活用されることが多いです。また、バルコニーは1階に設置されることもあるので、庭へと続くウッドデッキとして活用されることもあります。

 

ベランダでこんな症状や劣化が出たら防水工事

ここでは、ベランダの防水工事をする基準を解説します。早期発見・早期工事により浸水を大幅に防ぐことができるので、怪しい症状があれば早めに相談しておくのがおすすめです。

表面のヒビ割れ

ベランダにヒビ割れがあった場合、塗装の表面が少し傷ついているだけなのか、防水層まで割れが生じているのか確認する必要があります。もし防水層まで割れが広がっていた場合、隙間から雨水等が入り込んで建物内部に浸入してしまうことがあるので注意しましょう。最悪の場合、雨漏りや腐食のリスクが高まります。

 

ベランダは日当たりが良い場所に設置されることが多く、「熱割れ」を起こしやすい場所でもあります。その他、トップコートの劣化やコンクリートの乾燥収縮、地震の影響でヒビ割れが起きることもあるので要チェック。放置していると浸水部分ごと入れ替えるなど大規模な工事になってしまいますが、早い段階であれば短期間かつ最低限の費用で工事が完了します。

表面の色あせ

定期的に防水工事を行う場合でも、トップコートの種類や日当たり次第ではどうしても色あせや劣化が生じてしまいます。色あせだけの段階であれば深刻な防水問題に発展しないことがほとんどですが、再度防水工事をする際の目安となるので定期的にチェックしておきましょう。

また、この段階での防水工事であればトップコートの塗り替えだけで完了することも多く、本格的なダメージが出てから工事するより安価に済ませられるのもメリットです。

トップコートの剥がれ・表面の膨れ

トップコートの剥がれや表面の膨れがあるときも、実はヒビ割れが隠されていることが多いです。内部に水が浸入してしまうことでベランダの床が浮いてくることがあり、一部だけぷくぷくとした手触りになっている場合や緩みを感じるときは警戒しておきましょう。

また、防水工事中に水分を含んだまま施工したことにより、数日から数週間程度経って剥がれや膨れが生じてしまうケースがあります。施工不良が原因のトラブルとなるため、口コミ・評判や実績も重視しながら依頼先を選ぶのが大切です。

水たまりが多い・なかなか水が引かない

ドレンからの漏水、排水溝の詰まり、物の置きすぎ、植物の繁殖などが原因となり、ベランダに水たまりが発生しやすくなる場合があります。本来ベランダは雨水等がスムーズに流れていくよう傾斜がついているのが一般的であり、大きな水たまりになることはありません。それでも水たまりが生じているということは、排水機能に何らかの問題が出ていると考えられます。

たとえベランダの水たまりであっても、放置すると建物全体の劣化や雨漏りにつながります。長期間水がたまっていると床面が腐食する可能性もあるので、工事する必要があるか一度チェックしてみましょう。

雨漏り

雨漏りまで症状が進行している場合、早急な防水工事が必要です。ベランダの防水層が破損しているから雨漏りが生じているのであり、最低限家に求められる防水性が機能していないとわかります。浸水が激しい場合や建物内部の腐食が始まっている場合、防水層だけでなく下地の補修工事が必要になることも多いです。

雨漏りは生活に深刻なダメージを与えるだけでなく、放置することで一気に建物への被害が拡大してしまうのがリスクです。防水問題だけでなく建物全体の安全問題にまで発展することがあるので、早い段階で工事業者へ相談することが欠かせません。

「雨漏りの工事は費用が大きくなりそうだから…」とつい後回しにしてしまいがちですが、なるべく安い金額で済むよう対策してもらったり、相見積もりを取りながら安い業者を探したりして対策することも可能です。

カビ・コケ

何度掃除しても根強くカビやコケが生えてしまう場合も、排水機能の問題があると疑えます。カビやコケは湿気や水気の多い場所で育ちやすく、定期的に日光を当てられるベランダにおいて大量のカビ・コケが繁殖することはほとんどありません。ベランダの防水性・耐水性が落ち、床面が常に湿っている状態である可能性があるので、追加の防水工事を検討してみましょう。

 

ベランダの防水工事費用相場

ベランダの防水工事にかかる費用は、工事の手法・種類により異なります。ここでは、防水工事の種類ごとに、費用相場を解説します。

ウレタン防水工事

ウレタン防水工事の費用相場は、1平米で4,000円から9,000円程度です。同じウレタン防水工事でも密着工法や通気干渉工法などがあり、工法により価格も大きく変わってきます。


【ウレタン防水工事のメリット】

  • 比較的安価なコストで防水工事できる
  • 再工事や補修がしやすい
  • 工期が短い
  • 防水層が薄いので建物に与えるダメージが少ない
  • 複雑な形のベランダでも可能

 

【ウレタン防水工事のデメリット】

  • 手作業なので依頼先業者の質が問われる
  • 塗装にムラがあった場合のダメージが大きい
  • 5年程度で再工事が必要

 

ウレタン防水工事は安価かつ短工期でできるのが魅力であり、取り急ぎの防水工事をしたいときや深刻な症状がないときの定期メンテナンス工事としておすすめです。手作業だからこそ複雑な形のベランダでも施工しやすく、丸形ベランダなどにも対応しています。

 

ただし、職人による腕が問われる工法でもあるため、依頼先は慎重に選定した方がよいでしょう。万が一施工中の水濡れがあった場合、完成形がよくてもしばらく経ってから浮きや膨らみが発生することがあります。工事業者の実績や事例なども参考にしながら、悪徳業者を避け、優良業者を探す工夫が必要です。

FRP防水工事

FRP防水工事の費用相場は、1平米で5,000円から1万円程度です。

 

【FRP防水工事のメリット】

  • 浴槽やロケットにも使われる高い防水機能がある
  • 耐荷重性・耐摩擦性に優れていて強度が高い
  • 工期が短い
  • 防水層が薄いので建物に与えるダメージが少ない

 

【FRP防水工事のデメリット】

  • ベランダの面積次第では費用が嵩む
  • 木造ベランダや10㎡以上の広いベランダには不向き

 

FRP(=Fiber Reinforced Plastics)とは、繊維強化プラスチックを使った防水工事のことです。ガラス繊維を混ぜたプラスチック樹脂なので見た目は白いシートのようであり、シートを硬化させてからトップコートを塗布して形成へと進みます。ベランダだけでなくビルやマンションの屋上でもよく用いられている工法なので、耐久性や寿命の長さを重視したいときにおすすめです。

 

ただし、FRPの防水層は固くて伸縮性がないため、広すぎるベランダだと必要な資材が多くなり、コストが高くなる場合があるので注意しましょう。無理に広げてしまうと熱や湿度によってヒビが入りやすくなり、FRPのメリットであるはずの耐久性が損なわれてしまいます。

塩化ビニールシート防水工事

塩化ビニールシート防水工事の費用相場は、1平米で4,000円から8,000円程度です。

 

【塩化ビニールシート防水工事のメリット】

  • 凸凹したベランダでも施工しやすい
  • 他の防水工事をした上からでも施工できる
  • 工期が短い

 

【塩化ビニールシート防水工事のデメリット】

  • しばらく塩化ビニールシートの臭いが残ることがある
  • 物理的なダメージに弱い
  • シートのつなぎ目部分の処理次第で質が大きく変わる

 

塩化ビニールシート防水工事では、塩化ビニール樹脂で作られたシートを下地または緩衝材の上に貼って防水機能を高めます。他の防水工事をした上からでも施工できるので、再工事やリノベーションをするときにもおすすめです。塩化ビニールシート自体が紫外線や熱に対する耐久性が高いので、日当たりの良いベランダなどに使うのに向いています。防水剤を乾かす必要がなく、特殊な機材も使わないので工期が短いのもメリットです。

 

ただし、塩化ビニールシートに特殊な臭いがあり、工事後しばらくは臭いが残る可能性があります。庭とリビングの間にあるウッドデッキ兼バルコニーや、隣の家と距離の近いベランダであれば、十分な配慮が必要です。シートのつなぎ目部分の処理次第で工事の質が大きく変わるので、塩化ビニールシートをカットしながら施工しなければいけない、複雑な形状をしたベランダにも不向きです。または相当に腕の良い職人に依頼するなど、工夫が必要です。

ゴムシート防水工事

ゴムシート防水工事の費用相場は、1平米で2,500円から7,000円程度です。

 

【ゴムシート防水工事のメリット】

  • 伸縮性が高いので広いベランダや凸凹が多いベランダでも施工できる
  • 木造ベランダでも施工できる
  • 温度・湿度による変化が少なく耐久年数が長い
  • ムラが発生しづらい

 

【ゴムシート防水工事のデメリット】

  • 物理的なダメージに弱い
  • 接着剤の質次第で剥がれやすくなってしまう
  • 複雑な形のベランダには向かない

 

ゴムシートは伸縮性が高いので、ベランダのサイズ・凸凹の有無・下地の種類を問わず幅広く施工できるのがメリットです。木造ベランダでも使えるので、古い一軒家等でもよく使われています。端の処理が難しいのが難点ですが、ゴムシートとゴムシートとを重ねるなど切れ目部分に注意すればムラが発生しづらく、耐久性にも優れています。

 

ただし、ゴムシートは物理的なダメージに弱く、重くて尖った物を落とすなどトラブルが発生したときに破れが生じる恐れがあります。野生の鳥がくちばしでつついたり、飼っているペットの鋭い爪でひっかかれたりすると傷がつき、そこからじわじわと破れが広がってしまうことがあるので注意しましょう。接着剤の質次第で剥がれやすくなってしまうので、工事業者と相談しながら耐久年数を上げる工夫をすることも重要です。

その他にかかる諸費用

ベランダの防水工事では、工事そのものにかかる費用だけでなく、事前の高圧洗浄や足場作成・養生にかかる費用が発生する場合があります。工事場所の位置や汚れ度合いにより大きく変わりますが、工事費用プラス1~2万円のイメージで計算しておきましょう。下地から補修工事が必要な場合や、酷い雨漏りが発生していて建物全体の見直しが必要なときは、数十万円追加されてしまうこともあります。

 

まずは工事業者に見積りを依頼し、トータルコストでの試算を依頼しましょう。トータルコストで提案してもらうことができれば工事費用以外のコストも加算され、最終的にお財布から出ていく金額が明確にわかります。後から「追加でこの費用も必要」「この施工はオプション扱いになる」と言われるなど思わぬトラブルを防ぐ効果もあり、先に予算の見通しを立てやすくなるのがメリットです。

 

ベランダを防水工事の費用を抑える方法

ここでは、ベランダの防水工事の費用を抑える方法を解説します。なるべくコストパフォーマンス良く工事してもらうためにも、以下をチェックしてみましょう。

相見積りを取って徹底的に比較・検討する

相見積りとは、複数の工事業者から見積りを取得し、工事内容・工期・費用・対応の良し悪しを比較する手法です。単純に最も安い工事業者に依頼すればコストを抑えられる他、業者間で適切な競争がおこなわれれば、想定以上に価格を抑えてもらえるかもしれません。

 

とはいえ、無理な価格交渉は禁物です。ほとんどの業者では顧客獲得のためなるべく安い工賃になるよう端数を調整するなど工夫してくれますが、その多くは企業努力で成り立っています。競合他社と比べて法外に安い金額または工賃の一部無料を提示してくる業者や、数万円単位の値引きを簡単に飲む業者は、手抜き工事をする可能性が疑われます。費用相場を調べつつ、ある程度相場の範囲で値引きしてくれているのか、確認することも大切です。

劣化症状が少ないうちに早めに防水工事をする

防水工事のコストを抑える最もよい方法は、劣化症状が少ないうちに工事を始めてしまうことにあります。劣化が少ないうちであれば、トップコートの塗り替えなど比較的簡単な工事だけで済ませられるので、その分コストも抑えられます。反対に、症状が出ているのをなんとなく放置してしまい、後になって本格的な工事が必要だとわかったときには工事費用が大幅に膨らんでしまうかもしれません。

 

特に、既に雨漏りが生じている場合や、下地部分に大幅な破損がある場合は工賃が大きくなります。とはいえそのまま放置していると更に症状が進行してしまう他、生活にも支障が出てしまう恐れがあるので、「今のうちやってしまおう」と割り切ることが大切です。

補助金・助成金を利用する

防水工事によっては、補助金・助成金の制度を利用できる場合があります。一時的に工事費用が大きくなっても、後から補助金・助成金を受給できるので実質的な負担額を少なく抑えられるのがメリット。申請手続きを面倒だと感じてしまうかもしれませんが、工事業者によっては必要書類の準備をサポートしてくれるケースもあるので、相談してみましょう。

 

【補助金・助成金を受け取る条件】

  • 補助金・助成金のある地域に住んでいる
  • 過去に同じ内容の補助金・助成金を受け取っていない
  • 市民税や国税を滞納していない
  • 居住目的でのリフォームである
  • 省エネ・耐震・防水など自治体が目的とする工事内容に沿っている

 

実際の補助金・助成金制度は、市区町村ごとに異なるので注意しましょう。申請方法や条件にも違いがあるので、地域での施工に詳しい業者へ聞いてみるのもひとつの手段です。また、実際にきちんと工事をしたと証明するため、請求書や工事前後の写真を添付しなくてはいけないケースもあります。事前に条件を細かくチェックし、申請漏れや準備不足による取り下げにならないよう対策しましょう。

 

ベランダを防水工事するときの注意事項

防水工事業者は多いものの、なかには悪徳業者が隠れている場合があるため注意しましょう。

悪徳業者は材料や人件費を最大限削り、時には手抜き工事をしてお金を請求してきます。防水工事はそう高頻度に実施するものではないうえ、一時的にはベランダやバルコニーが美しい仕上がりになるため、一目見ただけでは手抜き工事だとわかりづらいのがデメリット。しかししばらくして塗装の浮き・剥がれ・たわみや雨漏りが発生し、数ヶ月を経て悪徳業者だったと気づくケースも少なくありません。

当然ながらアフターフォローも万全ではなく、結局お金を出して別の業者へ再度の依頼が必要になってしまいます。

 

【依頼をよく考えた方が良い業者の特徴】

  • あっさり多額の値引き交渉に応じる業者
  • 施工実績がない・少ない業者
  • 工事以外の対応に不信感を覚える業者

 

工事業者が何よりも優先するべきなのは安全な施工と高いクオリティでの作業ですが、お客様対応も欠かせない要素のひとつです。例えば、問い合わせに対する返答スピード、わかりやすく工事内容を伝える説明力、親身で丁寧なヒアリングなども求められます。問い合わせや相談をしたときなど、工事以外の対応に不信感を覚える業者では、安心して任せることができません。打ち合わせの時間を守らない、依頼した内容が見積書に入っていない、など違和感を覚えたときも注意しましょう。

最悪の場合、契約内容と違う施工になるなど大きなトラブルに発展する恐れがあります。

 

また、施工実績がない(または公開していない)・少ない業者にも注意が必要です。「実際の現場を見せてほしい」「過去の事例が見たい」と言っても簡単な紹介だけではぐらかされてしまうときや、いい顔をされなかったときは何か裏があると思ってよいでしょう。設立間もなくてまだまだ事例が少ないのであれば、その旨正直に伝えてくれるはずです。

工事中の写真や完成した外構の写真を見せない場合、工事現場が整理整頓されていなかったり、近隣の迷惑になる場所に車両を停めていたりするかもしれません。見る人が見ればわかる手抜き工事になっている可能性もあるので、自分で判断できずとも積極的に実績を見せてくれること自体が安心材料となります。

 

ベランダを防水工事の業者の探し方

ここでは、ベランダの防水工事を依頼する業者の探し方について解説します。一見同じ施工内容でも、依頼先の技術や対応次第で満足度は大きく変わるので注意しましょう。

地域での実績が十分か

クオリティ重視の防水工事だからこそ、工事業者の実績は特に確認しておきたいポイントです。事前に必ず実績や経験をチェックし、確かな工事をお願いできそうか判断しておきましょう。その際、実績数だけでなく「どの地域に強いか」をチェックしておくのがおすすめです。沖縄県と北海道とでは天候が違ったり、エリアによって野生動物の数が違ったりすることは多く、地域や暮らし方に応じて工事のスタイルも変わるもの。「岐阜県での実績は?」「〇〇エリアだけで何件施工済み?」など、細かな実績がわかればより安心できます。

 

また、実績をチェックするときは画像・動画を重視する方法もおすすめです。件数だけでなく画像や動画などわかりやすい形で実績を掲載している業者であれば、対応できる工事の幅や完成形もイメージしやすくなるでしょう。なかにはYouTubeチャンネル上に実績を公開している業者もあるので、業者名で検索するなど工夫しながら情報収集するのがポイントです。

トータルコストで提案してくれるか

近年はインターネットやメールで手軽に見積りを取得できる外構業者が増えていますが、その際に注意したいのは「トータルコストになっているか」です。「防水工事1万円~」など破格の安さを示しながらも、実際に工事を依頼するとオプションや保証料がどんどん上乗せされてしまい、結果的に予算を大幅に超えてしまうケースが少なくありません。

正確な見積りは細かく打ち合わせをしながら決めていくことが多いですが、適正価格範囲外の安値工事には十分注意しましょう。見積りに必要な情報を正しく指示してくれるか、質問したときの対応が良いか、もチェックしたいポイントです。

保証・アフターサービスが十分か

保証・アフターサービスが不十分だと、防水機能を長持ちさせることができません。想像以上の短期間で再工事が必要になった場合、結果的にコストパフォーマンスが悪くなってしまいます。また、万が一工事後すぐの破損やミスが見つかっても誠実な対応をしてもらえなかったり、手抜き工事をされたまま泣き寝入りするしかなくなってしまうケースもあります。残念ながらどのエリアでも悪徳業者がいる可能性があり、最悪の場合は前金だけ受け取って工事当日に担当者が現れないなど、非常に悪質な場合もあるので注意しましょう。

事前に契約書の内容や会社の実態をしっかり調べておく他、保証やアフターサービスの内容をチェックし、保証の適用外となってしまう項目を覚えておくなど思わぬトラブルを防ぎましょう。工事に関する保険に加入しているか、資格のある人が担当してくれるか、などの比較要素となります。

口コミ・評判が良いか

興味のある防水工事業者をある程度ピックアップできたら、口コミ・評判を調べてみましょう。口コミサイトやX(旧Twitter)等では、過去の利用者から寄せられる生の声を参考にできるかもしれません。地域密着で工事を請け負っている業者の場合は口コミ数が少ないかもしれませんが、極端に悪い口コミがないのであれば一度相談してみてもよいでしょう。

反対に、大手でも中小でも悪い口コミが多い業者は避けておくのが無難です。最高な口コミが集まる業者が見つからなくても、悪質な業者や極端に対応の悪い業者を見極める手法としてもおすすめです。

防水工事に強みのある業者か

一口に「住宅工事」と言っても実際の内容は幅広く、当然ながら業者ごとに得手・不得手が発生します。不得手があることが一概に悪いのではなく、不得手な分野の工事を無理に請け負う業者に依頼してしまい、結果として満足できるクオリティに届かなくなってしまうのを避けるよう意識しましょう。

例えば、「玄関前アプローチ工事に強みがあるが、塀やフェンスなどの見積りは高額になりやすい」など、業者ごとにカラーがあることも。

あまり経験のない工事は外注を依頼する業者も多く、品質・コスト両面での不安が生じます。

およその工事プランが定まっているのであれば、複数の業者に相談しながら相見積もりを取得し、比較していくのが近道です。

 

ベランダ・バルコニーの防水工事事例

最後に、当社におけるベランダ・バルコニーの防水工事事例を一覧で紹介します。ビフォーアフターも分かる形で紹介するので、工事業者選定のご参考としてお役立てください。

【岐阜県加茂郡富加町】ベランダ防水工事

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https://www.p-miwa.co.jp/sekou/116418.html

  • プラン・使用材料:ベランダ防水工事(ウレタン塗膜防水)
  • リフォーム期間:15日間

 

人工芝の下で防水層の経年劣化が起きていたため、既設のシート防水を撤去してから再度防水工事をしています。ウレタン塗装は2層、その上からトップコートを塗布しているため、見た目にも美しい仕上がりとなりました。立ち上がり部分の補強も丁寧におこなっているため、端からの浸水を防ぐことも可能です。

【岐阜県関市】ガレージ屋上防水工事

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https://www.p-miwa.co.jp/sekou/112767.html

  • プラン・使用材料:ガレージ防水工事
  • リフォーム期間:9日間

 

ガレージ部分に割れやヒビが発生していたため、防水工事を実施しています。モルタルの補修をしてから下塗りと2階のセメント補修をおこない、錆止めの塗装も追加しています。車庫やガレージは屋根の劣化・排水不良・結露・たわみなどにより防水機能が下がってしまうことがあるので注意しましょう。

【岐阜県関市武芸川町】ベランダ改修工事

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https://www.p-miwa.co.jp/sekou/112807.html

  • プラン・使用材料:ベランダ改修工事
  • リフォーム期間:30日間

 

ベランダ内部でのコケ・カビ、ベランダ床のヒビ割れ、ベランダ外壁の塗膜剥離が発生していたため、全体的な改修工事とした事例です。防水工事としてはプライマーの塗布、シーリング材に充填、ウレタン塗膜の塗布の他、改修用ドレンや脱気盤の新設もしています。

当社ではベランダの防水工事だけでなく、ベランダの板金カバー工事や物置の塗装なども可能なのでお気軽にご相談ください。

【岐阜県各務原市】屋上・ベランダ防水工事

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https://www.p-miwa.co.jp/sekou/111188.html

  • プラン・使用材料:外壁塗装・超低汚染プラチナリファイン2000MF
  • リフォーム期間:40日間

 

チョーキング現象や錆び・剥がれが見られたため、屋上とベランダの工事をしています。屋上の防水工事では、既設のゴムシートを撤去し、カチオン樹脂ノロ引き、プライマー塗布、自着シートの新設、シーリング材充填、ウレタン塗膜の塗布などを実施しています。同時にベランダや玄関庇の防水工事も実施しました。

【岐阜県加茂郡坂祝町黒岩】ベランダゴムシート防水改修工事

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https://www.p-miwa.co.jp/sekou/106499.html

  • プラン・使用材料:ベランダ防水工事・ウレタン塗膜防水塗装
  • リフォーム期間:8日間

 

塗装の剥がれやカビがあったため、ベランダにウレタン塗膜防水改修工事をしています。立ち上がり部分の補強など丁寧な作業をする他、木下地の新設・トタンの復旧なども担当しています。

【岐阜県美濃市大矢田】ベランダ防水工事

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https://www.p-miwa.co.jp/sekou/87056.html

  • プラン・使用材料:ベランダ防水工事・ウレタン塗膜防水塗装
  • リフォーム期間:8日間

 

ベランダにヒビ割れがあり、ウレタン塗装をしています。見た目は軽度なヒビ割れでも、劣化症状がある場合は、早めに専門業者に診断をしてもらうことが大切です。防水層の表面劣化や浮き、割れなどを確認してもらい、問題があれば早めの工事を意識しましょう。

【岐阜県関市武芸川町】ベランダ部壁板金カバー工事

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https://www.p-miwa.co.jp/sekou/105693.html

  • プラン・使用材料:外壁塗装・超低汚染プラチナリファイン2000MF
  • リフォーム期間:25日間

 

シーリングにひび割れ・塗膜剥離・コケが見えたことによる工事です。塗料には「超低汚染プラチナリファイン2000MF」を使っています。塗装前には洗い残しのないよう丁寧に高圧洗浄し、外壁塗装工事・付帯部塗装工事・ベランダ外側板金工事・ベランダ防水工事を実施しました。

 

まとめ

防水工事ができる業者は数多く、全国対応型から地域密着型まで選択肢が多様に存在します。とはいえ、「手短に頼める業者にしよう」と考えてしまうのは危険なので要注意。画像・動画をフル活用した実績紹介や、独自の雨漏り診断を経ての提案など、豊富な形で提案してくれる業者に任せるのがおすすめです。

 

三輪塗装は岐阜県を中心に外壁塗装・屋根リフォーム施工を請け負っており、ベランダやバルコニーの防水工事も可能です。公式HPでは多数の実績を公開しているので、ぜひご参考ください。また無料見積もりや相談会も実施中です。会社選びや外壁塗り替えでお困りの方はぜひお気軽にお問い合わせください。

 

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